
1823年(文政6)に長崎・出島のオランダ商館医として派遣されたドイツ出身のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが26年に江戸に参府して200年の記念事業の制作発表会が10日、都内で行われた。席上で、シーボルト江戸参府200年記念舞台「シーボルト父子伝〜蒼い目のサムライ〜」を、7月3〜5日まで東京・三越劇場で上演すると発表した。
「シーボルト父子伝」は、20年に第1回を上演し、25年まで6回、上演されてきた。25年の「−共生への旅路」で、シーボルトの息子ハインリッヒが、父も研究をしていた蝦夷地のアイヌ民族の集落へ赴き、アイヌ民族を差別し、文化をないがしろにしようとする日本人の姿に衝撃を受け、人類が本当の平等と平和を得て共生していくために命を懸けて立ち向かうことを決めた物語を描いた。
今回も、総合監修は映画監督、演出の木村ひさし氏(59)が務め、出演の鳳恵弥(45)が演出・脚本、爆風スランプのパッパラー河合(65)が音楽、出演も務め、加藤夏希(40)らが出演する。鳳は「今回の事業はシーボルトという1つの人物を通して、日本が世界と、どう出会っていくかを見つめる機会。歴史というと勉強に繋がる。食わず嫌いなのは社会が苦手だったから分かる。エンタメは橋渡しになると信じています。現代進行形の自分たちの物語と知って欲しい」と意欲を語った。
シーボルトといえば、1828年(文政11)に大日本沿海輿地全図などを国外に持ち出そうとしたことが発覚し、国外追放処分を受けたシーボルト事件で知られる。シーボルトスパイ説が長く世に流布されてきたが、後年の研究で、シーボルトがスパイとして扱われた事実はないが、シーボルトに大日本沿海輿地全図を渡したとして捕らえられた、幕府天文方の高橋景保が死罪となった。
鳳は「−共生への旅路」の物語を軸に、シーボルト事件を受け、流布したスパイ説で汚名を着せられた人物の名誉回復も図る物語にするプランを明かした。「今年は前回を軸にして、研究者のお話を聞き、シーボルト事件で汚名を着せられた、高橋景保さんらの汚名を払拭できれば。微力ながら着手できれば」と意欲を見せた。
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