新型トヨタGRスープラ初優勝なるか。NZ連戦に向けBJRが新カラーを披露「雨と低速がカギになる」/RSC

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2026年04月10日 18:10  AUTOSPORT web

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ディフェンディングチャンピオン、チャズ・モスタート(WTWGR/トヨタGRスープラ)を筆頭に、今季より5台のGRスープラが参戦する
 ニュージーランドでの記念すべきダブルヘッダーの初戦となる2026年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第3戦『ITMタウポ・スーパー440』を今週末に控え、スーパーカーの公式データ​​アナリストであるスコット・シンクレアは「予想外の展開がトヨタの挑戦を後押しする可能性」を示唆。同地で優勝経験を持つウォーキンショーTWGレーシング(WTWGR)とブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)のTOYOTA GAZOO Racingオーストラリア(TGRA)陣営が、真の脅威として「優勝候補になる」と断言した。

 新規参戦わずか5戦目にして、ニュージーランド出身のライアン・ウッド(WTWGR/トヨタGRスープラ)がメルボルンで表彰台を獲得。僚友のディフェンディングチャンピオン、チャズ・モスタートとともにランキングで7位、10位につけているトヨタ陣営WTWRGだが、前出のシンクレアはトヨタが今週末にスーパーカー初優勝を果たす可能性は「充分にある」と見ており、平均速度の低さがGRスープラに有利に働くと予測している。また、現地NZ北島のタウポでは、土曜の夜から日曜に掛けて激しい雨が予想されており、新型GRスープラが初めて悪天候にさらされることになる。

「今季もタウポに戻れるのはうれしいね。妻はニュージーランド出身なので、向こうにはたくさんの家族がいてコースサイドで応援してくれているんだ」と、ある意味、故郷への凱旋レースに向けて準備を進める王者モスタート。

 そんなチャンピオンは、土曜に適用される新たなパルクフェルメ規定を考慮すると、トラックでの金曜走り出しから「素早くセットアップを完了することが重要になる」と認識している。

「今週末は天候が大きな影響を与えるかもしれない。今季はまだウエットタイヤをあまり使っていないし、レースウイークで学ぶことがたくさんあるだろう。金曜は練習走行のセッションが2回連続で行われるし、土曜午前中の予選セッションで全力で走れるよう、時間を有効に使うことが重要だ」

 一方のウッドにとっても、今週末はまさに思い出深い場所への凱旋となる。2024年のルーキーシーズン、やはり雨に濡れた週末オープニングヒートで4位という好成績を収めたタウポは、ウッドにとって最高の舞台として記憶される。そして1年前の昨季は、このサーキットでスーパーカー初表彰台を獲得。幼馴染のマット・ペイン(グローブ・レーシング/フォード・マスタング)とともに表彰台に上がった。

 現在トヨタの新世代エースとして頭角を表す首都ウェリントン出身の22歳は、地元ファンの前で素晴らしい走りを見せたいと意気込んでいるが、タウポの非常に摩耗しやすい路面でのタイヤマネジメントには警戒感を示す。

「地元で2週間連続でレースができるのが本当に楽しみだよ。ニュージーランドには情熱的なファンがたくさんいて、この国でダブルヘッダーが実現できたのは最高だ」と、今季はWRC世界ラリー選手権元王者のカッレ・ロバンペラを迎え撃ち、FROCフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権で2勝を挙げたウッド。

「このサーキットには特別な思い出がたくさんある。昨年、ここでスーパーカー初表彰台を獲得したし、両親がそばにいてくれたこともうれしかった。決して忘れられない出来事だよ。今週末はタイヤマネジメントが鍵になるだろう。ここの路面はタイヤに非常に負担が掛かるから、プッシュすべきときと温存すべきときを戦略的に判断する必要があるね」

 フィジーの西を通過した猛烈な熱帯低気圧“ヴァイアヌ”がニュージーランドに向かって南下していることから、この低気圧は週末にかけて“温帯低気圧”として南島に影響を与える見込みで、日曜は10mm以上の降雨確率が90%で、ウェザーゾーンは54mmの降雨量を予測している。

 これまで唯一の雨天となったタウポでのレースは前出の2024年レース1で、このときはBJRのアンドレ・ハイムガートナーがシボレー・カマロZL1スーパーカーで圧勝している。そのハイムガートナーも今季はTGRAの一員としてGRスープラ・スーパーカーのステアリングを握るなか、チームはマコーレー・ジョーンズの96号車と、キャメロン・ヒルの14号車でNZダブルヘッダー用の新カラーリングを発表した。

 レッドとブラックのカラーリングをまとったジョーンズの96号車は、この2戦でオーストラリアとニュージーランドの物流業界におけるリーディングカンパニーとして知られるJWL(ジョン・ウェスト・ロジスティクス)をメインパートナーに迎え、ブラックとシルバーのカラーリングで彩られたヒルの14号車は、ニュージーランド出身のレーシングドライバーで、数々の偉業を成し遂げながら急逝したジェイソン・リチャーズ追悼のカラーリングとなっている。

「ジェイスを失ってから14年が経ったが、彼の死を思い出すたびに今でも胸が張り裂けそうだ」と2000年から2010年までスーパーカーで活躍し、2010年末に癌と診断されてこの世を去ったリチャーズに、改めて想いを馳せたブラッド・ジョーンズ代表。

「これは彼の人生、そしてサーキット内外での素晴らしい人柄を称える最高の機会だ。今日(4月10日)は彼の誕生日であり、少し立ち止まって彼を偲ぶのにふさわしい時間でもある。JR(ジェイソン・リチャーズ)は私たちのチームにとってつねに特別な存在であり、私たちはどこへ行くにも彼の功績を胸に刻んでいく。JRメモリアル・トロフィー獲得に向けて、このカラーがさらなるモチベーションになっていくはずだ」

[オートスポーツweb 2026年04月10日]

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