映画『Mr. Nobody Against Putin』日本公開決定 ロシアの愛国教育の全貌を暴き出すドキュメンタリー

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2026年03月18日 10:10  クランクイン!

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映画『Mr. Nobody Against Putin(原題)』場面写真 (C) 2025 made in copenhagen Aps
 ドキュメンタリー映画『Mr. Nobody Against Putin(原題)』が、3月16日(日本時間)に発表された第98回アカデミー賞(R)授賞式で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。日本では2026年秋に全国順次公開されることが決定し、あわせて場面写真も解禁された。

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 本作は、ウクライナ侵攻後からロシアの教育現場で行われている愛国教育の全貌を暴き出し、世界中で大きな話題を呼んでいる衝撃のドキュメンタリー映画。

 ロシア・ウラル山脈の麓、人口約1万人の小さな町カラバシュ。パヴェル・タランキンは、母校でもある小学校でイベントを企画・記録する撮影担当教員として勤務していた。子どもたちの何気ない日常や成長の瞬間をビデオカメラに収めながら、彼らに「避難場所」としてオフィスを開放し、一緒に音楽やおしゃべりを楽しむタランキンは、“パシャ”という愛称で親しまれる“頼れるお兄さん”のような存在だ。自由と民主主義を愛する彼は、自身の職業を心から誇りに思っていた。

 しかし2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、彼らの日常は一変する。プーチン大統領は子どもたちを国のために命を捧げる「未来の兵士」として育てるため、戦争を賛美し参加するよう学校で教え込む「愛国教育」の導入を新たな国家方針として発令。和やかだった学校の雰囲気は、瞬く間に緊迫した「戦時下」のものへと塗り替えられていく――。

 国家が市民を扇動し、急速に戦時下へと突き進んでいくプロパガンダの実態を、当事者の視点からかつてないほど鮮明に暴き出す本作。監督は、デンマークを拠点に活動するアメリカ人ドキュメンタリー作家のデヴィッド・ボレンスタインとタランキンが共同で務めた。

 ロシア国内で数多くの戦争批判者が投獄され、警察組織による厳しい監視体制が敷かれている極めて危険な状況のなか、タランキンはロシアの学校教育の現状を世界に告発するため、極秘裏にのべ数百時間に及ぶ映像データを毎日少しずつ国外のボレンスタインへ送り続けたという。タランキンに迫る身の危険や、戦時下に生きる子どもたちの身体的・心理的影響など、あらゆる状況の先が見えないまま、撮影と同時進行で編集を進め、約2年をかけて完成に至った魂の一作だ。

 本作は、2025年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞。2026年2月の英国アカデミー賞では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、各国の映画祭で大きな反響を呼んでいる。また、全米批評家サイトRotten Tomatoesでは満足度100%(3月13日現在)という圧倒的な高評価を記録。「心を奪われた。決して忘れられない作品」(Roger Ebert.com)、「必見。この衝撃の記録は、ロシアをはるかに超えて世界中に響き渡る」(The Guardian)、「タランキンはまるでロシアのマイケル・ムーアだ!」(Maier Movies)など、熱い支持と絶賛の声が数多く寄せられている。

 国を愛するとは何か? 子どもたちに「戦場へ行け」と言うのか? 世界各地で戦争が勃発し、国際情勢の緊張が極限まで高まっている今、この極めて不安定な世界に生きるすべての大人たちに、本作は強く問いかける。

 映画『Mr. Nobody Against Putin(原題)』は、2026年秋に全国順次公開。
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