ハイパーカー参戦への準備完了も近いとフェラーリのワドゥ。2026年はGTWCヨーロッパにフル参戦へ

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2026年03月21日 13:50  AUTOSPORT web

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2025年のWECルーキーテストでフェラーリ499Pをドライブしたリル・ワドゥ。2026年はGTWCヨーロッパにもフル参戦し、GTカーでさらなる経験を積む
 フェラーリのファクトリードライバーであるリル・ワドゥは、昨季2025年に行われたWEC世界耐久選手権のルーキーテストで、自身2度目となった『フェラーリ499P』のテストドライブを完了させたあと、2026年末までにはハイパーカーのレースシート獲得に向けた準備がほぼ整う見込みであることを明かした。


■2025年は計3回のクラス優勝を達成

 2023年にバーレーン・インターナショナル・サーキットで初めて499Pをテストしたワドゥは昨年11月、同サーキットでフェラーリからふたたびハイパーカーのステアリングを握る機会を与えられた。

 これは24歳の彼女がスポーツカーレースでの印象的なシーズンを送ったあとのことだった。彼女はELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで2回のクラス優勝を飾り、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦である『モチュール・プチ・ル・マン』でもフェラーリ296 GT3を駆りGTDクラスで優勝を果たしている。

 ワドゥはフェラーリのハイパーカーのシート獲得を目標に掲げ続けるなか、2度目となる499Pのドライブでは初回よりも良い手ごたえを感じたとSportscar365に語った。

「初めてドライブしてから2年が経ち、その間にLMP2マシンでのレース経験も積んだ。ふたたびハイパーカーに戻ってこられるのはいつだって嬉しい」とワドゥは語った。

「ハイパーカーのドライビング感覚はLMP2とGTの中間ぐらいで、これまでの経験を活かしてこのマシンを走らせることができてとても良かった。間違いなく自分のスキルは大きく向上している」

「多くのことを学んだけれど、ハイパーカーに関しては電気駆動システムなどがあり、簡単ではない。だから、まだ学ぶべきことはたくさんある。それがGTと比較して異なる点ね」

「良いシーズンを送ったからこそ、(フェラーリは499Pの)ドライブの機会をくれたのだと思う。チームとは3年間一緒にやってきたので、何よりもまず、それはご褒美だったのだと思うわ」

「私としては(ルーキーテストで)良い仕事ができた考えている。だから、もし彼らが、『私がハイパーカーでレースをする準備ができている』と判断すれば機会を与えてくれるかもしれない」

 ワドゥはフェラーリのワークスドライバーとしてGTカテゴリーで4年目を迎えるが、ハイパーカーレースへの出場チャンスに向けて準備が整いつつあると感じているという。

 2027年にステップアップする準備はできていると思うか、という問いに対し、彼女は「そう思う」と答えた。「現時点で100%とは言えないけれど、一年前よりは準備ができていると感じている。あと一年あれば、さらに経験もレース数も増え、より準備が整うところまで近づけるはずよ」

「たしかに、シミュレーターで学んだことをすべて実践するには、実車で練習する必要がある。一方、実際にその場に立つ機会がなければこの準備はできないし、トラックでスタートを切ることや予選をこなせるようになることも重要だと考えている。昨年、GTでこれらの機会を与えてもらっているので、準備は整うと思う」


■フェラーリを代表することは光栄

 ワドゥの2026年シーズンの参戦計画は先週初めにフェラーリによって正式に発表され、ELMSやIMSAミシュラン・エンデュランス・カップでの活動に加え、はじめてGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS(GTWCヨーロッパ)のエンデュランス・カップに挑むこととなった。

 フランス人の彼女は、来月ポール・リカールで開幕する全5戦の耐久シリーズにおいて、ショーン・ゲラエル、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールを兄にもつアーサー・ルクレールとともにAFコルセの50号車フェラーリ296GT3エボをドライブする予定だ。

 ワドゥにとってGTWCヨーロッパは初めて挑むレースではなく過去2回、スパ24時間への出場経験がある。しかし、チャンピオンシップを争うフル参戦は2026年のプログラムが初めてとなる。

「ついにGTWCヨーロッパに本格参戦できることに本当に興奮している。ここは世界最高峰のGT選手権のひとつであり、多くのトップドライバーが集まっているから」とワドゥは語った。

「スパ24時間には2度出場した。とても好きなレースよ。エンデュランス・カップの全戦を走れるのは特別な経験になるでしょうね。そこにはピレリタイヤを含め、私にとって新しいことがたくさんある」

「また、エボ仕様のマシンを走らせるため、フェラーリにとっても間違いなく新たな一歩となると考えてる。この素晴らしいチャンピオンシップのプロクラスに参戦できることを光栄に思う」

「2026年のプログラムは、私が夢見ていた3つの選手権を戦うというものだ。それぞれに異なる特徴があるけれど、そこで戦って最終的に何を成し遂げられるかを見極めなければならない。私にとって良い年になるはずよ」

[オートスポーツweb 2026年03月21日]

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