早朝のグリッドで、レースのスタートを待つ64号車フォード・マスタングGT3 2026バサースト12時間 2月15日にオーストラリア・バサーストのマウント・パノラマで行われたIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第1戦『マグアイアーズ・バサースト12時間』レースで、決勝序盤にカンガルーと衝突したHRT(ハウプト・レーシング・チーム)のフォード・マスタングGT3をドライブしていたクリス・ミースは、怪我を免れることができた。
■BMW、メルセデスAMGなどもカンガルーに接触
早朝5時45分にスタートしたレースの開始直後、トップ10圏内を走っていた2度の優勝経験を持つミースは、高速コンロッド・ストレートでカンガルーに衝突。フォード・レーシングは、マシンが「修復不可能な損傷」を負ったと声明で発表した。
ミースは、大きく損傷した64号車マスタングGT3から自力で脱出し、無傷でパドックに戻っている。
「残念ながらカンガルーに衝突してしまい、レースは終わった」と、ドイツ人ドライバーのミースはソーシャルメディアでコメントした。
「HRTフォード・マスタングは本当に素晴らしかったので、残念だ。仕方ない。レースは敗退だ」
マスタングGT3が待望のバサースト12時間レースデビューを飾ったこの週末、ミースとともにこのマシンをドライブしたのはデニス・オルセンおよびブロック・フィーニーであった。
HRTのマネージングディレクター、ウルリッヒ・フリッツは、チームのレース早期リタイアを「不運な状況」と形容した。
「(スタートから)約20分後、コースに飛び出してきたカンガルーに接触してしまった」と、フリッツはSportscar365に語った。
「時速245kmではどうしようもない。幸いなことに、その動物以外に怪我人は発生しなかった」
「これはただの不運であり、終わったことの結果を変えることはできない。我々にできることは、来年もっと強くなって戻ってくることだけだ」
「この山でもっと多くのことを披露したかった。多くのファンが我々を応援してくれていたので、少しでも恩返しができたら最高だっただろう。だが、これがレースの本質だ。レースとは時に残酷なものなのだ」
このアクシデントでは、ケルビン・ファン・デル・リンデのWRT32号車BMW M4 GT3エボや、ジェイデン・オジェダのティガニ・モータースポーツ6号車メルセデスAMG GT3エボなど、他の数台もカンガルーに接触。BMWは右フロントのボディワークに損傷が残り、メルセデスAMGはノーズを修理するために何度もガレージに戻った。
このような状況にもかかわらず、HRTのフリッツは、このドイツチームとマシンが、マウント・パノラマでの初参戦から得られたものは多かったと述べている。
「今週末から多くのことを学び、セッションごとに信じられないほどの進歩を遂げた」とフリッツ。
「他のライバルたちは10年、いや12年もここに来ているが、我々はセッションごとにマシンへの対処法を学んでいるところだった」
「昨日、ようやくいい調子になってきたところだった。レースを続行できないのは本当に残念だが、仕方がない」
「メルセデスAMGは強そうだったので、何とも言えない。幸運も必要だが、今回我々にはそれがなかった」
「もしすべてがうまくいっていれば、表彰台を争えたかもしれない。でも、今はただ『できたかもしれない、できたはず』という感じだ」
[オートスポーツweb 2026年02月17日]