『サムライ 4Kレストア』©1967 – Production Filmel – CICC – TCP / Editions René Chateauアラン・ドロン主演による不朽の名作『サムライ』が4Kレストア版として4月24日(金)より全国公開されることがわかった。
中折れ帽とトレンチコートを身にまとい、殺風景なアパルトマンで一羽の小鳥と暮らす殺し屋ジェフ・コステロは、その夜も仕事に向かう。鍵を盗み、拳銃を調達し、コールガールのジャーヌの部屋とポーカーの賭場に顔を出す。いつものように完璧なアリバイを用意し、首尾よく任務を遂行した彼は、現場を立ち去る際、ピアニストのヴァレリーに顔を見られてしまう…。
『レオン』『ゴースト・ドッグ』『ジョン・ウィック』『ドライヴ』『狼 男たちの挽歌・最終章』などその後の数多くの作品に影響を与え「孤独な殺し屋」という映画的原型を決定づけた作品として知られる本作。ヌーヴェルヴァーグの先駆者、名匠ジャン=ピエール・メルヴィルの映画美学の到達点と言える。
その徹底した様式美は世界中の映画作家を魅了し、マーティン・スコセッシは「メルヴィルの抑制された表現に強く惹かれた」、ジム・ジャームッシュは『ゴースト・ドッグ』はサムライへのオマージュ」、ニコラス・ウィンディング・レフンは「『サムライ』は完璧な映画だ」、ジョン・ウーは「メルヴィルは私にとって神のような存在だ」、ジョニー・トーは「メルヴィルの映画から犯罪映画の作法を学んだ」、ケリー・ライカートは「メルヴィルは大好きな映画作家」など、巨匠たちがメルヴィルに対する深い敬意を示している。
今回解禁されたビジュアルでは、中折れ帽とトレンチコートの襟を立て、冷めた眼差しでこちらを見るジェフ・コステロの姿が映し出されている。「モノクロのカラー映画を撮ることが夢だ」とジャン=ピエール・メルヴィルが語る通り、抑制されたトーンのデザインが、本作の持つ静かな緊張感を象徴している。
公開された予告編からも、ジャン=ピエール・メルヴィルならではの無駄を削ぎ落とした演出と静謐な空気が強く伝わってくる。研ぎ澄まされた構図と冷たく美しい映像美を支えるのは、『死刑台のエレベーター』やトリュフォー作品でも知られ、メルヴィルの長年の盟友でもある撮影監督アンリ・ドカ。さらに『冒険者たち』『ラ・スクムーン』などを手がけたフランソワ・ド・ルーベによるクールなジャズが、主人公の孤独と運命を浮かび上がらせている。
『サムライ 4Kレストア』は4月24日(金)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新文芸坐ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)