
人気YouTuberが新幹線のグリーン車内で行った撮影が物議を醸している。
騒動のきっかけは、チャンネル登録者数39万人を誇る夫婦YouTuber「破天荒夫婦」が4月にアップした動画。動画のなかで、夫婦と3歳の息子の3人が4月上旬に、大阪から東京へ向かう新幹線のグリーン車内で撮影していたところ、近くに座っていた年配男性が車掌に苦情を伝えたようで、親子は車掌から「静かにしてください」と注意を受けたことを報告。さらに、下車する直前には男性から直接「うるさい!」と怒鳴られたことも明かしていた。
また夫婦は下車後に、号泣する息子をなだめながら、夫婦はホームでこの一部始終を説明する様子も撮影。その中で、注意してきた男性を「変なジジイ」と呼び、「心の狭いやつはグリーン車に乗る資格がない」などと“逆ギレ”するかのように非難。撮影していた妻が車外から窓越しにその男性へカメラを向け、モザイクはかけていたものの、笑いながら紹介するような一幕もあった。
動画内での夫婦の説明によると、子どもが騒いでいたわけでもなく、常識的な音量で会話していただけだったため、注意した男性に非があるとの主張だった。しかし、注意される前に妻が車内で弁当を食べながらVlogを撮影をしていたこともあり、夫婦の思惑に反し、SNSでは《周りに迷惑かけるならお前らが乗るなよ》《車内での通話もダメだし撮影はあかんやろ。JRでは営利目的撮影は原則禁止やし》などと夫婦へ批判が殺到した。
批判を受けて夫婦は該当動画を削除した上で、11日に「現在、問題になっている件について」と題した謝罪動画を投稿。動画内で、夫は発言や表現に配慮が足りず不快な思いをさせたことを深く詫び、特に相手男性への攻撃的な表現を反省していると謝罪。妻も、公共の場での撮影意識が低かったことを認め、「今後は新幹線を含めた公共交通機関の中での動画撮影は行わない」と宣言し、謝罪した。
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謝罪動画の説明によると、動画の撮影中に注意されたわけではないこと、静かにしていた別の子連れの母親も同じ男性から怒鳴られていたことなども明かしており、動画の撮影自体が男性の迷惑になったのかは定かではない。一方で、新幹線車内という公共の場所での撮影が問題になることがあるのも事実。
JR東海のホームページでは、駅構内や車内での動画や写真の撮影について、「お客様個人でお楽しみになられる範疇で(旅の思い出づくり等)写真や動画を撮影していただくことは妨げておりません」とした一方で、「収益性のあるサイトへの投稿など、営利目的での撮影に関しては、当社の敷地内での撮影は原則お断りさせて頂いております」と記されている。
また、「混雑時や周囲の状況によって、撮影を控えるようお願いする場合が」あるといい、「他のお客様の迷惑となるような行為があった場合、係員が注意させていただくことがあります」と、周囲への配慮も訴えている。
動画で収益を得ているインフルエンサーとはいえ、家族旅行の記念撮影をすること自体は禁じられていないだろうが、その線引きは難しい。
そこでJR東海に、「車内での撮影ルール」について問い合わせたところ、広報担当者から次の回答が得られた。
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「お客様個人でお楽しみになられる範疇で(旅の思い出づくり等)写真や動画を撮影していただくことは妨げておりません。一方で、収益性のあるサイトへの投稿など、営利目的での撮影に関しては、当社の敷地内での撮影は原則お断りさせて頂いております。
また、個人の営利目的での撮影はお断りしておりますが、法人・企業様向けに有料で駅構内や鉄道車両内での撮影が可能なサービス『JR東海ロケーションサービス』をご提供しております」
「JR東海ロケーションサービス」は、法人・企業が営利目的で利用できるが「生放送やライブ配信、社員や他のお客様へのインタビューを伴う報道・取材目的の撮影は、サービス対象外です」といい、「撮影内容によってはお断りさせていただく場合がございます」と案内。
また、今回のケースでは、小さな子ども連れでの新幹線利用でのトラブルの可能性も示唆されている。そこで子連れの際のマナーや、トラブルに遭遇した場合の対処法について聞いたところ、次のような回答があった。
「当社では、安全の確保を最優先に、お客さま皆さまが快適にご旅行いただけるよう環境整備等に努めており、適宜車内巡回を行い必要に応じてお声掛けをさせていただいております。また、一般の公共スペースと同様に、お客様同士でマナーを守り、譲り合い、お互いを思いやる気持ちを持っていただくことも大切であると考えております。
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マナーを逸脱するような場面に遭遇された際や、お困りのことがございましたら、乗務員やパーサー、警備員へお申し出いただきますと幸いでございます」
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