
<WBC:台湾0−13日本>◇1次ラウンドC組◇6日◇東京ドーム
侍ジャパンの「柱」が、初戦の大役を果たし、チームを勝利に導いた。山本由伸投手(27)が、WBC初戦の台湾戦(東京ドーム)に先発。オリックス時代の同僚でもある若月健矢捕手(30)とバッテリーを組み、2回2/3を無安打無失点に抑えた。初回を3者凡退に封じ、2日前に誓ったチームを勢いづける投球を体現。難敵の台湾を相手に、2ケタ得点の流れを呼び込んだ。
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悔悔しそうな表情を浮かべながら、山本は3回2死満塁でマウンドを降りた。当初から3回もしくは60球までの予定で、球数が53球に達し、降板が決定。ピッチクロック違反を取られた後に四球を出し、イニング途中での降板を反省しながらも、2回2/3を無安打無失点で白星を挙げた。大谷ら仲間から温かく迎えられ、スタンドからは大きな拍手が注がれた。
「また日本代表のユニホームでグラウンドに立つことができてうれしく思いましたし、勝つことができてうれしく思います」
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注目の初回の初球に投じたのは、127キロのカーブだった。見逃しでストライクを奪うと、2−2からカーブでタイミングを外し、投ゴロに抑えた。2番フェアチャイルドはスプリットで空振り三振。3番林安可は158キロの速球で三ゴロにねじ伏せ、試合のカギを握る大事な初回を3者凡退に封じた。
2日前の予告通りの投球だった。4日の会見で「僕たちの初戦にもなりますし、いい立ち上がりをして、このWBCを勢いよくいけるように」とチームを勢いづける投球を約束し、結果で体現。打線は直後の2回の攻撃で大谷の先制の満塁弾を含む10得点を挙げ、試合を決定づけた。
昨年のワールドシリーズで球界を驚かせた「連投劇」は、世界のファンとともに、巨人坂本の心をも震わせた。試合中継を見ながら、山本の必死に腕を振る姿に涙がほおを伝った。「野球の試合を見て、涙が出たのは初めて」。試合後に坂本から感動の言葉と祝福の連絡が届くと「ありがとうございます」と返信し、坂本を感激させた。
重圧がかかる難敵の台湾戦を託された意味を理解し、堂々たる投球を披露。次なる登板の舞台は、ベネズエラ、ドミニカ共和国が入るD組との準々決勝が予想される。7日の1次ラウンド2戦目の韓国戦は菊池、同3戦目のオーストラリア戦は菅野とメジャー組の先発が続くことが予想される中、世界一の「柱」が先陣を切った。【久保賢吾】
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