2026年F1第3戦日本GP アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の優勝トロフィーとメルセデスW17のウイング 2026年F1日本GP決勝で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは優勝、ジョージ・ラッセルは4位という結果だった。
前戦中国GPで初優勝を挙げた19歳のアントネッリは、連勝でキャリア2勝目を挙げ、史上最年少でドライバーズ選手権で首位に立った。F1ドライバーズ選手権を10代のドライバーがリードするのは史上初めてのこと。
ポールポジションについたアントネッリは、ひどいホイールスピンに見舞われてスタートで出遅れ、1周目終了時点で6番手に落ちていた。2番グリッドのラッセルもスタートで4番手に後退した。ラッセルは4周目に2番手に復帰、首位を行くオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とポジション争いをするが、前に出ることができず。一方、アントネッリは17周目に3番手に浮上した。
ピアストリが18周目にタイヤ交換を行ったため、ラッセル1番手、アントネッリ2番手に。チームは、序盤にラッセルのすぐ後ろを走ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)が先にタイヤ交換に入ったことから、カバーする形でラッセルを21周目にピットに入れたが、その直後にセーフティカーが出動。アントネッリはこのタイミングでタイヤ交換を行うことができ、首位に立ち、ラッセルは3番手に落ちてしまった。
アントネッリはその後、他より圧倒的に速いペースで周回してギャップを築き、後方から脅かされることなく2位に13.722秒差で勝利をつかんだ。
一方のラッセルは、セーフティカー後、アントネッリに挑むことすらできなかった。リスタート時にエネルギー回生の制限に達していたことで不利となり、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)の後ろに落ち、その数周後には予期せぬスーパークリップ状態に陥ったことが影響したという。
トラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、ラッセルの抱えた問題について、次のように説明した。
「キミの幸運は、ジョージの不運と表裏一体だった。もし1周遅くジョージをピットインさせていれば、リスタートでトップを維持できていた。しかし実際には3番手に落ちて、さらにラップの早い段階でハーベストリミットに達したことでリスタート時にバッテリーが不足し、ルイスにも先行を許した。続いて、ボタン操作とギヤシフトが同時に行われたことでソフトウェアのバグが引き起こされ、パワーユニットがスーパークリップモードに入ってバッテリーを充電、それによってシャルルにも抜かれてしまった。最終的に4番手まで挽回したが、ジョージにとってはフラストレーションのたまる午後だった」
ラッセルは終盤、ルクレールと表彰台をかけて戦ったが、抜くことができず、0.484秒差の4位という結果になった。ラッセルはドライバーズ選手権首位をチームメイトに奪われ、9点差の2位に後退した。
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)決勝=1位(53周/53周)1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「2勝目を挙げることができて本当にうれしい。ポールポジションについたのにスタートを失敗し、多くのポジションを失ったことに苛立ちを感じていた。でも、ミディアムタイヤでクリーンエアの中を走れた時には、かなりペースが改善した」
「セーフティカーのタイミングに恵まれて、それによってトップに立つことができ、その後のレースがかなり楽になった。あれがなかったらどうなっていたかは分からないが、今日はそれがなくても勝利を争えるだけのスピードはあったと感じている」
「最高の形でミニブレイクに入ることができる。この瞬間を楽しみつつ、自分が改善できる点に取り組むために時間を有効に使いたい。チームとしても、開幕3連勝を達成したとはいえ、さらなるレベルアップが必要であることは理解している。今日は激しい戦いだったし、この好調を維持するのが簡単ではないことも分かっている。マイアミまでの期間を有効に使い、シーズン再開時に強い状態で戻ってきたい。」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)決勝=4位(53周/53周)2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今週末はたくさんの不運に見舞われた。勝利争いができていただけに残念だ。スタートがうまくいかず、その後、何とか2番手まで挽回したが、ピットインした1周後にセーフティカーが出動した。それによってレースの流れが大きく変わってしまった」
「3番手でリスタートした後、エネルギー回生の制限や予期せぬスーパークリップの影響で、さらに2つポジションを失った。本当にフラストレーションの溜まる展開だったが、レースでは起こり得ることだ」
「今回の週末を見れば、ライバルたちがマシンの最適化をかなり進めてきているのは明らかだ。僕たちは素晴らしい形でシーズンのスタートを切ったが、今日見たように競争はとても激しい。これからのインターバル期間で各チームがさらに開発を進めてくるだろうし、マイアミでシーズンが再開する時には本格的な戦いになるだろう」
[オートスポーツweb 2026年03月29日]