
<WBC:台湾−日本>◇1次ラウンドC組◇6日◇東京ドーム
大舞台や短期決戦で、侍ジャパン山本由伸投手(27)が結果を残せる理由の一端を垣間見た瞬間だった。山本は、3日に京セラドーム大阪で行われた阪神との強化試合前に行われた会見に井端監督とともに出席。椅子に着席すると、ゆっくりと会見場を見回し、記者と目が合った瞬間に少し目を大きくしながら、ジェスチャーであいさつ代わりの合図を送った。
普段から米国で取材する記者ではなく、私は山本がドジャースに移籍後の24、25年ともに期間限定で日本から取材に訪れたのみ。4日の会見ではなじみの記者とのフランクなやりとりも見られたが、山本の「記憶力」に驚かされたとともに、冷静に周囲を見る「洞察力」、合図まで送れる「人間力」に触れ、マウンド以外の部分からも山本のすごみを感じた。
井端監督からは、会見で投手陣の「柱」と期待されたが、山本は「とにかくできることを全てやりたいと思いますし、今までと変わらず、チームのために全力を尽くすことを大切にしてきたので、今回もチームの一員として頑張りたいです」と泰然自若。昨年のポストシーズンでも繰り返した「とにかくいつも通りパフォーマンスを出せるように」の言葉と同じだった。
会見後、部屋の外で対面し、あいさつすると、山本は「お久しぶりです。よろしくお願いします」と笑顔で返答した。メジャー2年間で、ポストシーズンで日本人最多の7勝をマークし、昨年のワールドシリーズでは3勝を挙げ、MVPを獲得。投球のすごみは説明不要だが、「人間山本」の魅力をさりげない行動から感じた。【久保賢吾】
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