
5月12日にフランスで開幕する、世界3大映画祭の1つ、第79回カンヌ映画祭ラインアップ発表会見が9日、フランスで開かれた。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に、松たか子(48)主演の深田晃司監督(45)の新作映画「ナギダイアリー」(9月25日公開)の出品が決まった。
深田監督は、16年「淵に立つ」が、ある視点部門で審査員賞を受賞。コロナ禍で授賞式が行われなかった20年には「本気のしるし〈劇場版〉」がオフィシャルセレクションに選出。25年に「恋愛裁判」がカンヌ・プレミア部門に選出され、今作で2年連続4度目の出品で、初のコンペティション部門出品となった。
また主演の松、共演の石橋静河(31)、松山ケンイチ(41)にとっても、出演作が初のカンヌ映画祭選出となった。松は「『ナギダイアリー』が、海を超えて、歴史あるカンヌ国際映画祭のスクリーンにかかること、大変うれしく思っております。現地でご覧になっていただく皆さまに、なにかを感じてもらえることを祈っています。ささやかな、ダイアリーではあるのですが…。まだ、なんというか、実感がないのですが。でも、うれしいです!」と歓喜した。
「ナギダイアリー」は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザ氏の代表作「東京ノート」に着想を得て、深田監督自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも、岡山県奈義町がモデルの「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成させた意欲作。
石橋、松山、深田監督のコメントは以下の通り
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石橋静河 『ナギダイアリー』に友梨という役を通して参加できたこと、また今回カンヌという大舞台でお披露目ができることがとてもうれしいです!!深田監督が描いた今回の物語は、さまざまな社会問題がちりばめられていて、それが何げない会話に大きく深みを持たせているのだと思います。岡山県奈義町の美しい景色の中、皆で紡いだこの物語が世界中の人に届くと思うと、待ちきれません!
松山ケンイチ 深田監督は絶対に行くだろうと思っていました。おめでとうございます!この作品は岡山県奈義町で撮影されています。日本には奈義町をはじめさまざまな地域に美しい景観や自然がありその地に住む方々も地域の美しさに呼応するように美しさを持っているように思います。奈義町でもそうだったように旅人のように訪れた僕たちも沢山心を動かしてもらいました。是非映画を通して日本のさまざまな地域の美しさを実際に訪れて体験していただきたいと思います。
深田晃司監督 『ナギダイアリー』の映画祭選出、光栄に思います。松たか子さん、石橋静河さん、松山ケンイチさん、川口和空さん、藤原聖さんら俳優たちの活き活きと生きる姿、手だれのスタッフによる上質な仕事の成果を世界中の人々に見てもらえることに、とてもわくわくしています。私は映画祭をよく魚市場に例えます。そこには獲れたての新鮮な魚たち=映画たちが並び、自分の店にあった作品を探しに世界中から映画を愛する人たちが集まります。ご縁あって、岡山県奈義町産の映画は南フランスの港町の網に引っかかりました。山あいで獲れたこのちょっと珍しい魚を市場の棚に並べようと思った漁師たちの目利きに感謝しています。一方で当然ですが、映画の価値は映画祭のみでは計れません。網にかかった魚とうまいこと網をかいくぐった魚、どちらがよりおいしいかなんて簡単に決めてかかれることではありません。ぜひ皆さんご自身で味わってお口に合うか確かめて頂ければうれしいです。最後に。この映画作りを長年にわたり支えてくださった奈義町の皆さんに最大級の感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
◆「ナギダイアリー」近くの山から切り出される木でひとり彫刻を作る寄子(松たか子)。ある日、東京と台湾で建築家として活躍してきた友梨(石橋静河)は、数日間の休暇をとって、別れた夫の姉・寄子のもとを訪れる。都会にはない「ナギ」での穏やかな生活。妻を亡くした寄子の幼なじみの好浩(松山ケンイチ)そして息子の春樹とその親友の圭太−−人々との出会いは、日常に小さな揺らぎをもたらしていく。やがて、彫刻のモデルを毎晩つとめるなかで寄子の知られざる喪失に触れ、友梨にも変化が起きていく。
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