
※記事内には、性暴力の被害に関する詳細な描写があります。フラッシュバック等の症状がある方はご注意ください。
演技指導を名目に女性2人に対して性的暴行を加えたとして、準強姦罪に問われていた映画監督の榊英雄被告(55)に対し、東京地裁は3月6日、懲役8年(求刑10年)の実刑判決を言い渡した。
起訴内容によると、’15年3月、20代の女性に性行為を強要。また’16年7〜9月にかけて、別の20代女性に対しても同様の行為を迫った。判決理由では「監督と俳優という立場を悪用した卑劣な行為」と指摘した。
榊被告による性加害事件は、’22年3月、榊被告の作品やワークショップに参加していた4人の女性が、『週刊文春』で性行為を強要されたことなどを告白し、世に明るみになった。その後も、新たに別の女性や映画関係者が榊被告の性加害を告発。当初、榊被告は「冤罪」と訴えていたものの、自宅から複数の女性とのわいせつ動画が50本以上見つかったことなども報じられ、’24年2〜5月にかけて、準強姦容疑で合計3回逮捕されていた。
日本映画界に大きな衝撃を与えた一連の性加害事件。本誌も’22年4月、俳優として活動する3人の証言を報じていたが、それはあまりにも“卑劣”な内容だった。
|
|
|
|
3人の女性のうちの1人で、榊被告の映画にオーディションに出演経験があるCさんは、撮影後に食事に誘われたことがあったという。「役者や監督としてアドバイスできると思うから、今度、話を聞くよ」との誘いだったこともあり、Cさんも“学びがあれば”とこれを承諾したという。
指定された居酒屋での食事中は、役者や監督としての心構えや、榊被告の家族に関する他愛もない話題に終始。Cさんが警戒するような行動はなく、店の営業時間の都合もあり2人はそれほど遅くない時間に退店した。しかし、ここから榊被告の様子が一変する。
店は駅から離れていたためか、通りに人けはなく……。榊被告は突然Cさんの腕を掴み、さらに人一人が通るのもやっとな建物と建物の隙間に押し込んだという。
「肩と頭を力いっぱいに抑えられ、跪かされました。いつのまにか彼は男性器を出していて『咥えろ』と。『嫌です』といっても無視され、『咥えろ、咥えろ』と低い声で繰り返し要求してきました。頭をつかまれていて動けないなか、無理やり立ち上がって抵抗しようとしたら『静かにしろ』『殺すぞ』と脅されて……。真っ暗なうえに、彼は道路を背に立っていて逃げられない。本当に殺されるのではないかと思いました。行為後は人が変わったように『大丈夫?』と声をかけてきて、家まで送ろうとしてきた。意味がわからず怖かったです」(以下、カッコ内は証言した女性)
その後、Cさんのもとには榊被告から「また飲みに行こうね」と書かれたメッセージがーー。無視を続けたところ、榊被告からは「えっ怒ってる?」と送られてきたとこともあったという。
|
|
|
|
なお、Cさんは食事後に性的行為を強要された際、隙を見て逃げ出し、警察に駆け込むことも頭をよぎった。ただ、被害状況を詳しく説明したり、状況を再現したりすることに耐えられる自信がなかったのだ。
「昔、痴漢を捕まえたときに、高圧的な事情聴取を受けたことがありました。自分が被害者の状況で、そんなふうに根掘り葉掘り聞かれたら心が壊れると思ったんです」
また、Cさん以外にも2人の女性が“演技指導”の名目で赤坂の事務所に呼び出され、性被害を受けたことを本誌に証言。女性の1人は、当時、本紙の取材にこう語っていた。
「すごく嫌で怖かったけれど、業界歴も浅く、映画の撮影についても無知だったので、そのときはどこまでが演技指導なのかわかりませんでした。“こんなこともできないでどうするんだ”と思われたり、拒否して悪い評価がつくことへの恐怖もあったんです」
判決を受けて即日控訴した榊被告。自身の行為を悔い改める日は訪れるのだろうか。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。