アール・バンバー・モータースポーツの61号車ポルシェ911 GT3 R 2026IGTC第1戦バサースト12時間 アール・バンバーは、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第1戦バサースト12時間レースにJMRジョホール・レーシングから参戦するにあたり、自身が設立したEBMチームを「ただのライバル」として扱うと誓った。
ニュージーランド出身のバンバーは、2020年以来初めてバサーストのグリッドに復帰し、プロクラスの2号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを、GMファクトリードライバーのニッキー・キャツバーグ、アレクサンダー・シムズとともにドライブする。
2月15日の早朝5時45分にスタートが切られるこのレースで、バンバーが打ち負かしたいマシンのひとつが、自身の名を冠したアール・バンバー・モータースポーツからエントリーする61号車ポルシェ911 GT3 Rだ。クラウス・バッハラー、リカルド・フェラー、ラウリン・ハインリッヒの3名がドライバーを務め、チームとしては6年ぶりの同レース復帰となる。
しかしながらバンバーは、コルベットのバサーストデビューとなるこのレースで、自身のチームとホイール・トゥ・ホイールで競い合い、勝利を目指すことに何の抵抗もないと語った。
「ちょっと変な話なんだ」とバンバーは明かす。
「こんなことになったのは面白いよね。僕は(EBMの)ガレージに出入り禁止だし、このイベントに向けた計画の会議にも、一切参加させてもらえないんだ」
「彼らはただのライバルだ。『最終ラップになったらどうなるんだ?』と聞かれたりもするけど、『僕のことをそんなによく知らないだろう』と答えている」
「ドライバーとしては、とにかく全力で挑むだけだ。(競争相手が)自分のチームのクルマかどうかなんて気にしない。不思議な話だが、これは必要なことなんだ。自分のドライビングとレースチームのことは、常に別物として考えている」
2019年に、このオーストラリアの国際エンデューロで優勝したEBMは、近年はポルシェのワンメイク参戦とプロアマGT3レースに注力してきたが、2020年のバサースト12時間レース以来初めて、GT3にオールプロのラインアップで参戦する。
「結局は予算の問題だ」と、チームにとってプロレースへの復帰が明確な目標だったかと問われたバンバーは答えた。
「僕らの主な焦点はカレラカップ(アジア)で、今年はそこにかなりの数のプロマシンを投入している」
「もっとプロレースに参戦できればと思っている。チームとエンジニアにとって、本当に素晴らしいことだからね。彼らは本当に努力している。機会があれば、ぜひ参加したい」
バンバーはJMRでの初参戦となるが、彼のコ・ドライバーふたりは、このマレーシアチームでの経験があり、昨シーズンは同じくニュージーランド出身のスター、スコット・マクラフランとともに鈴鹿1000kmレースに参戦した。
今シーズン、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方でコルベットからフル参戦を果たすキャツバーグは、プラット・ミラー製作のGT3マシンがバサースト初参戦で充分な実力を発揮できると確信している。
「もし優勝できるマシンがあるとすれば、それはコルベットだ」と、直近では2023年にクラフト・バンブー・レーシングからバサーストに参戦したキャツバーグは語る。
「コルベットがここでも力を発揮できない理由はないと思う」
「鈴鹿ではJMRと素晴らしい時間を過ごした。シムシー(シムズ)やスコット(・マクラフリン)との仕事も本当に楽しかった。でも、アールとまた一緒に走れるのは嬉しい。前回マシンをシェアした時(2023年のニュルブルクリンク24時間レース)は、優勝できたしね!」
「うまくいくはずのポイントはだいたい分かっているし、シミュレーターで準備もできるので、このマシンは初めてだからといって、競争力がないことの言い訳にはならない」
「JMRは昨年、初めての鈴鹿で素晴らしい仕事をしてくれた。3人ともマシンをよく知っているし、競争力がない理由はないと思う」
一方、シムズは今回がバサーストのマウント・パノラマ・サーキットでのデビュー戦となる。
彼は、JMRとの機会が訪れるまで、このIGTC開幕戦に挑戦することは「雇用主との話し合いで一度も話題に上ったことがなかった」という。
「個人的な視点から言うと、新しい場所に行くのはいつも楽しい。最近はなかなかそういう機会がないからね」とシムズ。
「大きなチャレンジだ。シミュレーターで準備を始めているが、素晴らしい場所のようだね」
「どこまで行けるかは誰にも分からないが、ニッキーとアールと一緒にかなり良い結果が出せることを願っているし、僕もそこそこの成績を残せればと思っている」
「このマシンでは、これまで運転しづらいと感じるサーキットはなかった。バサーストもきっと同じ結果になるはずだ」
[オートスポーツweb 2026年02月12日]