2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン 1日目) ランド・ノリス(マクラーレン) 2026年2回目のF1プレシーズンテストがバーレーンで2月11日にスタート、全11チーム18人のドライバーが2026年型ニューマシンで走行した。気温は25度から32度、路面温度は最低25度から最高43度まで変動するドライコンディションのこの日、トップタイムをマークしたのはマクラーレンのランド・ノリスだった。
1月最終週に非公開で実施されたスペイン・バルセロナでの初回テストにウイリアムズが参加しなかったが、11日のテストには登場、2026年に参戦する11チームが揃った。バーレーンテストでは、走行時間は、現地10時から14時(日本時間16時から20時)、ランチタイムをはさんで15時から19時(日本時間21時から25時)に定められている。11日から13日のテストで使用されるタイヤはハード寄りのC1、C2、C3の3種類のみで、各チームが最大28セットまで使用可能となっている。
各チームは一日を通して1台のマシンを走らせるため、終日ひとりが担当するチームと、午前と午後でドライバーを交代させるチームに分かれる。11日に終日ひとりがステアリングを握ったのは、レッドブル、ハース、レーシングブルズ、アストンマーティンで、その他の7チームはレースドライバーふたりが走行を行った。
この日は赤旗は2回。午前セッションではアルピーヌのフランコ・コラピントがコース脇でマシンを停止させ、最初の赤旗が提示された。午後にはアウディのニコ・ヒュルケンベルグが最終コーナー手前でストップした。ヒュルケンベルグは自力でピットに戻ることができ、約15分後には再び走行を再開している。
午前セッションではレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録、午後にはマクラーレンのランド・ノリスがC2タイヤで最速タイムを塗り替えた。フェルスタッペンはC3タイヤで午後にマークしたタイムで2番手に。3番手は午後から走行したフェラーリのシャルル・ルクレールだった(C3タイヤ)。
メルセデスは午後にトラブルが発生、アンドレア・キミ・アントネッリの周回が制限された。アストンマーティン・ホンダは、パワーユニットにデータ異常が発見されたとのことで、ランス・ストロールは36周の走行にとどまっている。レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドも、午前中に75周を走行した後、午後のセッションには参加しなかった。
今回初めてテストに参加したウイリアムズは、順調に周回を重ね、全チーム中、最多の150周近くを走り込んだ。
今週のテストは13日まで行われ、プレシーズン最終テストはバーレーンで18日〜20日に実施される。
■マクラーレン:最速ノリス「マシンへの理解が深まり、ポジティブな一日」
2025年F1チャンピオンのマクラーレンは、午前にオスカー・ピアストリ、午後にランド・ノリスを走らせ、MCL40で合計112周を周回、ノリスがこの日の最速タイムを記録した。ノリスは「多くのテスト項目を完了し、マシンへの理解も深まり、ポジティブな一日だった」と述べている。
●ランド・ノリス(マクラーレン)1番手:1分34秒669(C2タイヤ)/58周(午後)●オスカー・ピアストリ(マクラーレン)5番手:1分35秒602(C3タイヤ)/54周(午前)
■レッドブル:フェルスタッペンがトラブルなく136周。タイムも2番手と順調
マックス・フェルスタッペンが終日担当し、合計136周を順調に走り切った。今年から新たにレッドブル・フォード・パワートレインズの自社製パワーユニット(PU)で参戦するレッドブルだが、トラブルなく周回を重ね、フェルスタッペンは多くのプログラムをこなした。
●マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2番手:1分34秒798(C3タイヤ)/136周(終日/午後タイム)
■フェラーリ:3番手ルクレール「大きな問題もなく、有意義な一日」
フェラーリは午前にルイス・ハミルトン、午後にシャルル・ルクレールが走行。スピンを喫する場面もあったハミルトンは、午前セッションでは4番手、この日の総合では7番手となった。ルクレールはハミルトンの52周に対して80周を走行、「大きな問題もなくプログラムを完了でき、有意義なテストだった」と述べている。
●シャルル・ルクレール(フェラーリ)3番手:1分35秒190(C3タイヤ)/80周(午後)●ルイス・ハミルトン(フェラーリ)7番手:1分36秒433(C3タイヤ)/52周(午前)
■ハース:堅実に115周を走行「一貫性と速さが向上している」とオコン
ハースは終日、エステバン・オコンにVF-26のステアリングを託した。午前はベースライン走行プログラムに取り組み、午後にはロングランに焦点を移した。オコンは115周を走り、堅実な一日を過ごした。「望む形にマシンの一貫性を向上させ、バルセロナの時より速くすることができた」とオコンはポジティブな発言をしている。
●エステバン・オコン(ハース)4番手:1分35秒578(C3タイヤ)/115周(終日/午後タイム)
■メルセデス:トラブルが続き困難な一日に。サスペンションの問題でアントネッリは30周のみ
メルセデスのジョージ・ラッセルは午前、アンドレア・キミ・アントネッリが午後を担当した。午前中にいくつか問題が発生し、走行開始が遅れ、午後にはサスペンションの問題が見つかり、アントネッリは30周しか走行できずに終わった。
●ジョージ・ラッセル(メルセデス)6番手:1分36秒108(C3タイヤ)/56周(午前)●アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)11番手:1分37秒629(C1タイヤ)/30周(午後)
■アルピーヌ:複数の問題によりプログラムを短縮
アルピーヌからは、午前にフランコ・コラピント、午後にピエール・ガスリーが走行。コラピントはコース上でストップする場面があり、28周の走行にとどまった。
●ピエール・ガスリー(アルピーヌ)8番手:1分36秒765(C3タイヤ)/49周(午後)●フランコ・コラピント(アルピーヌ)18番手:1分40秒330(C2タイヤ)/28周(午前)
■アウディ:サイドポッドの変更が目を引く
アウディのガブリエル・ボルトレートが午前、ニコ・ヒュルケンベルグが午後にそれぞれ走行。この日アウディが持ち込んだマシンは、サイドポッドの形状が大きく変更されており、注目を集めた。
●ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)9番手:1分36秒861(C3タイヤ)/73周(午後)●ガブリエル・ボルトレート(アウディ)15番手:1分38秒871(C3タイヤ)/49周(午前)
■ウイリアムズ:第一回テスト欠席の遅れを取り戻す
ニューマシンの準備が遅れたことで、ウイリアムズはバルセロナテストを欠席。その後、フィルミングデー走行を経て、バーレーンでテストを本格的にスタートした。初日は午前にカルロス・サインツ、午後にアレクサンダー・アルボンがFW48で走行、合計145周を走り、順調な一日を過ごした。
●アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)10番手:1分37秒437(C3タイヤ)/68周(午後)●カルロス・サインツ(ウイリアムズ)13番手:1分38秒221(C3タイヤ)/77周(午前)
■レーシングブルズ:リンドブラッド、午後は走れず
バーレーンテスト初日、レーシングブルズはルーキーのアービッド・リンドブラッドを終日起用した。リンドブラッドは午前に75周を走ったが、午後のセッションでは周回を重ねておらず、トラブルに見舞われたものとみられている。
●アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)12番手:1分37秒945(C3タイヤ)/75周(終日/午前タイム)
■キャデラック:堅実に107周を走り込む
新規F1チームのキャデラックは、午前にバルテリ・ボッタス、午後にセルジオ・ペレスにより合計107周を走行し、プログラムをさらに進めた。
●セルジオ・ペレス(キャデラック)14番手:1分38秒828(C2タイヤ)/58周(午後)●バルテリ・ボッタス(キャデラック)16番手:1分39秒150(C1タイヤ)/49周(午前)
■アストンマーティン:ホンダのパワーユニットにデータ異常
アストンマーティンが、正式リバリーをまとったAMR26をテストで走らせたのはこの日が初めてだった。11日はランス・ストロールが終日担当。しかし、チームの発表によると、午後にホンダがパワーユニットのデータ異常を検知し、さらなる解析が必要となったということで、ストロールの走行は36周にとどまった。
●ランス・ストロール(アストンマーティン)17番手:1分39秒883(C2タイヤ)/36周(終日/午前タイム)
[オートスポーツweb 2026年02月12日]