ホンダのミルが昨季ポール超えで2日目トップ。ヤマハ勢は全車走行せず/マレーシア公式テスト

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2026年02月05日 01:40  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2026MotoGPマレーシア公式テスト
 2月4日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスの2026年シーズンに向けたマレーシア公式テスト2日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)がこの日の総合トップタイムを記録した。

 初日のトップはマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)だった。マルク・マルケスは2025年第18戦インドネシアGPでのクラッシュにより負傷し、残りのシーズンを欠場。この公式テストで121日ぶりにMotoGPマシンを走らせた結果のトップタイムだった。

 また、初日はマシントラブルや転倒者が相次ぎ、そのなかでもファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がクラッシュにより指を骨折したため2日目以降のプログラムをキャンセル。ヤマハはすでに初日からヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとアウグスト・フェルナンデスの2名のテストライダーを送り込んでおり、クアルタラロ不在のなかでも5台のヤマハYZR-M1を走らせる。

 ほかにも、オフシーズンのトレーニング中に負傷したフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)と、昨季の度重なる怪我の再手術を行い回復を優先したホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)の2名のレギュラーライダーが3日間のテストへの参加を見送った。また、マルティン不在で空いたアプリリア・レーシングのシートにロレンツォ・サバドーリが収まる。アルデグエルの代役はおらず、BK8グレシーニ・レーシングMotoGPはアレックス・マルケスのみの1台体制だ。

 公式テスト2日目はセッション3とセッション4が行われ、この日最初のセッション3は気温33度、路面温度53度のドライコンディションで実施された。3時間のコースオープンと同時に、KTM勢とファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がコースイン。続けて初日最多周回の小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)らもコースへ向かった。

 最初の1時間が経過した時点でのトップタイムはミルの1分56秒874で、これは2025年のマレーシアGPのポールポジションタイムである1分57秒001を上回る記録だ。また、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がもつオールタイムラップレコードに0.537秒差まで迫っている。その後ろの2番手にディ・ジャンアントニオ、3番手にマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)、4番手にフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、5番手にフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続くトップ5だ。

 その後もミルのタイムは破られることなくセッションは進行。2番手はミルから0.109秒差の1分56秒983をマークしたモルビデリに変わっている。また、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分57秒116をマークし、ビニャーレスを上回って4番手に入った。

 17番手付近につけていた小椋は、最後の1時間を迎えた時点で1分57秒376を記録し8番手に浮上しているが、そのほか上位の動きに大きな変動は起きていない。また、2日目の朝からヤマハ勢は1台も走行していない。これは初日の午後にクアルタラロが技術的なトラブルに見舞われたことを受け、テストスケジュールを一時停止している模様だ。

 終盤にはアレックス・マルケスが5コーナーで転倒。しかし残り20分にはコースに復帰することができた。そのまま最後まで全体の勢力図は変わらず、トップがミル、2番手がモルビデリ、3番手がディ・ジャンアントニオ、4番手がアコスタ、5番手がビニャーレスのトップ5となった。アプリリアの最上位はマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)の6番手だった。

 小休止をはさんで行われたセッション4は4時間40分が設定されている。しかし、序盤は動きがなく、全ライダーがガレージに留まった。そして残り2時間30分を切ったころ、まずはバニャイアがコースイン。続けてビニャーレス、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、サバドーリらも走行を開始した。

 その後はコース上に10台ほどマシンが集まり、そこでトップタイムをマークしたのは初日前半でも首位だったアレックス・マルケスだ。2日目の現地の気象予報は降水確率5%だったが、このセッション中盤に突如雨が降り始める。その後、激しい雨が降り始めたため路面は完全にウエットコンディションとなった。

 天候が崩れた後はほとんどのライダーがピットに留まり、ディオゴ・モレイラ(プロホンダLCR)とビニャーレスがウエットラップを数周走行したのみ。陽が差す時間帯もあったが、セッション終盤には再び雨が降り、2日目の走行は静かに終了した。

 2日目は後半セッションの降雨により、走行時間を思うように確保できない1日だったが、そのなかでもミルは注目すべきラップタイムを記録している。初日にトップタイムを記録したディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケスは、この2日目は全30周を走行して15番手となった。

 また、アプリリアはこの日、松の“かさ”のように何重にも垂直フィンが並ぶ新型のリヤエアロをテスト。昨季もアプリリアは垂直フィンを基本としたリヤの空力パーツだったが、今回の新型はシートカウルの前方にフィンを集めた配列だ。初日には肩が下がったウイング状のエアロをリヤに投入しており、テスト全体をとおして大幅にコンセプトの異なる仕様を試している。

 そして2日目の大きなトピックがヤマハ機の問題だ。初日午後にクアルタラロのマシンに出火をともなう電気系のトラブルが発生した。日本とイタリアで調査を続ける一方で予防処置として、また、ライダーの安全を確保する目的で2日目の走行をキャンセル。トプラク・ラズガットリオグル(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)とアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は、ライダーコーチのフリアン・シモンとともにトラックサイドで他者のライディングを観察した。

 大きなクラッシュはないものの、話題の尽きない2日目だったが、いよいよマレーシア公式テストは最終日を迎える。3日目の走行プログラムでは、ロングランに重点を置くとしているチームも複数あるが、各陣営の勢力図はどこまで見えてくるのか、見どころの多い最終日となるだろう。

[オートスポーツweb 2026年02月05日]

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