ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)/2026MotoGP第2戦ブラジルGP 現地時間3月20日、2026年MotoGP第2戦ブラジルGPの初日セッションがアウトドローモ・インテルナシオナル・デ・ゴイアニア-アイルトン・セナで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は10番手となり、予選Q2への直接進出権を獲得した。
22年ぶりにブラジルの地で行われたロードレース世界選手権。第2戦の舞台となるゴイアス州の州都ゴイアニアはレースウイークを前に豪雨に見舞われ、市街地やサーキットコースの一部が一時冠水していたとの情報も見受けられたが、グランプリは辛くも予定どおりの開催を迎えた。
なお、怪我のために開幕戦を欠場したフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が今大会から復帰を果たし、2026年シーズンを戦う22名のレギュラーライダー全員がエントリーリストに名を連ねた。
週末最初の走行枠であるMoto3クラスのフリー走行1回目開始時点では曇り空が広がっていたが、路面のコンディションを理由にスタートが遅延。さらに本降りの雨が降りはじめ、セッションは1時間遅れの10時に開始された。この影響を受け、午前のセッションは当初のスケジュールから1時間後ろ倒しで進行されることとなった。
雨はMoto2クラスのフリー走行1回目開始時点には止んでおり、路面状況は徐々に回復していく。次第に雲間から日も差し込みはじめ、60分間で行われたMotoGPクラスのフリー走行1回目は気温25度、路面温度35度、ハーフウエットコンディションでスタートした。
全車がレインタイヤを装着し、20台がフロントにソフト、リヤにミディアムを選択。ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)とアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)のみがフロントにミディアムをチョイスした。
複雑なコンディションの上、多くのライダーが初走行となるサーキットだけに各車は慎重に走行を重ねていく。まずはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が1分29秒981をマークし首位に立つが、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)がこのタイムを塗り替え、1分28秒708でトップに。小椋は1分32秒247をマークし、開始10分経過時点では21番手につけていた。
このタイミングで小椋を含む半数以上のライダーがピットに戻り、ピットイン/アウトを繰り返しながら着実に周回を重ねていく。小椋は10分後に走行を再開し、1分30秒964を記録して20番手に浮上。その後1分29秒869を記録し、11番手でセッション折り返しを迎えた。
なお、小椋と同タイミングでジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が唯一のスリックタイヤを装着してコースインするが、路面上にはウエットパッチが多く残る状況だった。
セッション後半では、首位のマルク・マルケスが自身のベストタイムをさらに更新。全セクターでベストを刻み、1分27秒775を叩き出した。2番手にリンス、3番手にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が浮上した。
残り時間が10分を切るとマルティンが全セクターで最速タイムを記録し、1分27秒576でトップに浮上する。その3分後、ピットに戻っていた多くのライダーが徐々にコースインし、アタックシミュレーションに向けて走行を開始。このタイミングでホンダ勢の4台、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がスリックタイヤを投入した。
残り3分半、マルク・マルケスが再び全セクターベストを記録し、1分26秒975で首位に返り咲く。各ライダーは自己ベストタイムを続々と更新し、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が2番手、アコスタが3番手、前後ともにスリックのミディアムを履いたミラーが4番手につける。
上位勢の順位はめまぐるしく入れ替わり、最終的にアコスタが1分26秒688のトップタイムをマークする。ミラーもさらにタイムを縮めて2番手に浮上し、開幕戦を制したマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)がラストアタックで3番手となった。
小椋は1分28秒600を記録して17番手で1回目のフリー走行を終了。終盤にスリックタイヤを導入したホンダ勢の最高位は15番手のザルコとなった。
午前のセッション後、天候は回復傾向にあったが時間の経過とともに風が強まり、サーキット上空には再び分厚い雲が出現。予断を許さない空模様のなか、予選Q2への直接進出が決まるプラクティスは気温23度、路面温度30度、ドライコンディションで開始。当初は75分間での実施が予定されていたものの、スケジュール変更の都合によって走行時間が15分短縮された。フロントタイヤの選択は各陣営で分かれたが、リヤタイヤはほぼ全車がソフトを選択している。
首位に立ったのはまたもザルコとなり、1分21秒257のトップタイムを記録。マルク・マルケスが2番手に続く。午前から好走を見せるミラーは3番手タイムを記録するも、翌周に転倒を喫してしまう。ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ディオゴ・モレイラ(プロホンダLCR)らもターン4でスリップダウンを喫しており、序盤は転倒が相次いだ。
開始から15分が経過すると約半数のライダーがピットに戻り、再度コース入りしてベストタイムを更新するが、上位2名の顔ぶれは変わらず。新人のトプラク・ラズガットリオグル(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が3番手に浮上し、プラクティスの前半が終了した。1分22秒067をマークした小椋は、予選Q2ダイレクト進出圏内の10番手につけていた。
後半を迎えると全車が一度ピットに戻り、残り12分を切るとベゼッチが他車に先駆けて走行を開始。サーキットは再び降雨に見舞われていたが、引き続きスリックタイヤでの走行を続ける。ただ、ハーフウエットとなったコース上で挙動を乱すようなシーンも見られ、残り5分半を前に再びピットインした。
残り時間は1分半となるなか小椋を含む8台がコースインし、2番手のマルク・マルケス、4番手のホルヘ・マルティン、19番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がレインタイヤに履き替えを行う。しかしタイムを更新するライダーは現れず、ザルコが首位でプラクティスを終えた。2番手はマルク・マルケス、3番手は新人のラズガットリオグルとなった。
以降、マルティン、アコスタ、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、クアルタラロ、アルデグエル、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続き予選Q2にダイレクト進出する。小椋は10番手で走行を終え、予選Q2への直接進出権を獲得した。
[オートスポーツweb 2026年03月21日]