
<第49回日本アカデミー賞授賞式>◇13日◇東京・グランドプリンスホテル新高輪
倍賞千恵子(84)が「TOKYOタクシー」(山田洋次監督)で、1981年(昭56)の第4回で「遙かなる山の呼び声」「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」で受賞以来、45年ぶり2度目の最優秀主演女優賞を受賞した。
驚き、あぜんとする手を、優秀助演女優賞の蒼井優(40)が何度も握ると、倍賞は笑みを浮かべた。この日、司会も務めた前年度受賞者の河合優実(25)は22年の主演映画「PLAN75」で共演しており、トロフィーを授与しようとすると、自ら抱きついて喜びを分かち合った。そして「あぁ…どうしましょう。震えてます」と躍る心を素直に明かした。
「TOKYOタクシー」は、24年に日本アカデミー賞外国作品賞を受賞した22年のフランス映画「パリタクシー」(クリスチャン・カリオン監督)が原作。さえない日々を送る個人タクシー運転手が偶然、乗せた人生の終活に向かうマダムと出会い、東京の柴又から神奈川・葉山の高齢者施設まで送り届けて1日、旅をする姿を描いた。倍賞が85歳の高野すみれ、木村拓哉(53)が個人タクシー運転手の宇佐美浩二を演じた。
倍賞は「戦後80年〜81年にかけて『TOKYOタクシー』に出演させていただいたこと、とても感謝しています。うれしいです」と作品に感謝。日本アカデミー賞の歴史にも触れ「第1回(の最優秀作品賞)が(自身も出演した)『幸せの黄色いハンカチ』というんですけど、ずいぶん長く仕事してきました。『TOKYOタクシー』で出会ったスタッフの皆さん…私は改めて映画というものを考えました。今日、皆さんのお話を聞いて。素晴らしい映画が好きな皆さんと出会えたら良いなと思います」と感慨深げに語った。
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木村への感謝の思いも口にした。「(会場に)相方の木村拓哉君と山田さんがいないのは寂しいけれど、木村君の大きな目で力をもらいました。お兄ちゃんの寅さん(『男はつらいよ』シリーズの渥美清さん)は細い目だったんですけど、バックミラーに彼(木村)の目が映った。どこかで聞いていたら…ありがとうございます」と言い、満面の笑みを浮かべた。
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