ルーキー野村は『コンディション変化』が大得意。表彰台が「第一歩」【SFアドバイザーに5つの質問:San-Ei Gen with B-Max編】

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2026年03月30日 17:30  AUTOSPORT web

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野村勇斗のアドバイザーを務める大津弘樹(San-Ei Gen with B-Max)
『ドライバー・アドバイザー』『チーム・アドバイザー』『アンバサダー』等々。役職名こそ違えど、監督でもエンジニアでもない、別の視点から指南する役職を置くレーシングチームが増えている。その多くは、現役含むドライバー経験者が務めているのも特徴的だ。

 F1をはじめ世界のレースでも顕著なこの傾向に、近年の全日本スーパーフォーミュラ選手権も倣いつつある。この連載は、2026年の各チームのアドバイザー(に準ずる役職)に、5つの共通の質問をぶつけて答えてもらおうというもの。彼らの仕事、そして彼らが担当するドライバーについて、より深く見ていこう。なお、各アドバイザーには、担当するドライバーのキャラクターを“ひとこと”で、自筆により表現してもらった。

 今回はSan-Ei Gen with B-Maxで50号車野村勇⽃のドライビングアドバイザーを務める大津弘樹だ。


■「真面目そうに見えて、結構何考えてるか分からない」

Q1:チームでの役割を教えてください。

大津:野村選手はSFではルーキーですし、一番はドライビングについてですね。比較というのもなかなかできない1台体制なので、その中でも過去のデータだったり、『SFgo』を活用しながら、なるべく時間を無駄にしないようにアドバイスすることが一番の仕事です。

 彼とはスーパーフォーミュラ・ライツで昨年も一緒でしたし、エンジニアやチーフメカニック、(監督の)武藤(英紀)さんも含めて去年とまったく同じ体制でステップアップする形で参戦できるので、クルマは変わるものの、コミュニケーションだったり、やることや各々の役割というのは、昨年と同じかなと思います。

Q2:アドバイザーの仕事の難しさとは?

大津:やっぱりドライバーの気持ちがわかる分、なるべく邪魔にならないようにというか、最大限ドライバーが集中できるように。余計なことを言って困惑させないようにとか、本当に必要な時に必要なものだけ伝えることを意識しています。

 あとはドライバーが言っていることをうまくくみ取って、エンジニアに橋渡しをできるようにしていますが、そこは結構難しいところではありますね。

 もちろん、ここまでステップアップしてきているプロなので、ある程度自分でできることは本人も分かっています。ただ、分かっているからこそ、当たり前すぎて何かを失敗することもありますし、そういう部分で僕が『必要なものだけを言う』のは、結構難しいなと思いますね。

Q3:担当するドライバーのキャラクターを『ひとこと』で表すと?

大津:えーっと……『不思議な好青年』でお願いします(笑)。真面目そうに見えて、結構何考えてるか分からないというか、意外と突拍子もないことを考えてたりとか……。

 キャラクターとしてはすごい面白いですし、なんかいろいろな側面がありますね。ちゃんと真面目な好青年でもあり、『そんな一面も?』みたいな面白い部分もあったりとか、人間性としてはそういうところで不思議なところが多いなと思います。

Q4:担当ドライバーの『強み』はどこでしょう?

大津:もちろん『才能があって速い』というのは大前提としてありますが、一番は『コンディション変化に対してのアジャストがとんでもなくうまい』ところです。

 野村選手は、コンディションがガラッと変わる時に、その中でもしっかりとその時のベストのタイムをまとめきれる能力があります。ライツを見ていると、一般的には、若手ということでやっぱり“勢いでいっちゃう”部分もあるじゃないですか。彼はそういうところでも、しっかりと限界値の見極めができるんです。

 そんな場面を去年は何回も見てきています。それがSFでも通用するか、というところはありますが、彼が持っているものとしては、そういうところが上手ですね。

Q5:2026年、担当ドライバーとともに『必ず成し遂げたいこと』を教えてください。

大津:まず、表彰台に立つところが第一歩だとは思いますね。

 体制も変わって、メンバーだったり、いろんなものが変わったのですが、(昨年と同じメンバーという)はじめの段階からでき上がっているものがあると思いますし、これまでのB-MAXとしての経験もかなりプラスアルファできるので、より強く戦えると思っています。

 もちろん目標は優勝なのですが、心機一転したチームでもあるので、まずは着実に好成績を残していきたい。その基盤を、しっかり作りたいですね。

[オートスポーツweb 2026年03月30日]

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