リアライズシリウス(撮影:下野雄規) 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の平地重賞競走は土曜日にアンタレスS(GIII)、日曜日に皐月賞(GI)と福島牝馬S(GIII)が行われます。その中から中山競馬場で行われる皐月賞を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の皐月賞での前走人気別成績を見ていきます。過去10年の皐月賞で3着以内に入った30頭のうち、27頭が前走で5番人気以内の支持を集めていました。前走で上位人気の支持を集めているのは、それ以前の実績や近況に評価できる点がある馬と言えます。皐月賞は3歳牡馬のトップレベルが相手となる一戦ですし、前走よりも前に実績を残していることも好走するための重要なポイントと言えそうです。
過去10年の皐月賞において、前走6番人気以下で3着以内に入ったのは24年コスモキュランダ、20年ガロアクリーク、16年ディーマジェスティ。この3頭は前走で重賞を勝っていた馬。前走が6番人気以下でも重賞メンバー相手に勝ち切れることを証明している馬であれば、ハイレベルなメンバーが相手となる皐月賞でも結果を残す可能性があるので注意したいところです。
続いては、過去10年の皐月賞での前走初角の位置別成績を見ていきます。過去10年の皐月賞で3着以内に入った30頭のうち、29頭が前走初角を9番手以内で通過。前走初角10番手以下の馬は[0-1-0-19]と苦戦しています。
皐月賞はハイレベルなメンバーが集まる一戦ですので、スタートから速い流れになることも珍しくはありません。加えて、過去10年の皐月賞は小回りの中山が舞台。道中で流れについていけないと差し脚を伸ばしても届かないケースが多いのでしょう。
前走の初角で10番手以下となっている馬は、テンのスピードがないタイプと言えます。そのような馬は速い流れを追走するのに苦労してしまいますし、中山は直線が短いコースのため追い込み切れずにレースを終えてしまうのでしょう。
ちなみに、過去10年の皐月賞で前走初角10番手以下ながら馬券に絡んだのは16年マカヒキのみ。同馬は前走の弥生賞(GII)で優勝。能力の高さを生かして好走できたと考えられます。前走初角10番手以下でも圧倒的な能力がある馬ならば、不利な臨戦過程や条件でも好走するケースがあると言えそうです。
それでは早速ですが、今週の皐月賞でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆人工知能は人気薄の大駆けも警戒!?
リアライズシリウス
ここまで4戦3勝で重賞も2勝している本馬。2走前の朝日杯FS(GI)では5着に敗れていますが、この時は追い切り同様に勝負所でのハミの取り方が一息だったとのこと。プラス12キロと大きく馬体が増えていたこともありましたし、力を出し切れる状態にはなかった可能性があります。
前走の共同通信杯(GIII)は追い切りの動きが良かったようで、レースでもしっかりと力を出し切って優勝。馬体重は増減なしでしたが、朝日杯FSで走り方を学んだのか終始スムーズな走りを見せていました。初重賞制覇となった3走前の新潟2歳S(GIII)は好メンバーを相手に圧勝とポテンシャルの高さは十分。過去10年の皐月賞は前走で共同通信杯に出走していた馬が4勝と好成績を残していますし、ここも能力を出し切れば上位争いになりそうです。
マテンロウゲイル
未勝利を勝つまでの3戦を要した本馬ですが、新馬戦は追い込みが不利と言われる中京芝2000mで4角11番手から2着。2戦目も2着に敗れますが、この時の勝ち馬は阪神JF(GI)と桜花賞(GI)で2着に入ったギャラボーグと条件や相手が悪かった印象。3戦目は相手関係にも恵まれて順当に勝利を残しています。
その後は京成杯(GIII)で2着と重賞でもやれるところを証明。直線は一旦先頭と見せ場十分でしたし、初の関東遠征だったことを考えれば十分に評価できる内容だったと言えます。前走の若葉S(L)は道中中団の内を追走。直線は前が壁になり少し追い出しを待たされましたが、スペースができてからの伸び脚は圧巻。あっさりと先頭へ立ってそのまま押し切りと格の違いを見せる走りで優勝。皐月賞へ弾みのつく結果を残しています。今回は2度目の関東遠征で、2走前の京成杯よりもパフォーマンスを上げてくる可能性あり。皐月賞と同じ舞台を経験しているのもプラスになりそうですし、強敵相手の一戦でも侮れない1頭と言えるのではないでしょうか。
ロブチェン
昨年のホープフルSは初の関東遠征や1コーナーで他馬と接触する場面などを克服し、キャリア1戦ながら見事な走りで優勝。直線は進路を切り替えるロスもありましたが、外目へ持ち出してからの伸び脚は素晴らしかったですし、能力の高さを十分に感じられる走りでもありました。
前走の共同通信杯は今後を見据えての東京参戦。戦前の陣営コメントではメンバーが揃うので試金石と慎重。レースでは好スタートを切ったものの折り合い重視で中団からの競馬。直線は前を捕えきれず後ろの馬にも差されての3着でしたが、このレースに関しては勝ち負けよりも東京を経験させることに重きが置かれていたように思いますし、負けはしましたが評価を下げる必要はないように思います。今回はGIを勝った舞台になりますし、1週前追い切りでも併せ馬で先着と状態はよく見えます。大一番へ向けて態勢は整っているでしょうし、ここも力通りなら大崩れはしないのではないでしょうか。