物議を醸したF1エンジン圧縮比問題が収拾へ。検査変更が早期導入、6月から高温状態でも測定

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2026年03月01日 08:50  AUTOSPORT web

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2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)でのスタート練習
 FIAは、2月28日、F1におけるエンジン圧縮比の検査方法を変更し、2026年6月から新方式を採用することを発表した。圧縮比は16:1に制限されており、従来の規則では、数値の測定は常温で行われると定められていた。しかし今年6月から、圧縮比は常温に加え、130度でも測定されることとなった。また、2027年からは130度でのみ検査される。

 2026年の新規則において、圧縮比の制限は18:1から16:1に引き下げられた。しかしメルセデスが走行時の高温状態では圧縮比を高める手法を見出したと推定されることで、そのアドバンテージに他マニュファクチャラーが懸念を示していた。そのため、検査方法の変更が検討されており、8月からの変更が提案されていた。

 しかし今回の発表で、それより早い6月1日から変更が行われることが明らかになった。この変更には、メルセデスを含む全パワーユニット・マニュファクチャラーが同意したという。

 FIAは次のような声明を発表した。

「2026年FIA F1規則の改訂が、世界モータースポーツ評議会による電子投票において全会一致で承認された。これら改訂の一部については、F1パワーユニット・マニュファクチャラーによっても同時に全会一致で承認されている」

「今回のテクニカルレギュレーションの修正は、バルセロナおよびバーレーンで実施されたプレシーズンテストの結果と、ドライバーおよびチームから寄せられた広範なフィードバックを受けて行われたものである」

「圧縮比の問題については、解決策を見いだすために多大な努力が注がれてきた。このパラメータは、新規参入を呼び込むことを目的とした本規則の基本的かつ重要な目標のひとつであり、冷間条件で測定した場合に16:1に制限されている」

「FIAは妥協案を模索し、2026年6月1日以降は高温条件および低温条件の両方で圧縮比を管理し、さらに2027年以降は運転条件(130度)においてのみ管理することを定めた」

「2026年に導入される規則は、近年でも最大級の変更のひとつを意味する。関係者全員が、このような大幅な規則変更の導入にあたっては、プレシーズンテストおよび2026年選手権序盤の数戦から、集団的な学びを得る必要があることを認識している」

「エネルギーマネジメントに関するさらなる評価および技術的チェックは、現在も継続中である」

 圧縮比についての2026年技術規則には、2026年6月1日から「運転条件において圧縮比を16.0より上に高めるように設計または機能する部品、アセンブリ、機構、または部品の統合配置は禁止される」とも追記された。

 6月1日からの変更ということで、新規則は第8戦モナコGPから適用される。メルセデスの手法は1周あたり0.3秒のメリットがあるとライバルたちは主張しているが、メルセデスは微々たる効果しかないと反論している。

[オートスポーツweb 2026年03月01日]

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