勝田貴元、困惑のペース低迷で総合2番手ダウン。エバンスが13.3秒リードで最終日へ【第2戦デイ3レポート】

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2026年02月15日 13:20  AUTOSPORT web

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エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
 2月14日(土)、北欧スウェーデンで開催されている2026年WRC世界ラリー選手権の第2戦『ラリー・スウェーデン』のデイ3は、スペシャルステージ(SS)9から15までの全7本が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に浮上した。TGR-WRTのレギュラードライバーである勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合2番手で大会3日目を終えた。

 シーズン唯一のフルスノーラリーとしても知られる『ラリー・スウェーデン』。白銀に覆われた森林を特別な15インチスタッドタイヤを使って競われる大会も、折り返しに入った。

 デイ2では各クルー達にタイヤのパンク等のトラブルが続発した今大会。デイ3は総合順位の降順からの出走となるため、デイ2は無念のデイリタイアとなったマルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)からアタックを開始する。

 天候は昨日に引き続き見渡す限り青空の快晴。デイ3最初の走行となるSS9は氷点下16度と冷え込んだなかで現地時間10時10分より開始となった。1スペックとなっているタイヤ選択については、ほとんどのドライバーがスペア2本を備える6本運用としたが、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)のみスペア1本運用の勝負に出た。

 このステージでは出走が後方になったトヨタ勢のクルー達がアタックを始めると続々とトップタイムの更新を続けた。最終的にエバンスがトップタイムを記録し、この日最初のステージウインを記録。一方、首位からデイ3をスタートした勝田は4番手と伸び悩んだ。

 総合順位も入れ替わり、エバンスが総合首位に浮上。4.4秒差の2番手にダウンした勝田は「(何が起こったのか)わかりません。トラクションもグリップもないように感じますが、理由がわかりません。次のステージまでに何か対策を講じる必要があります」と、突然の変調に困惑のコメントを残した。

 続くSS10では昨日デイリタイアで終わってしまったセスクスのペースが戻り、最初の出走ながらも好タイムを記録。結局このタイムは破られずセスクスがステージウイン。今大会初のフォード勢のステージベストを刻んだ。

 そして勝田はふたたびペースを見出せず10番手タイム。「昨日と同じように走っていますし、場所によってはよりプッシュしているかもしれないので、すごく変な感じです。(昨夜マシンに)何も変えておらず、タイヤを交換しただけなのに」と改善策に欠ける状況に頭を抱えた。

 午前最後となるSS11は、オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムを更新すると、そのままタイムを守り切りステージウインを飾った。首位争いの力関係は変わらず、エバンス(=2番手タイム)と勝田(=7番手タイム)のギャップは16.1秒に広がった。

 ミッドデイサービスを挟んで午後の走行がスタート。早くも西陽が傾きつつある中で始まった午後の走行は4本中3本がループステージで、下位クラスの走行の影響で路面状況が変化。雪が掻き出され、ブラックアイスや凍結した砂利が剥き出しとなっている箇所が散見された。

 滑りやすく、タイヤへのダメージも大きい難コンディションながらも、トップタイムが次々更新されるアタック合戦が繰り広げられ、ここでは総合3番手のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今大会初のステージウインを飾った。また、サービスを経た後も勝田のペースは若干復調し、3番手タイムを刻んだ。

 次ぐSS13を走行する時分には日が沈み、ランプポッドが導入されるナイトラリーの様相に。このステージではエバンスと勝田がトップタイムを競い合い、エバンスが2.6秒差でステージを制した。さらにSS14ではパヤリが好アタックを決め、0.3秒差で勝田が2番手に。ステージウインはならずともエバンスとの差を詰める走りで復調傾向を示した。

 そしてデイ3最後の走行となるSS15は、拠点ウーメオーでのスーパーSSとして実施され、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が今大会2度目のステージウインを飾った。デイ3は3メーカーがステージウインを分け合う結果となった。

 勝田はデイ3ラストSSを2番手タイムで締めくくり、総合首位のエバンスとのタイム差を13.3秒に縮めた。午後の2本目後には「ようやくセットアップを変更して良くなりましたが、もう遅すぎます」と話していた勝田だが、依然として自身初の総合優勝が見える位置はキープした。屈指のハイスピードラリーであるラリー・スウェーデンにおいて13.3秒差は決して小さいものではないが、勝負の最終日で光る走りを見せることができるだろうか。

 また、ステージウインを決めたヌービルだったが、ヘルメットを適切に装着していなかったため1分間のタイムペナルティと1,500ユーロの罰金が課せられた。

 ついにウイナーが決まる大会最終日は、SS16からSS18までの全3本が実施予定。スペシャルステージの総走行距離は61.13km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は224.98kmだ。

[オートスポーツweb 2026年02月15日]

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