ロッテ・安田尚憲(撮影=岩下雄太) ロッテは14日から沖縄本島での練習試合が始まる。
14日に行われるDeNAとの練習試合に先発予定の木村優人は「自分のピッチングを見てもらいたいですし、キレのあるまっすぐとどの球種でもカウントが取れるのが武器なので、そこをしっかりアピールして自分のピッチングを最大限に見せられればいいかなと思います」と意気込めば、開幕先発ローテーション入りを狙うドラフト2位・毛利海大(明治大)は「自分は試合を作ることがアピールできるところだと思うので、しっかり試合を作りながら、徐々に上げていきたいなと思います」と話した。
即戦力ルーキーとして毛利と同じように1年目から活躍が期待される“社会人組”の同5位・冨士隼斗(日本通運)は「自分の出せる持っているものを全力で出すだけだと思っているので、そこは1球1球全力で投げたい」と話せば、同7位・大聖(Honda鈴鹿)は「まずは結果を出すことを目的に。自分の投球をすることぐらいかなと思います」と決意を述べた。
昨季チームのブルペン陣では唯一、開幕からシーズン終了まで一軍完走した小野郁、昨季リリーフで37試合に登板して5勝(3敗)、15ホールド、防御率1.84の成績を残した高野脩汰は、アピールする立場から開幕に向けて調整を進めていくのか訊くと、小野が「いやいや、しっかりアピールしていかないといけないと思うので、試合が始まってどうなるのかわからないですけど、しっかり結果を残せるようにやっていきたい」と話せば、高野も「監督も変わっていますし、自分は安全なところにいると思っていない。しっかり、1発目から自分の力を発揮して選んでいただけるようにやっていきたい」と、変わらずアピールしていくつもりだ。
昨季は悔しい1年に終わり、復活を目指す鈴木昭汰は「しっかり投げられるところを見せられれば」と闘志を燃やせば、23年に51試合に登板した坂本光士郎は「左打者を打ち取ることは変わらないですし、右、左問わず、しっかり抑えられるところを見せていけたら」と練習試合から結果を残すつもりだ。
◆ 熾烈な競争の野手陣
野手陣はレギュラーと呼べる選手が少なく、“打てば”出場機会が増えそうだ。“正捕手”を狙う佐藤都志也は「ピッチャーの出来とかも含めてですけど、そこを見ていきたい。あとは変なミスをしない。信頼を損ねるようなプレーをしない。ボーンヘッドだったり、やれるところを絶対におろそかにしない。そこはしっかりやりたい」と、当たり前のプレーを当たり前にやることを誓えば、昨季“打てる捕手”として存在感を示した3年目の寺地隆成は「去年よりも確率というか、アウトになる打球でも捉えた打球、惜しかったあたりをしっかりバッティングで増やしていって、守備面では全く心配されないような守備を出していければと思います」と攻守で成長した姿を見せるつもり。
高卒5年目の松川虎生は「実戦一発目で結果を出さないといけないと思うので、まずはそこかなと思うので、どんどんアピールしていきたい」と意欲を見せれば、昨季シーズン最終盤で守備面で成長した姿を見せた植田将太は「まずはスローイング。守備の安定感を一番意識してやっていきたい」と“守備”でアピールしていく。
内野手のポジション争いも熾烈だが、その中で競争率が高いポジションの一つがサード。安田尚憲は「本当に打つことが大事だと思うので、結果を残して、ライバルがいっぱいるので、そのライバルに勝てるようにやっていきたい」と覚悟を示せば、上田希由翔は「まずはバッティングでしっかり長打を出していけるようにやっていきたい」と、安田、上田ともに“バッティング”で結果を残すことを誓った。
都城春季キャンプ中、シートノックでは安田、上田とともにサードに入っていたのが山本大斗と井上広大の外野手登録の2人。山本は「打つだけですね、とにかく。監督にも打てば出られるからと言われているので。誰よりも打てば、スタメンで出られると思うので、まずはバッティングで長打をアピールしたい」と意気込めば、井上は「1試合、1試合頑張ります」と少ない言葉の中に、新天地でやってやるぞという気迫が伝わった。
外野手登録ながら、今季からファーストに挑戦する山口航輝は「自分の悔いのないように1日1日過ごすことが僕の立場では大事になってくると思うので、試合に向けた準備を100%して、その中で結果を残せれば」と話した。
投手、野手共に競争を勝ち抜き、開幕一軍を掴み、その先にある一軍定着を誰が掴んでいくのかーー。昨年は寺地、木村といった若手2人が練習試合、オープン戦の活躍を最後まで継続させ一軍に定着した。若い選手が多く、練習試合から結果を残しポジションを掴んでいくのかーー。昨年悔しい思いをした中堅・ベテランが意地を見せるのかーー。首脳陣の頭を悩ますようなハイレベルな競争に期待したい。
取材・文=岩下雄太