発進に苦しむライバルとは対照的にハミルトンが抜群のスタート。フェラーリは「分かり切っていた困難」にPU設計で対策

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2026年02月20日 14:00  AUTOSPORT web

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2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン) スタート練習でのルイス・ハミルトン(フェラーリ)
 F1プレシーズンテスト中、2026年型マシンによって多くのチームがスタートに苦戦したことを受けて、FIAが迅速に動き、スタート手順を変更しようとしていることは、概ね歓迎されているようだ。ただ、フェラーリにとっては、ライバルに対して有していたアドバンテージが失われる可能性があるため、手放しで喜べる状況ではない。

 MGU-H廃止により、2026年の新型エンジンでは、発進時にターボを適切な状態にすることが簡単ではない。フェラーリは、1年前にこの問題を指摘したが、当時、FIAは対策に動かなかった。そこでフェラーリは予想されるターボラグを最低限に抑えることを念頭に置きながら、パワーユニットの設計を行った。

「我々は1年前にこの問題をFIAに提起した。スタート手順について説明し、それが難しいものであることを伝えた。MGU-Hがなくなれば、スタートは週末の中でも特に難しい局面になることは、誰もが分かっていたはずだ」とフェラーリ代表フレデリック・バスールは言う。

 しかし当時FIAは手順を変更しない決定を下した。そのため「フェラーリはその規則に基づいてエンジンのアーキテクチャーについて決断を下したのだ。ところが今になってルールを変えようとしている」とバスールは不満を示した。

 懸念が顧みられなかったことから、フェラーリは、スタートがうまくいくよう、自社製V6エンジンにより小型のターボを採用したとみられている。

 バルセロナおよびバーレーンでのテストでは、比較的大きなターボを備えたパワーユニットを積むマシンがクリーンに発進できずに苦労しているシーンが見られた。何人もがレーススタートのシミュレーション中、ピット出口でエンストを起こしていたのである。

 こうした状況を受け、FIAはチームとの協議のうえ、新たな手順のテストを行うことにした。最後尾のマシンがグリッドに到着してから正式なスタート手順が始まるまでの間に、5秒の猶予を設け、5つのレッドライトが一定の間隔で点灯する。バスールは「点滅ライトを用いた新しい手順は、皆を満足させているようだ。安全性についても全員が納得している。ならばこの方向で進めればいい」と認めた。

 一方、メルセデスのトト・ウォルフ代表は、「今のF1マシンを発進させるのはかなり難しい。すべてのプロセスが整うまでに時間がかかるものもあれば、そうでないものもある。スタートで大混乱が起きないようにするため、FIAは良い解決策を見いだした」と同意した。

 しかし、新手順であっても、フェラーリが依然として発進時にライバルたちより優位に立っているかもしれない。バーレーンで行われたプラクティススタートでは、フェラーリのルイス・ハミルトンがロケットのように飛び出し、ターン1に到達するまでに少なくとも4台を抜き去ったのだ。さらに、フェラーリ製パワーユニットを搭載するハースのエステバン・オコンや、キャデラックのバルテリ・ボッタスも好スタートを決めている。

[オートスポーツweb 2026年02月20日]

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