スーパー耐久第1戦もてぎレース2決勝は各クラスで熱いバトル。混合リバースグリッドからクラフト・バンブー・メルセデスが優勝

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2026年03月22日 19:00  AUTOSPORT web

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2026スーパー耐久第1戦もてぎ ST-Xクラスを制し総合優勝を喜ぶジンズー・スン/太田格之進/アダリー・フォン(Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3)
 3月22日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEの第1戦『もてぎスーパー耐久』のレース2決勝が行われた。この日はST-X、ST-Z、ST-Qの28号車と61号車、ST-1、ST-2の計30台が4時間レースを争い、ST-Xの33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(ジンズー・スン/太田格之進/アダリー・フォン)が総合優勝を飾った。

 前日の土曜日に行われた公式予選とレース1決勝に続いて迎えた2026スーパー耐久第1戦もてぎの日曜日。今大会の決勝はクラスを分けたふたつのレースで争われており、22日のレース2決勝には5クラスから計30台が参戦し4時間レースを争う。

 スターティンググリッドは、前日のレース1決勝をすでに戦っているST-X、ST-1の2クラスは大会特別規則にのっとりレース1のリバースグリッドをもとに競技会が決定。総合ポールポジションにはST-1の2号車シンティアム アップル KTMがつけ、2番グリッドにはST-Xの44号車TEAM POP RACE AMG GT3 EVO、以下ST-1の47号車D'station Porsche 992、その後方にST-Xの23号車TKRI松永建設AMG GT3、33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3、777号車D'station Ferrari 296 GT3、そしてレース1優勝の31号車DENSO LEXUS RC F GT3が6番手に続くものに。

 まさかの“2クラス混合”グリッドに、スタート進行中には各車のスタート担当ドライバーたちが話し合う場面もみられた。そのころには風がやや強まり、天気も午前の晴れから曇り空に変わっていくなか、レース2決勝は定刻どおり12時ちょうどに始まった。

 そのスタートでは、総合ポールの2号車シンティアム アップル KTMは吉本大樹が第1スティントを担当したものの、やはりクラス違いということでST-Xたちに前を譲るかたちに。代わってトップに立ったのは、44号車TEAM POP RACE AMG GT3をドライブするドリフトチャンプの齋藤太吾。背後に迫る23号車TKRI松永建設AMGの元嶋佑弥、777号車D'station Ferrari 296の上村優太というグリップのプロふたりを抑える走りをみせた。

 しかし、隙を伺っていた23号車TKRI松永建設AMGの元嶋が2周目の90度コーナーで前に。続く3周目の3コーナーでは77号車D'station Ferrariの上村が44号車POP RACE AMGの齋藤をかわして2番手に浮上。齋藤も離されまいと食らいついたが、その周の最終ビクトリーコーナーでコースアウト、5番手後退となってしまった。

 1時間を過ぎると各車とも最初のピットインへ。ここはタイヤ交換ありか無交換で選択が分かれる。するとST-2の6号車新菱オートDXLネオグローブEVOXがトラブルによりV字コーナーでストップ。車両回収と芝生への引火を消火するためにフルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)が導入。そのタイミングで各マシンが一斉にピットに向かった。

 レースは残り2時間39分で再開。残り2時間を前に、トップの23号車TKRI松永建設AMGの中山友貴に33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMGの太田格之進が迫るも、ここはお互い2回目のピットインで直接バトルには至らず。ほぼ同じタイミングで前日覇者の31号車DENSO LEXUS RC Fが駆動系のトラブルにより戦線離脱となってしまう。

 一方でトップ争いは、23号車TKRI松永建設AMGがAドライバーDAISUKE、33号車Craft-Bamboo Racing MercedesはCドライバーのフォンがドライブしている第3スティントに順位が逆転。33号車Craft-Bamboo Racing Mercedesは最終スティントをエースの太田に託し、1分40秒ほどの差を危なげなく守りきってレース2の総合優勝を飾った。23号車TKRI松永建設AMGは2位、777号車D'station Ferrariが3位に続いた。

 ST-Zはスタート後にクラスポールの22号車KOKUSAI GROUP GT4 RS CS(呉良亮/久保凜太郎/北園将太/山野直也)を、ディフェンディングチャンピオンの52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2(松井宏太/野中誠太/服部尚貴/吉田広樹)がオーバーテイクしてトップに立つ。

 その後は25号車日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/松田次生)、34号車TECHNO FIRST R8 LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信)も22号車KOKUSAI GROUP GT4 RS CSをかわしていく。すると1回目のFCY導入直前にピットインした34号車TECHNO FIRST R8がリード。

 最終スティントでも両車のバトルは続き、残り10分を切ると52号車埼玉 GB GR Supraの野中が34号車TECHNO FIRST R8の後方1秒以内に急接近。しかし34号車TECHNO FIRST R8を駆る大草は動じず、ギャップを守りきってST-Zを制した。52号車埼玉 GB GR Supraは0.976秒差の2位、25号車日産メカニックチャレンジZが3位に入っている。

 ST-1は総合ポールからスタートした2号車シンティアム アップル KTMがトップを走っていたものの、ピットインでタイムロスがあり47号車D’station Porsche 992(浜健二/星野辰也/田中哲也/樺木大河)が逆転。そして残り1時間15分には2号車KTMにミッション系のトラブルが発生、一時ガレージインしてしまったこともあり、前日のレース1から47号車D’station Porscheが2連勝を飾った。

 ST-2はスタート後に72号車OHLINS CIVIC NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)、743号車Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/尾藤成/小林天翔)、95号車SPOON リジカラ CIVIC(小松一臣/小出峻/三井優介)というホンダ・シビック・タイプRの3台がクラスポールの6号車新菱オートDXLネオグローブEVOX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/松沢隆弘)をかわす。

 その後6号車はエンジン系トラブルでストップ。さらにクラストップを走行していた72号車OHLINS CIVICもマシントラブルにより後退となり、95号車SPOON CIVICが首位に立つ。その背後には225号車KTMS GR YARIS(富下李央菜/梅垣清/荒川麟)が続いていたが、第2スティントを超ショートにして第3スティントを1時間20分間走り切る作戦を採った7号車新菱オートDXL☆MART☆VARISエボ(後藤比東至/安斎景介/吉岡一成/木村和明)が迫る。

 レース終盤には3台によるトップ争いが激化し、7号車新菱オートのミツビシ・ランサーエボリューションXが225号車KTMS GR YARISをオーバーテイクして95号車SPOON CIVICに迫る。95号車の小出、7号車の吉岡が一進一退の攻防を繰り広げるが、ファイナルラップに7号車がまさかのストップ。95号車からも白煙が吹き出るなか、2番手に浮上した225号車KTMSの荒川からトップを死守した95号車が薄氷のトップチェッカーを受けた。

 2台が参加したST-Qは、28号車GR YARIS M concept(小倉康宏/佐々木雅弘/松井孝允/加藤恵三)が総合19位完走を果たした。注目の新車SUBARU HIGH PERFORMACE X VersionII(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)は、レース途中まで快走していたもののマシントラブルにより一時ストップを喫するが、リペアエリアとピットでの修復を終え復活し、総合24位でデビューレースを終えている。

 モビリティリゾートもてぎでの2レースを終えた2026年のスーパー耐久。次戦は三重県の鈴鹿サーキットに舞台を移し、4月18〜19日に第2戦の5時間レースが開催される予定だ。

[オートスポーツweb 2026年03月22日]

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