小出峻(ThreeBond Racing) 2026スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト 全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の2026年シーズンは、4月4〜5日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開幕を迎える。王者・岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)がタイトル防衛を期す2026年は、新たに2チームが参入し、さらにはSF初参戦の海外選手や日本のルーキーなど、注目ラインアップが集うシーズンとなる。
ここでは2月末に鈴鹿で行われたプレシーズンテスト(第1回公式テスト)でのドライバーの発言を中心に、今季体制の変更点や注目ポイントなどをチームごとにまとめ、連載していく。
今回は新加入の小出峻とともに1台体制で戦うThreeBond Racingだ。
■ThreeBond Racing 2026年スーパーフォーミュラ参戦体制
・ドライバー:小出峻(No.12)・監督:塚越広大・チーフエンジニア:大駅俊臣・チーフメカニック:藤原允輝・エンジン:ホンダ/M-TEC HR-417E
今季のThreeBond Racingは、ドライバーにシリーズ2年目の小出、チーフエンジニアに大駅氏が加入し、就任2年目の塚越監督の陣頭指揮のもと新体制でシーズンに臨む。
2025年は若手ドライバーの三宅淳詞と当時新加入の一瀬俊浩チーフエンジニアが組んで戦い、最終戦にポイント獲得の目標を達成したものの、総合的にはまだまだ苦戦している状況。今季はまた新たな体制とともに再始動するかたちだ。
鈴鹿でのプレシーズンテストを終えた小出は「ThreeBond Racingはメンバー個々の結びつきがしっかりしているように思います。それぞれが情報や意識を共有しているので良いアットホームさがあると思いますし、プロとしてのチームワークも感じました」と、チームの雰囲気を説明。
さらに、2025年スーパーGTで小出とコンビを組んでいた塚越がSFでは監督として、率先して小出とチームとの関係づくりに働きかけているという。ベテランの大駅エンジニアとのコンビネーションについても小出は「塚越監督が積極的に間に入ってくれているので、かなり良いコミュニケーションが取れています。大駅エンジニアは結構厳しい方なのですが、アメとムチのような感じでそこにちゃんと愛があるんです。ドライバーを良い方向に導くのに長けている方なのだと思います」と話しており、新シーズンに臨む心持としては上々の様子だ。
テストでのマシンの評価はまだまだこれからといった様子だが、小出はまずはチームから2025年のマシンの課題を聞き、実際に走ってみてその特性を理解できたという。2025年にドライブしたSan-Ei Gen with B-Maxのマシンとも「全然違う」とのことで、テストでは新たなマシンへのアジャストに集中したようだ。
「前に乗っていたマシンとは感触が全然違うのですが、12号車にも良いところがあるし、そうでないところもありました。でも、そこはチームの考え方の違いもあるし、ドライバー側はアジャストして乗りこなさないといけないと思います。ただ現段階では、ドライビングをもう少し12号車の特性に慣れていく必要があるかなと思います」
それでも「セットの感度は出ていましたし、そこまで方向性を見失っている感覚はありません。昨年の様子を踏まえても、トップとのタイム差はそこまで離れていないと思いますし、一歩ずつ確実に良い方向に向かっています」と、テストでのポジティブな感触を語っていた。
今季の目標について小出は「『Q2進出とポイント獲得』を、まずはしっかり達成していきたいです。それを踏まえて、トップファイブや表彰台を目指したい」と回答し、新たな環境での奮闘に気を引き締めていた。
小出の順応力と大駅エンジニアを中心とした技術陣の経験、塚越監督の采配がどこまで相乗効果を生み出せるか。新体制が本格的に動き出す2026年シーズン、12号車が開幕大会でどれほどのスピードを示し、そこからどこまで進化を遂げられるのかが注目される1年となりそうだ。
[オートスポーツweb 2026年03月23日]