勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第2戦ラリー・スウェーデン 2月13日(金)、2026年WRC世界ラリー選手権の第2戦『ラリー・スウェーデン』のデイ2はスペシャルステージ2から8が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立ち、大会2日目を終えた。
大会2日目を迎えたラリー・スウェーデンは、この日から本格的な走行が始まるフルデイに入った。ラリー・スウェーデンでは、フルスノーイベント用に用意されるハンコック製の15インチのスタッドタイヤが供給される。
デイ2最初のSS2は、現地時間10時7分からスタート。氷点下17度の快晴のもと、デイ1でトップタイムを記録したオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)からアタック合戦が始まった。
先頭でコースインしたソルベルグだが、エンジンストールによりストップし、約5秒をロスした。その後のクルー達もトラブルに見舞われる姿が見られた。
とくにマルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)は2度のタイヤトラブルに見舞われ、早くもラリーが頓挫。大きくタイムを失ってしまうことになる。その後もジョン・アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1)の右リアがパンクに見舞われ、とくにフォード勢のクルーたちがSS2の洗礼を受けることになった。
SS2ではエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムを記録。ストールでタイムロスしたソルベルグを抜いて総合首位に立った。
SS3でも雪壁への接触やオーバーシュートするマシンが続出した。とくに最初に走行したソルベルグは積もった雪に苦戦し、ステージ後半で派手にオーバーシュート。路肩から何とか復帰したもののリズムが乱れ、次ぐコーナーでも再度コースオフしてしまった。その影響でタイヤの空気圧が低下するも、何とかフィニッシュ地点にたどり着いた。
また、SS2に引き続きフォードのクルー達が苦戦。今回はセスクスとジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)がタイヤにダメージを負ってしまい、タイムを大幅にロスすることになってしまった。
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)も雪壁に突っ込むなど荒れ模様となったSS3を制したのは、SS2に引き続きエバンスとなり、不利な2番目の出走順ながらも着々とラリーを進めていく。
午前最後の走行となったSS4の頃には天候が変わり、曇天の中でアタック開始。この走行でもセスクスにタイヤトラブルが発生し、すでに損傷しているスペアタイヤに履き替えて、辛くも完走した。しかし、この度重なるトラブルでセスクスは午後ステージへコマを進めることなくデイリタイアとなった。そしてSS4のトップタイムはソルベルグとなり、地元ファンの声援に応えた。
ミッドデイサービスを挟み、始まったSS5では勝田がペースアップを開始。今大会初のステージウインを飾った。総合タイムでは首位エバンスから5.6秒差までギャップを縮め総合2番手につけた。
日が沈み始めたSS6でも勝田の勢いは止まらずSS5に続きステージウインをあげた。2番手にサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が入り、3番手にエバンスが続いた。勝田は首位エバンスとのタイム差を2.5秒に縮め、午後ループに焦点を絞って着々とスパートをかけていく。
続くSS7では今までトップタイムを刻み続けてきたトヨタ勢を退け、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が記録。ヒョンデ勢で今大会初のステージウインをあげた。
一方、追い上げる勝田はエバンスよりも速いタイムを刻み、0,1秒差でついに総合首位に浮上した。
デイ2最後の走行となるSS8では最初に走行したソルベルグがトップタイムを守り切りステージウイン。デイ3の有利な出走順をかけてポジションを争う勝田とエバンスは、それぞれ3番手と5番手でSS8での走行を終え、順位関係はキープされた。
総合首位の勝田と2番手エバンスとのタイム差は2.8秒と僅差。トヨタ内のバトルはデイ3以降も激しさを増していくだろう。3番手にも僚友パヤリがつき首位の勝田とのタイム差は22.2秒となっている。
大会3日目は、SS9からSS15までの全7本が実施予定。スペシャルステージの総走行距離は104.42km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は345.96kmだ。
[オートスポーツweb 2026年02月14日]