
この記事では、電磁波の基本知識や影響について、さらに日常生活でできる対策までを整理していきます。
電磁波とは?

電磁波とは、電気と磁気の変化によって空間を伝わる波のこと。身近な例としては、可視光線(光)や赤外線、ラジオ波などがあり、これらは全て電磁波の1種です。スマートフォンの通信やWi-Fiで使われているのは「電波」と呼ばれる種類の電磁波となります。
電磁波はエネルギーの強さによって性質や人体への影響の考え方が異なり、大きく以下の2種類に分けられます。
===
電離放射線:
エックス線やガンマ線など。エネルギーが高く、細胞に影響を与える可能性がある。
|
|
|
|
可視光線、赤外線、電波など。エネルギーが低く、一般的には細胞を直接変化させるほどの作用は持たない。
===
Wi-Fiで使われている電波は、このうちの非電離放射線に分類されます。
Wi-Fiの電磁波は体に影響するか
■発がん性のリスク電磁波と健康の関係でよく話題になるのが、発がん性についてです。世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話などの無線通信に使われる電磁波を「グループ2B(発がん性があるかもしれない)」に分類しています。
ただし、この分類は「危険性が確認された」という意味ではありません。研究結果に十分な一致がなく、発がんとの関連性が肯定も否定もできない段階のカテゴリです。なお、コーヒーや漬物も同じグループに含まれています。現在のところ、Wi-Fiの利用によってがんの発生率が増えることを示す明確な科学的証拠は確認されていません。(参照:電波と安心な暮らし|総務省)
■睡眠や脳への影響
「電磁波が睡眠の質を下げる」「脳に影響する」といった内容を目にすることがありますが、これらを裏付ける明確な根拠はありません。WHOの見解では、「今日までに集められた研究結果を考慮した結果、基地局および無線ネットワークからの弱い電波が健康への有害な影響を起こすという説得力のある科学的証拠はない」としています。
■電磁波過敏症について
「電磁波過敏症(EHS)」と呼ばれる症状を訴える人もいます。これは、頭痛やだるさ、集中力の低下など、電磁波を浴びることで体調が悪いと感じる状態です。
|
|
|
|
不安を感じすぎる必要はないが、不安なら距離を置くのがおすすめ
Wi-Fiルーターの電磁波について、現時点の科学的な知見では、一般的な使い方をしている限り健康への悪影響があるというはっきりした証拠は見つかっていません。ただし、電磁波に対して不安を感じる人がいるのも事実です。その場合、ルーターを体から離して置いたり、寝室ではなるべく距離を取ったりするなどの、比較的簡単に取り入れられる対策をしてみましょう。設置場所を少し工夫するだけで心理的な安心感が得られる場合もあります。気になる人は、生活環境に合わせて配置を見直してみてはいかがでしょうか。
ばんかプロフィール
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。All About インターネットサービスガイド。(文:ばんか(インターネットサービス ガイド))

