「全開で走っているけれど……」苦戦のレース後に笑って質問に応じたフェルスタッペン。示唆された引退や休養はなしか

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2026年04月06日 12:40  AUTOSPORT web

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2026年F1第3戦日本GP 決勝レースを8位で終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2026年F1第3戦日本GPのレース後に引退や休養をほのめかすのような発言をしたことは、autosport webでも『「僕のモチベーションはバッテリーのようなもの」フェルスタッペン、ジョークを交えて現在の苦境とF1のややこしさを語る』(2026年3月31日掲載)というタイトルで報じているほか、さまざまなメディアが採り上げている。

 じつは、これはレース後のミックスゾーンでフェルスタッペンと記者の間で交わされた質疑応答のなかで発せられたもので、その質問は筆者が行ったものだった。そのやりとりをそのまま再現したい。

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筆者:ドライビングをしていても楽しくない状況のなかで、モチベーションを保つために、どのように取り組んでいるのですか?

マックス・フェルスタッペン(以下・フェルスタッペン):「それはいい質問だ。なんというか、そうだね。毎日、朝目が覚めるたび、僕は『今日も頑張るぞ』って、自分自身を奮い立たせるために努力している」

ほかの記者:まるでエンジンのようですね。

フェルスタッペン:「そうだね。朝は順調にスタートするんだ。でも、しばらくするとウゥゥゥ……(大きく肩をすぼめながら、口で息を吐いて脱力気味になる)」

ほかの記者:走り続けるにはコーヒーが必要ですね。

フェルスタッペン:「ああ、あるいはレッドブルだね(笑)」

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 このやりとりでフェルスタッペンが大きく肩をすぼめながら、口で息を吐いて脱力気味になるしぐさを披露したのには伏線がある。それは冒頭の質問の前に、筆者が「なぜ、今年は130Rで全開で走行しなかったのか?」という問いに対するフェルスタッペンの回答だった。

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フェルスタッペン:「いや、僕は全開で走っているんだ。でも、130Rの手前でバッテリーが切れるから、自然と減速するんだ」

筆者:全開で走ってるのにですか?

フェルスタッペン:「うん。全開だけど、バッテリーが切れて、減速する。まるで僕の気分みたいに、ウゥゥゥ……(大きく肩をすぼめながら、口で息を吐いて脱力気味になる)(笑)」

筆者:130Rを全開で走れないのでは、鈴鹿ではないですね。

フェルスタッペン:「僕はまだ鈴鹿は好きだよ。やっぱり美しいコースだしね。ただ残念なのは、そう、今は運転していても以前ほど楽しめないってことだけど、それでも素晴らしいコースだ」

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 確かに、表彰台にも上がることができなかったレース後に、フェルスタッペンがこのように笑いながら、記者の質問に答えるシーンは筆者の記憶にはほとんどない。

 ただし、だからといって、筆者はフェルスタッペンが日本GPを最後に休養や引退を行うとは思っていない。というのも、ほかの記者から、日本GP後の1カ月のブレイクの間の予定を尋ねられたフェルスタッペンはこう答えていたからだ。

「大部分は家族との時間に充てるよ。それから、できればノルドシュライフェ(ニュルブルクリンクの旧コース)でもレースをしたい。そのあとはもちろん、チームと話し合いを続けるだろう。新しいパッケージを理解すること。そのためには日本GPの週末に何が起きたのかを理解することが大切だ。僕たちにとって、鈴鹿では安定性の問題がかなりあったと思う。それからマシンのバランスをもう少し安定させ、エンジンのセッティングももう少し理解を深めて、全体的にもう少し堅実になるようにしたいと思う。そのために、次のレースに向けて、試してみたいアイデアはまだたくさんある。24時間レースの前にそれらをこなせればと思っている」

 F1と国際自動車連盟(FIA)、そして各チームの代表には、ドライバーたちの声を聞き、開幕3戦で表面化した問題点を少しでも多く解決してほしい。フェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーたちがF1マシンを走らせることが楽しいと思える状況が帰ってくることを望んでいる。

[オートスポーツweb 2026年04月06日]

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