交通事故で車いす生活に…「歩けないくせに」の言葉に涙 パラアイスホッケー日本代表エースに密着 ナレーションの松坂桃李とはドラマの“縁”

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2026年03月21日 15:00  オリコンニュース

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22日放送『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく〜ミラノへの11年〜』より(C)カンテレ
 カンテレはあす22日、パラアイスホッケー日本代表のエース・伊藤樹選手(20)に約11年間密着したドキュメンタリー番組『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく〜ミラノへの11年〜』(後4:00 ※関西ローカル)を放送する。ナレーションは俳優・松坂桃李が務める

【番組カット】ベッドに横たわる幼少期の伊藤樹選手

 伊藤選手は8歳の時、交通事故に巻き込まれて脊髄を損傷。下半身が動かなくなり、車いすでの生活を余儀なくされた。幼稚園の頃にアイスホッケーを始めた伊藤選手は、すぐにチームのエースとなり、オリンピック出場を夢見ていた。だが、事故以降立って歩くことができなくなる。けんかをした友人から「歩けないくせに」と言われ、泣きながら家に帰った日もあった。

 深い絶望の中、9歳の時に出会ったのがパラアイスホッケー。「パラリンピックに出場する」という夢ができた。中学生になると日本代表合宿に参加するなど着実に成長し、日本のエースになる。しかし、4年前の北京パラリンピックでは、年齢制限のために予選大会にさえ出られず、チームも敗れた。北京で金メダルのアメリカ代表との合同練習では1点も返せず、世界の壁の高さを知った。

 高校卒業後、これまで支え続けてくれた母の元を離れ、単身でアメリカのチームに移籍。異国の地で一人修行する道を選んだ。すべては、ミラノ・コルティナパラリンピックで優勝をするためだった。今やその実力は、アメリカのパラアイスホッケーのエース、デクラン・ファーマー選手に「すでに日本で一番のプレーヤーで、世界に対していつか樹がトッププレーヤーになることを示せるでしょう」と評されている。

 2025年11月、最終予選。初戦の韓国戦に敗れ、後がなくなった日本代表チームは、2試合目のスロバキア戦も終了間際までリードを許す絶望的な状況。誰もが「ミラノ・コルティナパラリンピック出場の夢は潰えた」と思ったその時、ドラマは起きた。試合後、伊藤選手は「ホッケーの神様が、まだ俺らにホッケーしてもいいって言ってくれた」と、震える声で語った。

 ナレーションを務める松坂は、2019年に主演を務めたドラマ『パーフェクトワールド』(2019年4月〜6月カンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送)で、事故が原因で下半身不随となり車いすで生活する建築士を演じた。役名は鮎川樹で、伊藤選手の名前と同じ「樹」だった。

 伊藤選手に少年時代から長年、密着取材を重ねてきた本作のディレクター・縄田丈典氏は、ナレーションを松坂にオファーした理由を「当時中学生だった伊藤選手が(ドラマを)見てこう言ったんです、“これ俺やん!”と。役名が“樹”と同じこともあったのですが、それだけでなく松坂さんの演技を見て(伊藤選手が)“車いすユーザーの葛藤がすごく共感できた”と言っていたので、伊藤選手の11年という人生を描く上でぜひお願いしたいと思いました」と明かす。

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