勝利を目指すフェラーリ、マカレナ・リヤウイングとヘイロー・ウイングレットを鈴鹿で再投入か

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2026年03月26日 08:00  AUTOSPORT web

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2026年F1第2戦中国GP フェラーリSF-26の『マカレナ・リヤウイング』
 2026年最初の2戦で、メルセデスに最も近いチームだったフェラーリは、F1日本GPで2024年メキシコGP以来となる勝利をつかむため、いくつか改善を取り入れる予定だ。

 フェラーリは、鈴鹿サーキットではメルセデスに挑戦できる可能性があると考えている。鈴鹿のレイアウトは、上海よりもオーバーテイクがはるかに困難であり、フェラーリはスタートでトップに立った後、リードを守ることができるかもしれない。

 また、フェラーリはこれまで、バランスとダウンフォースが求められる区間で優位性を見せており、鈴鹿のセクター1で、メルセデスW17に対して決定的なアドバンテージを持てることを期待している。ただし、スプーンカーブから130Rに至る区間では、メルセデスの優れたトップスピードが有利になるだろう。

 こうした状況を踏まえ、フェラーリは、日本GPに向けて、いくつかの対策に取り組んできた。パワーユニットに関しては、ラップ全体におけるエネルギー配分を最適化し、低速区間や過渡領域でのエネルギー回収を最大化することを目指している。一方、車体面では、これまで開発を続けてきたパーツを投入するかもしれない。


■斬新なマカレナ・リヤウイング

 まずフェラーリは、180度回転する『マカレナ・リヤウイング』の実戦投入を検討しており、少なくとも金曜FP1ではテストを行う予定だ。上海でこのデバイスのデータを収集し、チームは良い手応えを得た。

 この革新的なリヤウイングがSF-26に直線スピードの向上をもたらすことは疑いない。そして、メルセデスと戦うためには、直線スピードを改善することは非常に重要だ。ただ、上海の後、このデバイスの使用に伴う副作用への懸念も浮上した。中国GPのFP1序盤、ターン6で見られたハミルトンのスピンが示すように、マカレナウイングが閉じ始めると、マシン後部のバランスが不安定になりやすく、ベテランドライバーですら対応しきれない場合があるのだ。

 中国GP後、マラネロに戻ったエンジニア陣は、この回転式リヤウイングには直線速度の向上という明確な利点と同時に欠点も存在することを確認し、この2週間、マイナス面の低減に取り組んできた。

 このシステムには、車重を大幅に増加させるうえ、SF-26の重心を引き上げ、重量配分を後方寄りにしてしまうというデメリットもある。リヤウイングのエンドプレート内側に2つのアクチュエーターを搭載する構造で、従来の中央1基のアクチュエーターのみの仕様よりも重量が増えてしまうのだ。

 次に、マカレナウイング作動時の空力バランス改善も課題だ。上海ではストレートモード作動時にSF-26がかなりナーバスになる傾向が見られた。また、ドライバーがブレーキングポイントに差し掛かった際に正確な感覚を得られるよう、リヤウイングフラップの閉じ方をより穏やかにすることにも、チームは取り組んでいる。


■ヘイローのウイングレット

 フェラーリは、ヘイロー前方に装着する小型のプラスチック製ウイングレットについてFIAから使用許可を得たと、イタリアの情報筋は伝えている。

 このデバイスは中国のスプリントで検査をパスし使用されたが、その後、複数チームから違法性の疑いが指摘された。フェラーリは、これに関する論争にエネルギーを費やすことを避けるため、予選と決勝では取り外していた。

 しかしマラネロに戻った後、フェラーリはFIAとの協議により、すべての疑義が解消されたと判断。そのため、このパーツを日本GPでリスクなく投入できると確信している。

[オートスポーツweb 2026年03月26日]

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