「未婚女性は性格が悪い?」独身芸人の大久保佳代子が投げ掛けた“結婚と性格”の危うい関係

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2026年03月28日 16:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

左からバービー、大久保佳代子、ゆめっち

 タレントの大久保佳代子が番組で放った「独身女性芸人は全員性格が悪い」という指摘。しかし、婚活のプロであるライターの仁科友里さんは「性格と結婚に因果関係はない」と言う。バービーや安藤なつら人気芸人の事例から見えてくる、令和の結婚において重視される「メリット」の正体と、変化する男女のパワーバランスを仁科さんが考察する。

 3月16日放送『かのサンド』(フジテレビ系)に出演したタレント・大久保佳代子さん。同番組MCのンドウィッチマン・富澤たけしさんに「結婚のチャンスはなかったんですか?」と質問されると「わからない」と女優のような間ではぐらかしたものの、「でもね、女性芸人でこの年、40〜50歳くらいで結婚していない人いるじゃない? 全員性格が悪い」「我が強い。全員、我が強い。私も含めて」と落としたのでした。

『かのサンド』は日曜午前中放送の街歩き番組です。遅めの朝ご飯を食べながら見ている人も多いことでしょう。そんな朝のゆったりした時間に、結婚のチャンスについて熱く語っても響かないという判断から、「性格が悪い」という発言につながったものと思われます。ですが、この「結婚していない女性は、性格が悪い」という言われ方は、多くの独身女性が一度くらい浴びせられたことのある偏見で、傷ついたり悩んだり経験がある人も少なからずいるのではないでしょうか。

 そこで、今回は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)の著者として、「性格が悪いと、女性は結婚できないのか」について考えてみたいと思います。

結婚で優先されるのは“メリット”

 結論から申しますと、性格の良さと結婚には何の関係もありません。それでは、性格が関係ないのだとしたら、結婚には何が重要なのかというと“メリット”です。みなさんの職場にもクセが強くて、仕事であってもあまり関わりたくないような人がいるかもしれませんが、そういう人が既婚者であることも珍しくないでしょう。それは性格の良さより、結婚で優先されるのはメリットだからだと思います。

 メリットとは何かとは人によっても違いますので、ここで具体的に触れることは避けますが、今、一番、世の男性からメリットがある存在とみなされているのが、女性芸人ではないでしょうか。そこで、最近の女性芸人たちの恋愛や結婚事情を見ていきたいと思います。

 2021年に6歳年下の会社員男性との結婚を発表したバービーさん。出会いのきっかけは、男性からのDMでした。男性は顔出しこそしていませんが、バービーさんのインスタや結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート社)でウエディングフォトを披露、その中には上半身裸のバービーさんのバストを、同じく上半身裸の男性が手で隠すというセクシーショットも含まれています。男性は結婚後も会社員としての仕事は続けつつ、女性誌『FRaU』で結婚生活や子育てについてのエッセイを連載しています。

職業不詳の男性が転がり込んできたゆめっち

 メープル超合金・安藤なつさんも、バービーさんと同じく6歳年下の介護関係の仕事をする一般男性と2019年に結婚しました。2021年6月29日配信『デイリー新潮』によると、二人はぽっちゃり女性が好きなコミュニティで知り合ったそうです。『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で結婚お祝い企画があった際は、男性はマスクを着用してテレビに出演するなど“夫婦ウリ”する気配もありました。

 男性はアメリカの人気歌手、LIZZOの日本語版PVに安藤さんと共に出演していますが、ギャラが支払われない。安藤さんに問いただすと『家族にお金は払えない』と言われたそうです。安藤さんから見ると、夫は実績のある芸能人ではないわけですから、ギャラを要求しないでほしいと思ったのかもしれませんが、男性側からすれば、ちゃんと出演したのだから対価は支払われるべきと思ったのでしょう。このあたりはどちらが正しいかというより、どういう契約を交わしていたかによると思いますが、こういったことが原因で2人の精神的な溝は深くなり、離婚することになったそうです。

 3時のヒロイン・ゆめっちさんは先輩芸人・今田耕司さんのYouTubeチャンネル『今ちゃんねる』で7年ぶりにできた彼氏との恋愛を告白しています。一般男性から3〜4年にわたりずっとDMをもらっていたゆめっちさんですが、ファンの男性ということもあって、当初はあまり興味がなかったそうです。

 しかし、自分が失恋したこともあり、思い切って会ってみることに。相性の良さを感じて交際することになり、職業不詳の相手の男性がゆめっちさんの家に転がり込む形で同棲生活がスタートします。相手の男性は家事をして待っていてくれたそうですが、1人の時間が欲しいゆめっちさんにとって、常に相手が家にいるというべったりの関係が窮屈になってしまい、別れを切り出したと明かしていました。

 こうやっていくつかの例を見ていくと、男性側の意識の変化のようなものを感じるのです。かつては、芸能人は別の世界の人という不文律のようなものがあり、一般人男性が芸能人にアプローチするという意識がまずなかったように思います。しかし、SNSが出現したことで、一般人でも芸能人に連絡を取ることができるようになりました。見知らぬ異性と会うことはリスクが伴いますが、何かひどいことをされたら週刊誌にたれこむかSNSに書けばいいわけですから、一般人のほうが有利な状態で会えるとも言えるでしょう。

 売れっ子の女性芸人は、一般男性より年収が相当高いことが予想されます。かつては、男性より収入の高い女性は結婚相手として敬遠されたものですが、今はジェンダーフリーや30年間上がらない給料問題の影響もあって、どうせ結婚するなら、収入の高い女性のほうがトクだと考える男性が増えていっても不思議ではありません。さらに芸能人の夫になれば、執筆活動やテレビ出演など、下積みなしで芸能活動の大きなチャンスが回ってくるのです。ですから、売れっ子女性芸能人は、一般男性にとってメリットだらけの存在と言えるのではないでしょうか。

性格は誰が見るかで変わる

 大久保さんは、自分も含めて独身の女性芸人を「我が強い」と言っていましたが、これは長所だと思うのです。生き馬の目を抜く芸能界では「自分が一番面白い、だからもっと前に行きたい」と我を張れなくては頑張れないでしょう。「我の強さ」は、人気芸能人を支えるモチベーションと見ることができるはずです。

 そもそも、性格というのも、どこから、もしくは誰から見るかで見え方は違ってくるもの。たとえば、仕事は定時までに済ませたい、早く帰りたい人にとって、仕事の細部にこだわって、やりなおしや確認を命じる先輩は「細かい、面倒くさい、我が強い」と思えるかもしれません。

 しかし、上司にとっては、やりなおしや確認によってトラブルを回避しようとする先輩は「頼もしい、責任感がある」と好ましく映るでしょう。結局のところ、性格というのも、見る側のメリットに関わってくると言えるのではないでしょうか。

 10年ひと昔といいますが、時代はめまぐるしく動いており、日本人の結婚観も変わっていくことでしょう。しかし、経済成長が見込めない今、お金を持っていることがマイナスに働くことはまずないでしょう。大久保さんにおかれましては、今後もがんがん我を強くして末長く芸能界で活躍していただきたいと思うのでした。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」

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