
東京都在住の40代女性・Iさんは中学校の教員だ。先生の授業が好き、授業中に黒板に書く「板書」が分かりやすい、と生徒たちに慕われている。
その礎となったのは、そんなIさんがまだ教育実習生だったときの、偶然の出会いだった。
電車の中で、見知らぬ人に(画像はphotoAC)
<Iさんからのおたより>
今から27年前、池袋から西武池袋線で移動中にお会いした小学校の校長先生にお礼を言いたいと思います。
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当時、私は教育実習中で、初めて授業を任される日でした。
授業の設計図である指導案を頭から確認しながら、座席でブツブツと呟いていたところ、隣から声をかけられました。
見知らぬ女性に声をかけられて
「板書計画は?」
そう言われて声の方を見ると一人の女性が穏やかながら厳しい目で私を見つめていました。
驚いて何も言えずにいると、「ごめんなさいね、指導案が見えて、口を出さずにいられなくなって...」と丁寧にアドバイスを始めてくれました。
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その中で「授業の途中で迷子になる子もいるから、見ればわかる道案内になるように板書するのよ」と言われました。
アドバイス途中で下車駅になってしまい、いいからと送り出して下さったのですが、お礼をきちんと言えなかったことを今でも後悔しています。
板書の役割を教えてもらった(画像はphotoAC)
あれから小学校の正規教員を経て、現在は中学校で非常勤講師として勤務しています。
あの時教わった板書の役割を守り続け、今では「板書がわかりやすい」「見やすい」と評価されると同時に、「先生の授業が大好き」と言われるようになりました。
あの時の校長先生、私は今年も新しい生徒たちと出会います。
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また「楽しかった」「学びになった」と言われるように、一回一回の板書を大切に、生徒の「理解できた」という笑顔を大事に授業に向き合っていきます。
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