
「歩くだけ」「移動するだけ」「レシートを撮影するだけ」など、スマホアプリを活用した“ながらポイ活”が、ここ数年で普及。
どのアプリがいちばんポイントを稼ぎやすいのか、いつもの生活をするだけでポイントはどれくらい貯まるのか、ホントのところを専門家に聞いてみた!
「ながらポイ活」は大きく分けて2種類
スマホアプリを活用したポイ活は、大きく分けると“移動系”と“レシート系”の2つ。移動系とは、歩いたり、車や電車で移動したりすることでポイントが貯まるもの。一方、買い物でもらったレシートを撮影してアップロードするとポイントがもらえるのがレシート系。
どちらも、生活し“ながら”ポイントを貯められて、貯まったポイントは他社ポイントやギフト券、現金などに換えられる。その歴史は「レシート系のほうが古い」と言うのは、ポイ活に詳しい菊地崇仁さん。
「レシート系のポイ活が始まったのは、10年ほど前。レシートには実はすごい個人情報が詰まっている、というところに目をつけた会社が、レシートを分析し、マーケティングに使うデータとして活用するようになりました。
|
|
|
|
このように集められた購買データがメーカーに販売され、商品開発などに役立てられています」(菊地さん、以下同)
一方、移動系が出始めたのはコロナ禍明けだ。
「最初に出たのは『トリマ』です。そのあと、ANAの『ANA Pocket』が誕生しました。コロナ禍によるビジネス不振を補うために、いろいろなサービスを打ち出したものの一つです」
貯まった感があってもあまり貯まってない!?
生活しながらポイ活ができるなんて!と思っても、実はそれだけでは、なかなかポイントは貯まらないようだ。
「広告を見たり、ゲームに参加したり、アンケートに答えたり、そういったことをして初めてポイントが貯まります。ポイントを稼ぐには、15秒から45秒ぐらいの広告を見るのがいちばん早いのですが、それが苦になる人は、あまり向いていません。
|
|
|
|
また、広告からその会社のサービスや商品を購入すると、ポイントがたくさん貯まります。そういう意味では、サイトでポイ活するポイントサイトと一緒の仕組みです」
そのうえ、「ポイントが貯まっても額面どおり交換できないことがほとんど」だという。
「1万ポイント貯めたとしても、100円分だったりして、えっ!?と思うことがありますので、ポイント還元率は始める前にチェックしたほうがいいですね」
注意点が、もう一つ。“位置情報”の設定だ。
「移動系は、位置情報を使っているアプリがありますから、生活圏の情報を漏らしたくない人は、やはり注意が必要です。また位置情報を使うと、スマホのバッテリーがすごく消費されます。気がついたら、バッテリー残量がなくなっているという場合は、ポイ活アプリの位置情報機能をオフにしておくといいですね。
|
|
|
|
レシート系は、どこに住んでいて、どの店で何を買ったかまで把握されるので、それがイヤだという人はやめたほうがいい」
1か月数百円でももらえればラッキー
ポイントが貯まりにくいといっても、ながらポイ活は特にお金がかかるわけではない。「やってみて損はない」と菊地さんは話す。
「歩いたり、買い物したりするだけでポイントが貯まるわけですから、1か月数百円でももらえればラッキーと考えればいいと思います。
ポイント目的ではなくて、健康管理や家計管理を目的にする。移動系なら歩数計を使う感覚、レシート系なら家計簿をつける感覚で活用すると、続けやすいのではないでしょうか。合わない人もいるでしょうが、まずはやってみて判断すればいいわけです」
ちなみにポイントは、すぐ交換したほうがいいという。
「ポイントは、ポイント交換して初めて自分のものになるので、貯めたままでは意味がありません。換えられるポイントは各社さまざまですが、基本はAmazonギフトカードや楽天ポイント、PayPayポイント、現金などに交換できます。換えるなら、比較的還元率の高いAmazonギフトカードがおすすめ。
ポイント交換は、『ドットマネー』や『デジタルギフト』などのポイント交換所を経由することがほとんどです。仕組みがややこしいですが、一度やってみると簡単です」
ポイントが貯まりすぎるアプリは要注意!
最後に、ポイ活アプリの選び方を聞いてみた。
「運営会社が大手の会社、あるいはアプリ自体が長く続いている、ダウンロード数が多いといったものを選ぶとよいでしょう。
避けたほうがいいのは、ポイントがどんどん貯まるもの。こうしたアプリは参入者を集めるだけ集めて、ポイントを交換しないうちに運営会社がアプリを閉鎖してしまうおそれもあります。そういう意味で、貯まりすぎるアプリは、怪しいのです」
まずはやってみて損はなし。ダウンロードして始めてみては!
菊地さんピックアップアプリ6選
何を使ったらいいか迷ったら……
「歩くだけ」「移動するだけ」ポイ活
楽天ヘルスケア
毎日5000歩歩くと、翌日にポイントが当たるくじが引ける。毎日続けると1か月で最低限30ポイントは貯まる。血圧やBMI入力でポイントアップ。ポイントは楽天ポイントとして使える。運営は楽天グループ株式会社。
トリマ
5周年を迎えるアプリ。歩数や移動距離に応じて、ポイント(マイル)が貯まる。動画を視聴すると効率よくポイントを稼げる。そのほか、アンケートやミッション、ゲームでも貯まる。運営はジオテクノロジーズ株式会社。
Coke ON(コークオン)
1週間の目標歩数を達成するとスタンプがもらえて、スタンプが15個貯まると、コカ・コーラ社のドリンクが1本無料になる。広告がないので、「広告が煩わしい」という人におすすめ。運営は日本コカ・コーラ株式会社。
おぢポ
累計200万超ダウンロードの人気アプリ。歩数に加えて、広告視聴やゲーム、アンケートなどでポイントを貯められる。“おぢさん”がポイント数によって変化していく、キャラクター戦略が特徴。運営はポイポイ株式会社。
「レシート撮るだけ」ポイ活
CODE(コード)
レシートと商品のバーコードをスキャンすると、ポイントが貯まる。「移動すること」で貯めることも可能。カレンダーとグラフに集計されて、月々の出費が記録されるので家計管理にも便利。運営は株式会社リサーチ・アンド・イノベーション。
家計簿 レシーカ
レシートを撮影すると各月、登録5日目よりレシート1枚につき1ポイント、1日最大2ポイントのVポイントが貯まる。動画視聴やアンケートに答えてもポイントが獲得できる。運営はCCCMKホールディングス株式会社。
「ながらポイ活」活用例〜菊地さんの場合〜
私自身マイルを貯めているので「ANA Pocket」は使っていましたが、やはりスマホのバッテリーの消費が激しいので、位置情報はオフにしました。
また、必ず歩きはするので、月に1回ポイント交換ができればいいという考えで移動系のアプリは使っています。レシート系は、生活情報を漏らすことに抵抗があるので、アップロードはしていません。
教えてくれたのは……菊地崇仁さん●株式会社ポイ探代表取締役。日本電信電話株式会社(現NTT東日本)勤務を経て、2006年、ポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、2011年に代表取締役に就任。ポイントカードやクレジットカードに関する記事執筆や講演など、幅広く活躍している。
取材・文/池田純子

