
“ショータイム”が止まらない。侍ジャパン大谷翔平投手(31)が初戦の台湾戦に続いて「1番DH」で出場。初回の第1打席では冷静に四球を選んでチャンスメークすると、第2打席は2試合連発となる右中間への一時同点ソロをたたき込んだ。2打数2安打の活躍で、今大会の成績は打率8割3分3厘、2本塁打、6打点と驚異的な数字が並ぶ。超攻撃的リードオフマンが異次元のハイパフォーマンスで、チームをけん引していく。
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大谷が放った高々と舞い上がったボールに日本中が願いを込めた。1点ビハインドの3回1死走者なしで迎えた第2打席。カウント1−1から韓国の変則右腕・高永表の内角119キロスライダーを豪快に引っ張った。滞空時間の長い打球は右中間スタンドへ。大熱狂の場内とは対照的に、当の本人は冷静にダイヤモンドを1周。「先制されて『やばい、やばい』と急ぎがちなリズムをベンチ内で感じた。同点になったことで落ち着いていこう」という意味を込め、お祭り騒ぎのベンチをなだめるかのようなポーズを取った。
先輩を救う一打にもなった。この日先発のマウンドに上がった菊池は、大谷にとって花巻東(岩手)の3学年先輩。メジャーの舞台で対戦する度に「特別」と話してきた存在と、初めて一緒に日の丸のユニホームを背負って世界一を目指している。試合を振り出しに戻す1発に、ベンチに戻ると2人は熱い抱擁。「先発をやっていればうまく立ち上がれないのは多々あること。同点にできたことが少しでも助けになればうれしい」と思いやった。
どんな状況でも常に落ち着いていた。韓国に3点を先制された直後の第1打席も際どい球を見極めて四球を選び、リードオフマンとしての仕事を全う。直後の鈴木の2ランにつなげた。7回2死三塁の勝ち越しの場面では勝負を避けられて敬遠。大ブーイングのスタンドとは対照的に静かに一塁へと歩き出した。
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自身の体の状態を客観視できるからこそ、常人離れした成績を残すことができるのだろう。2試合連続でグラウンドでのフリー打撃を実施。26スイング中5本の柵越えを披露し、ファンを喜ばせた。異例の調整方法ではあるが「時期的にはまだスプリングトレーニングの時期で結構外で打つこともありますし。その一環として大会期間中ですけど、しっかり振るという意味ではいい調整かな」。心は熱く、頭は冷静に。大谷の勢いはとどまることを知らない。【水谷京裕】
▽日本井端監督(3回の大谷の一時同点となる2ランに)「早めに同点に追いついて、後の打者に好影響を与えたと思うし、さすがのバッティングをしてくれた。感謝しています」
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