3月末まで続く空力開発。岡山メーカーテストで見られたGT500車両に昨年までと異なる外観

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2026年02月11日 13:30  AUTOSPORT web

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2026スーパーGT岡山メーカーテスト ARTA MUGENの16号車ホンダHRCプレリュードGT
 2月10〜11日、岡山県の岡山国際サーキットでスーパーGT GT500クラスに参戦する9台が参加するメーカーテストが行われた。2026年のスーパーGTに向けては、GT500クラスで空力開発が解禁されているが、3メーカーでさまざまなアプローチが行われている様子だった。最終的に2026年3月末に登録されるまでに仕様を決めなければならず、今オフの注目と言えそうだ。

 世界最速のGTカーとも言われるGT500クラスは、現在の車両規定は2014年に導入されたものがベース。2024年にアップデートを受け、2025年は開発凍結。2026年はホンダがHRCプレリュードGTを導入するタイミングということもあり、開発を解禁。3月末を期限として登録を行い、ふたたび開発は凍結。その空力で2029年まで4年間戦わなければならない。今オフは非常に重要なテスト期間となっている。

 現行のGT500規定で空力開発を行うことができるのは、大まかに言うと前後ホイールの中心を繋ぐラインから下、前後タイヤハウス周辺を繋いだ『デザインライン』という部分で、空力感度が高いと言われるフロントフェンダー前端の『フリックボックス』、サイド下部の『ラテラルダクト』が挙げられる。リヤフェンダー後端下部の『シューボックス』と呼ばれる場所は共通パーツとなっている。

 ボディ上面は市販車の形状が反映されるが、フロントウインドウの角度など、市販車の有利、不利がないようスケーリングという作業が行われている。上面で空力に繋がるのは排熱のためのボンネットの開口部、リヤウイング、サイドミラー等があるが、リヤウイングも全車共通パーツ。一方、サイドミラーは各メーカーが開発できる数少ない部分であり、ステーをウイング形状にするなどのトライが行われている。

 2月10日からの岡山メーカーテストでは、各社の車両でさまざまなトライがみられた。メーカーテストはピット周辺の撮影が認められておらず、コースサイドからの撮影でうかがい知ることしかできないが、写真で各車を比較しよう。なお撮影した写真のみでの比較となるので、異なることもあることをご了承いただきたい。


●ニッサンZニスモGT500

 今季は3台でシーズンに臨むニッサンZニスモGT500は、岡山メーカーテストには2台が参加しているが、2025年のモデルとはフリックボックス、ラテラルダクト、サイドミラー等に違いが見て取れる。フリックボックスはカナードの位置が異なっているほか、ラテラルダクトは昨年まで他2車種とは異なる印象だったものの、フィンの枚数が増え複雑な形状となっている。

 また細かいところでは、サイドミラーステーのウイング形状も昨年までとは異なっており、やや分厚くなっている印象だ。なお23号車、24号車の2台は写真で見る限りでは大きな違いは見られなかった。


●ホンダHRCプレリュードGT

 岡山には3台が登場したホンダHRCプレリュードGT。今季注目のニューマシンだが、スポーツランドSUGOでのお披露目時とは異なっているばかりか、3台でさまざまなバリエーションが見られた。

 フリックボックスは、カナードの枚数こそお披露目時から変わらないが、フリックボックス上部の形状が異なっている。また、ラテラルダクトは3台ですべてわずかながら形状が異なっているほか、同一車でも複数種類のダクトがある様子だった。さらに、特徴的だったのがサイドミラーステー。16号車と17号車は同じものが装着されていたが、100号車はまったく形状が異なり、取付位置も違う。

 1日目の午前には、100号車には別のドアが取り付けられていたが、このドアのサイドミラーステーも16号車、17号車とはわずかに形状が違うものだった。新車種ということもあるのか、ホンダ/HRC勢は他2車種と比較しても、さまざまなトライが行われているようだった。


●トヨタGRスープラ

 2023〜2025年とau TOM'S GR Supraが3連覇を果たし、速さ、強さでライバルたちをリードする存在だったトヨタGRスープラは4台が参加した。そのうち、14号車、36号車、38号車の3台はフロントがカーボン地となっていたが、外観からは2025年と一見大きな違いが見られない。またラテラルダクトも全車がカラーリングされており、2025年のままのようだった。ただ、さまざまな模索が行われている様子だ。

 一見して違いが見られたのはサイドミラーステー。これまで、取付位置からななめに取り付けられていたミラーだが、今回14号車、36号車、38号車の3台がL字型のウイング形状のステーを装着していた。

 3車とも1月に行われたセパンテストでも空力パーツがトライされていたというが、3月までの数少ないテストの機会で、どんな進化を遂げていくのだろうか。この開発の様子は、ひょっとすると公式テストでも観られるかもしれない。3月末までは残り2ヶ月もない。

[オートスポーツweb 2026年02月11日]

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