ノリス、2026年F1マシンでのバトルに苛立ち「追い抜きたくない時に追い抜いてしまった。ドライバーが制御できない」

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2026年04月02日 18:20  AUTOSPORT web

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2026年F1第3戦日本GP ランド・ノリス(マクラーレン)
 過去5年のF1世界選手権を制してきたドライバーたちが、2026年型マシンでバトルをする際の問題点を挙げ、強く批判している。2025年の王者ランド・ノリスと2021年から4年連続でタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン、さらにはカルロス・サインツやピエール・ガスリーといったベテラン勢も、エネルギーマネジメントの面で、ドライバーがマシンを完全にコントロールすることができないと指摘した。


■ノリス「これはレースではない」制御不能なデプロイへの苛立ち

 日本GPでルイス・ハミルトンとの長いバトルの末に5位を勝ち取ったノリスは、新世代F1マシンでのレースがいかなるものかを身をもって体験し、不満を隠しきれない様子だった。

「最初にルイスをオーバーテイクした時、実際はそうしたかったわけではなかった。でもバッテリーが勝手にデプロイ(注:デプロイメント。回生したエネルギーを放出すること)したんだ。自分はデプロイしたくないのに、コントロールできない。その結果、オーバーテイクしてしまい、その後、バッテリーがなくなって、今度は彼に簡単に抜き返される。これはレースではない。ただの“ヨーヨー”状態だ。パワーユニットが何をするかに完全に左右されている」

「本来はドライバーがコントロールすべきだ。僕たちはただ全開で走りたいだけなんだ。もし自分がルイスより多くデプロイしていれば、アクセルを緩めないとならない。でなければ彼に突っ込んでしまうからね。でも、その後、アクセルを踏み直すことも許されない。踏めばバッテリーがデプロイしてしまうんだ。ピットストレートのために温存したいから、デプロイされることを望んでいないのに」

「どうすることもできない。ドライバーに与えられたコントロールがあまりにも少ないんだ。それは本来あるべき姿ではないと思う」

「他の多くのカテゴリーの方が、僕たちより最高速が高い。テレビで見ればレースは素晴らしく見えるかもしれないが、コクピットの中でのレースは、本来あるべき本物らしさを欠いている」


■鈴鹿で苦しんだフェルスタッペン

 フェルスタッペンは日本GPで、より強力なメルセデス製パワーユニットを搭載するアルピーヌに乗るガスリーとポジションを争い、苦戦した。

「鈴鹿では長いストレートの後に小さなシケインがあり、また長いストレートが続く。ひとつのストレートでデプロイすれば、もう一方では何も残らない」とフェルスタッペンは説明する。

「オーバーテイクを狙う場合、チャージできるのはコーナーひとつだけで、その後、また長いストレートだ。これではバッテリーを使うこと自体がほぼ不可能だ。完全に非効率的だからね」

 シーズン開幕以来、競争力不足のウイリアムズのマシンで苦しんでいるサインツは、「僕とエンジニアのグループは、冬の間にこれを理解するためにとても良い仕事をしてきたし、実際にかなりうまく理解し、ドライブできていると感じている」と述べた。「全体の90〜95%は理解できていると思う。それでも時折サプライズが起きる」

 予選後にドライバーたちが示すフラストレーションについて、サインツはこう説明した。

「鍵となるのは、自分のドライビングにどれだけ規律を持たせるかという点だ。Q2やQ3のラップで本能的、あるいは動物的な直感が働いたとき、それがどれだけシステムを乱し、システムからしっぺ返しを受けるかという問題になる。予選後に僕たちがいつも少し落ち込んでいるのはそのためで、常にもっと良くできたはずだと感じるし、もっと効率的に走れたはずだと思う。現実には、少なくとも僕の場合は理解はしている。ただ、それに対してどれだけ自制できるかの問題だ」

 ガスリーはこの議論にネガティブな雰囲気を持ち込むことを避けたいとして、「正直に言って、この件には少しネガティブな見方が多すぎると思うし、それは好きではない」と述べた。しかし一方で、「ドライバーから奪われているものが多すぎるのも事実だと思う」と認めている。

「他のドライバーたちが感じていることには完全に同意する。僕たちは皆同じものを見ており、同じ言語で話している。このスポーツを可能な限り良いものにしたいという思いは皆同じだ。最善の方向に進むと確信している。僕はF1とFIAを信じている」

[オートスポーツweb 2026年04月02日]

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