画像提供:マイナビニュースシャープは3月4日、プラズマクラスター衣類乾燥除湿機の新製品「HYBRID365(CV-UH160)」を発表した。発売日は3月12日。市場想定価格は8万5,000円前後となる。
衣類乾燥除湿機は、梅雨時に使う季節家電という位置付けから、年間を通して使う家電へと変わりつつある。天気、花粉、生活時間(共働き世帯/日中不在)といった理由から、洗濯物の部屋干しを行う家庭が増えているためだ。特に子育て世帯や共働き世帯では、夜間や室内での洗濯乾燥が日常化している。
今回のCV-UH160は、こうした部屋干し環境に合わせて開発されたモデル。季節を問わず乾燥できる性能/機能や、日常的に使いやすい静音性などに注力した。
○季節に左右されない乾燥力
中心となるのは「オールシーズン・ハイブリッド方式」だ。コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせ、室温に応じて最適な除湿方式を自動制御する。
コンプレッサー式は湿気を冷却して結露させる仕組みで、除湿能力が高いため梅雨や夏場の高温環境に向く。一方、デシカント式はヒーター/熱交換器/乾燥剤を用い、気温が低い冬季でも安定した性能を維持。この2つを組み合わせることによって、気温変化の影響を受けにくい衣類乾燥性能を実現している。
一般的に、ヒーターを使うデシカント式は電気代が高くなりがちだが、CV-UH160はコンプレッサー式とデシカント式を適切なバランスで使い分けるようにコントロール。電気代を抑制しつつ、1年を通して安定した衣類乾燥/除湿能力を発揮する。
乾燥性能も高い。約2kgの衣類を乾燥する場合、梅雨時は最短約54分、冬季でも約70分で乾燥する。衣類乾燥除湿機としてはトップクラスの速乾性能だ。
従来、衣類乾燥除湿機は冬場に乾きにくいという弱点を抱えていた。ハイブリッド方式はその弱点を補う技術でもある。部屋干しを年間で行う家庭にとって、季節による乾燥時間の差が少ないのは大きなメリットだ。
○静音性を高めた送風構造
衣類乾燥除湿機は長時間運転する家電であり、運転音も使い勝手に直結する。CV-UH160は送風構造を見直し、風量と静音性を両立。技術的には、送風ファンの能力を引き出しながら回転数を抑える「ホルン機構」、ファンと吹出口の距離を確保する「ロングノズル」、内部振動を抑える防音パネルを組み合わせている。
スペック上では、衣類乾燥の速乾運転でも43dB、除湿の強運転でも41dBの運転音に抑えた。夜間使用を想定した「夜干し」運転では約38dBで動作する。これは図書館に近い静音レベルで、実際に使ってみないと分からないところではあるが、寝るときにリビングで動作させても、寝室までは動作音が伝わってこないのではないだろうか。
○乾燥ムラを抑える送風
室内干しでは、洗濯物に対する“風の当たり方”も大切。CV-UH160は3枚の羽根で風向きを制御する「トリプルルーバー」を採用。安定した風量を衣類に届けることで乾燥ムラを抑える。左右の送風範囲は約185cmに拡大したほか、真上干しやワイド干しなど多様な部屋干しスタイルに対応する。
部屋干しの形態は家庭ごとに異なり、洗濯物の量や干し方が変わっても乾燥効率を保てることは、日常的に使う家電として重要な要素だ。
運転時は送風と除湿を切り替えながら効率がよくなるように乾燥し、洗濯物が乾いたと判断した時点で運転を自動終了。これは電気代の抑制にもつながる。
○部屋干しのニオイ対策も
製品名にもある通り、シャープのイオン技術「プラズマクラスター 25000」を搭載。部屋干し衣類の生乾き臭を消臭するほか、付着菌の除菌にも対応する。
さらに30代〜50代の男性に多いとされる体臭(ミドル脂臭)の消臭効果も確認しているそうだ。ミドル脂臭とは、汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によって分解されることで発生する臭いで、枕や衣類の臭いの原因にもなる。
部屋干しでは乾燥時間が長くなるほど臭いが発生しやすいため、乾燥性能と消臭機能の組み合わせは、衣類をケアする家電のひとつとして価値を高めている要素だ。
使い勝手を高めるちょっとした工夫もある。ひとつは、取っ手とハンドルを一体化して、しゃがまずに本体から取り出せる「感動タンク」(除湿した水をためるタンク)だ。本体の下部に配置されているので、取り出すときにはそれなりに“かがむ”ことになるが、取り出し、排水、再セットがしやすい。
また、室内の移動が発生する機器ということで、底面の自在キャスターや、背面に設けた電源コード用フックも便利。ちょっとした点ではあるが、衣類乾燥除湿機は毎日使うことが多く、排水作業の負担が積み重なりやすい。こうした細かな使い勝手の改善は、長く使う家電ほど効果が大きい。
○365日使える衣類乾燥除湿機
CV-UH160は、コンプレッサー方式とデシカント方式を組み合わせたハイブリッド除湿によって、季節に左右されにくい衣類乾燥性能を持たせたモデルだ。梅雨や夏の高温環境ではコンプレッサー方式が効率よく除湿し、冬場の低温環境ではデシカント方式が乾燥性能を補う。
低騒音設計や夜干し運転、排水しやすいタンク構造など、日常的に使う家電としての使い勝手にも配慮。衣類乾燥除湿機を梅雨家電ではなく年間家電として使う家庭に向けた1台だ。
○「HYBRID365 CV-UH160」のおもな仕様
除湿方式:オールシーズン・ハイブリッド方式
最大除湿能力:14L/日(50Hz)、16L/日(60Hz)
除湿可能面積:16〜32畳(50Hz)、19〜38畳(60Hz)
プラズマクラスター適用床面積:約12畳
排水タンク容量:約4.0L
発売日:2026年3月12日
市場想定価格:8万5,000円前後(林利明)