JR西日本227系500番代「Kizashi」山口エリアに新型車両、写真67枚

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2026年02月19日 16:00  マイナビニュース

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●岡山エリアの「Urara」がベース、外観は「黒×金色」に JR西日本は19日、山口エリアの新型車両として導入する227系500番代「Kizashi(きざし)」の報道公開を実施した。車両数は計24両(2両編成×3編成、3両編成×6編成)を計画しており、2026年夏以降に山口エリアの山陽本線へ順次導入。既存車両を置き換える。


中国地方の山陽本線では、115系や113系といった国鉄時代の直流近郊形電車が長きにわたり活躍していたが、2015年に広島エリアへ227系を導入して以来、新型車両による置換えが進んだ。広島エリアの227系(0番代)は「Red Wing」と命名され、2019年までに全車両の置換えを完了。2023年から岡山エリアで「Urara」と命名された227系500番代の導入が始まった。2026年3月のダイヤ改正で、岡山県内だけでなく、新たに鳥取県・島根県の伯備線・山陰本線(新郷〜伯耆大山〜西出雲間)でも「Urara」による運行開始を予定している。



一方、山口エリアの山陽本線(岩国〜下関間)は、現在も115系が主力として活躍する区間。かつて広島エリアで活躍した115系3000番代(片側2ドアの車両)も、現在は活躍の場を山口エリアへ移している。岩国〜新山口間の一部列車で広島エリアの227系「Red Wing」も使用されるが、2026年度以降、山口エリアでも227系を新製導入することとなった。



山口エリアの新しい車両は45年ぶりとのこと。「岡山エリア等で運転中の227系近郊形直流電車をベース」としており、「Urara」と同じ227系500番代となる。車両愛称名に関して、古語において「山口」という言葉が「物事の始まり」や「前兆」を意味することから、「新しい車両の導入が、山口エリアに新たな変革をもたらしていくように、また人々の暮らしや旅に良いことが起こっていくように、その『きざし』となる思いをこめて」命名したという。

「Kizashi」も近畿車輛が製造、GKデザイン総研広島がデザイン監修を担当。「維新の陽光」をコンセプトにデザインし、「ドラスティックに物事が変わる山口の夜明け前のDNA : 維新のイメージを夜明け前の漆黒と差し込む光の金色で表現」している。「黒×金色」のシンボルカラーで、「沿線の幻想的な光(秋芳洞 / 錦帯橋のライトアップ / 周南の夜景)、SLやまぐち号にも通じる重厚な品格」も表現。シンボル・ロゴイメージも制作され、新しく物事が起ころうとする「維新」のイメージをエネルギッシュな閃光と重ね合わせて表現した。



今回公開した編成(V01編成)は、「クモハ227-585」(定員137人)、「モハ226-585」(定員152人)、「クモハ226-585」(定員129人)の3両編成。1編成あたりの定員は3両合計で418人となる。車内はドア間に転換クロスシート、車端部にロングシートを配置。岡山エリアで導入している「Urara」と同様、ドア間の転換クロスシートを4列とし、出入口付近のスペースを拡大することで、よりスムーズな乗降を可能にする。



吊り手・手すりはオレンジの色調を採用し、とっさの際でもつかまりやすい形状に。車内の照明をLED化したほか、ドア上部に情報表示装置を取り付け、行先案内等を2カ国語で実施。誰でも快適に過ごせる車内空間をめざし、バリアフリートイレや車いす・ベビーカー利用者向けのスペースを設けたほか、自動温度調節が可能な空調や自動換気機能も採用している。


安全性を高める装置・設備も導入。227系の特徴でもある先頭車間転落防止ホロをはじめ、衝撃吸収構造や戸挟み検知装置、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)については「今回の新しい車両導入で山口エリア初」とされている。車両異常挙動検知装置も搭載。車内に防犯カメラを取り付け、さらなる安全性向上を図った。●227系500番代「Kizashi」車内・外観など写真を一挙公開! 中国地方の山陽本線で最後まで国鉄形車両が主力として残っていた山口エリアにおいて、227系500番代「Kizashi」の導入は車両の世代交代を完了させる動きとなる。広島・岡山エリアと同一系列の車両に統一することで運用・保守効率が向上するとともに、安定した輸送サービスの提供にも寄与するとみられる。227系500番代「Kizashi」は、「山口エリアの鉄道が新たな時代へ移行する節目を象徴する車両」と位置づけられるかもしれない。



なお、山口エリアの山陽本線は現在、115系をはじめ片側2ドア・3ドアの編成が混在する状況だが、新型車両の導入に伴う置換え計画に関して、「今後の運用数など精査した上で置き換えることとし、計画がしっかりまとまったところで改めてお知らせしたい」とのことだった。(MN 鉄道ニュース編集部)

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