
<イタリアの風>
「ワン、ワン!」。私は小型犬のジャック・ラッセル・テリアからほえられた。なぜか日ごろからよくほえられるので慣れているが、今回は珍しく驚いてしまった。場所が電車内だったからだ。ミラノの地下鉄では、犬を連れた客がよく乗り込んでくる。中には通路の真ん中で座り込んでしまう犬もいる。
イタリアは犬との共生が根付いた国だという。古くから牧羊犬や狩猟犬が活躍してきた歴史があり、スーパーやレストランはもちろん、ほとんどの公共交通機関でペット同伴が当たり前。街中ではリードをつけていない犬も見かける。4軒に1軒の家庭が犬を飼っているデータもあり、およそ8軒に1軒の日本と比べ、犬が人々の生活に溶け込んでいるのだ。
ちなみに当地の人によると、イタリアはお利口な犬が多く、ほとんどほえないという。私は1月末の現地入りから少なくとも4度はほえられている。弊社取材班最年少として犬のように働いているつもりだが、まさかイタリアの犬からも“仲間”と思われているのか。複雑な思いになりながら、今日もフィギュアスケート会場までの電車内でほえられる。【藤塚大輔】
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