キャデラック最速SUV、レース由来のリリックVを発表。モータースポーツ担当が来日し鈴鹿F1に向けてエール

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2026年03月25日 20:30  AUTOSPORT web

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『キャデラック・リリックV』の発表会。GMモータースポーツ責任者のジム・キャンベル氏と若松格GMジャパン代表取締役社長
 ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は3月25日、キャデラックブランド初の電気自動車『リリック』の高性能モデルであり、同日よりオーダー受付が開始された『LYRIX-V(リリックV)』を都内で発表した。

 この発表会にあわせてGMパフォーマンス&モータースポーツ・コマーシャルオペレーションズ・バイスプレジデントを務めるジム・キャンベル氏が来日。同氏は、開催が今週末に迫ったF1日本グランプリを念頭に、「キャデラックF1チームが初めて日本の地でレースをすることにワクワクしている」と語った。


■サーキットの知見をショールームへ

 アメリカのブランドにおける新たにラインアップに加わった『リリックV』は、キャデラックのハイパフォーマンス・サブブランドとして20年以上の歴史を持ち、スポーツカーレースなどモータースポーツ車両でも馴染みのある“Vシリーズ”史上初のフル電動SUVだ。

 全輪を駆動するデュアルモーターが生み出すパワーは最高475kW(646PS)、最大トルクは904Nmと卓越したスポーツ性能を発揮する。5つのドライブモードのうち“Vモード”内の“ヴェロシティマックス(クローズドコース専用)”モードを使用すれば、0-96km/h加速はわずか3.3秒をマークする。そんな『リリックV』は受注生産方式が採られ、オーダー受付は6月21日までの期間限定となっている。価格は1890万円(税込)で、デリバリーは2027年初頭の予定だ。

『リリック』の高性能モデルの発表会に登場したキャンベルは、キャデラックが1950年のル・マン24時間レース初参戦以来、モータースポーツに果敢に挑戦し続けてきた歴史を強調した。同氏によれば、GMにとってのレース活動は「サーキットだけで完結するものではない」という。

「レースで培った知見をいかに技術移転するかが重要であり、学んだことをショールームに届けることに重きを置いている」

「例えば、エアロダイナミクスの開発におけるシミュレーションテクノロジーや、AIを活用した迅速な開発プロセスなどは、市販車の開発にもポジティブな影響を与える。さらに言えば、モータースポーツというのはエンジニアを鍛えるトレーニング場として非常に魅力的な場であると考えている」

「勝利を収めた暁にはブランドの価値、イメージを高めることができ、それがショールームにも波及していく」


■鈴鹿を含め「しっかりと学び、何らかの進歩を果たしていく」

 キャンベルは今回初めて日本を訪れたが、来日のもうひとつの大きな目的は、3月27〜29日に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリだ。

 キャデラックは昨年3月、3年半にわたるFIA国際自動車連盟やF1への働きかけの末に晴れてエントリーが認められ、今季2026年よりF1のグリッドに2台のマシンを並べている。

「あれから1年が経った。この1年という短いスパンを経て、すでにメルボルンと上海で2戦を消化した。メルボルンでは1台が完走、上海では2台とも完走し、順位は13位と15位だった」と開幕2戦を振り返ったキャンベル。

「私はこのあと鈴鹿に移動し、そこでレースチームに立ち会い、鈴鹿でキャデラックが初めてレースをするその瞬間をともにする予定だ。我々のF1チームが、初めて日本の地でレースをすることに大変ワクワクしている」

 F1をテクノロジーの戦いの場と捉える同氏は、鈴鹿サーキットでの戦いに向け、次のように述べた。

「私たちは昨年3月から1年間、このカテゴリーがいかに難しいかを学んできた。現時点で我々がフォーカスしているのは、どのグランプリでもしっかりと学び取り、何らかの進歩を果たしていくことだ」

「F1に参戦できることに大きな誇りを感じているが、傲慢にならないよう謙虚な精神でやっていかなければならない」

「チームには、チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)とバルテリ・ボッタスというふたりの経験豊富なレースウイナーがいる。彼らの知見がチームの学習プロセスを加速させることに期待している」

 日本でF1参戦3戦目を迎える新参チームのキャデラック。グランプリごとに進歩を重ねるアメリカのブランドが、鈴鹿でつける最初の足跡はどのようなかたちになるのだろうか。

[オートスポーツweb 2026年03月25日]

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