ドリフトチャンプ齋藤太吾が初GT3レースでトップ争い「楽しかったし、サクッと抜かれると思っていたので自信になった」と笑顔

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2026年03月22日 21:00  AUTOSPORT web

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2026スーパー耐久第1戦もてぎ 自身初となるGT3車両でのレースを戦った齋藤太吾(TEAM POP RACE AMG GT3 EVO)
 3月22日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEの第1戦『もてぎスーパー耐久』のレース2決勝。FIA-GT3車両が争うST-Xクラスでは、スタート直後にドリフトチャンピオンとして名高い齋藤太吾が初めてのGT3レースでトップ争いを展開してレースを盛り上げた。

 2008年と2016年D1グランプリのチャンピオンであり、2012年にはフォーミュラドリフト・ジャパンでタイトルを獲得している“ダイゴ”こと齋藤太吾。チューニングマシンの製作などを手掛けるFAT FIVE RACINGの代表でもあり、これまでトップドリフトドライバーのひとりとして活躍してきた。

 その齋藤は2025年のスーパー耐久シリーズにST-ZクラスのPROGRESS Racingから参戦、メルセデスAMG GT4で自身初のサーキットレースデビューを果たしている。そして2026年は、国内外で多くのプロレーシングドライバーが争うFIA-GT3車両が参加するST-XクラスにTEAM POP RACEから挑み、このもてぎ大会で初めてのGT3レースを戦った。

「もちろんパワーもありますし、ブレーキも効きますし、よく曲がりますけど、GT4車両と大きく違うなとは思わなかったですね」と言うとおり、土曜日にはAドライバー公式予選で一時トップタイムを記録。同日のレース1決勝はマシントラブルにより結果的にリタイアとなったが、翌日に期待できるドライブだった。

 迎えた日曜日のレース2決勝。この一戦のスターティンググリッドはレース1の結果をもとに“リバースグリッド”になるため、44号車TEAM POP RACE AMG GT3 EVOは最前列2番グリッド、ST-Xクラスポールポジションに着くことに。そして齋藤は、第1スティント担当としてスタートドライバーを務めることになった。

「もうレースでスタートすることが人生で初めてだったので、ちょっと緊張しましたね。背後には速くてうまいドライバーがいるので、後ろばっかり見てましたよ」と自身初レーススタートを振り返った齋藤。

 しかし、齋藤はテール・トゥ・ノーズに迫る23号車TKRI松永建設AMG GT3を駆る2024年スーパーGT GT300クラスチャンピオンの元嶋佑弥、そして777号車D’station Ferrari 296 GT3をドライブする前年ST-1クラス王者の上村優太というグリップマスターのふたりを3周近く抑え込む走りを披露。最終的には順位を明け渡し、最終ビクトリーコーナーでスピンを喫してしまったもののレースを盛り上げた。

 バトルのときの心境について「ずっと『いつ仕掛けてくるのかな?』と思いながら、大きなミスをしないように走っていました。追い抜かれた後は(元嶋と上村の)走行ラインを真似して走ってみようと思っていたんですけど、逆に仇になってスピンしてしまいました」と語るが、その表情は明るかった。

「でも、意外と抑えることができたので、あの3周くらいはめちゃくちゃ楽しかったですね。もうサクッと抜かれて終わるかなと思っていたので、自信にもなりました。ST-Zクラスでも2レースしか走ってないですし、今回が人生3レース目なんですけど、初めて同じクラスでバトルをすることができました。追い抜かれはしましたけど、面白かったですね」

 グリップでも十分に戦えるのではと聞いた際には「順応できてないですよ。戦えなかったですもん(苦笑)。ちょっとドライビングが荒いので、もう少し丁寧にしないと」とダイゴ節で語った齋藤。次戦は第3戦富士24時間に出場するために、さらなる練習も行う予定とのことで、また上位を争う姿を見ることができるかもしれない。

[オートスポーツweb 2026年03月22日]

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