男児遺体遺棄、通学かばん発見が深めた疑念、計画性の有無は?分かれる専門家の見解【Nスタ解説】

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2026年04月16日 22:20  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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京都府南丹市で児童の遺体が見つかり、父親が逮捕された事件についてです。

【写真を見る】 送検される安達優季容疑者

男児遺体遺棄 父親は逮捕前に“殺害も認める”供述

井上貴博キャスター:
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは安達結希さん(11)の養父、安達優季容疑者(37)です。

▼逮捕容疑
死体遺棄の疑い
市内・山林など数か所に遺体を遺棄

▼認否
「私のやったことに間違いありません」殺害も認める供述

▼警察によると
「防犯カメラ」などから容疑者として浮上

カメラが多く設置してある場所ではないと言われていましたが、警察の捜査でカメラの映像などから容疑者として父親が浮上したことがわかりました。

元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は「▼父親は『最終接触者』で警察は最初からマークしていたはず、▼防犯カメラなどで行動把握していて怪しい行先を捜索していたのではないか」と話しています。

3月23日、安達容疑者が“最後の接触者”でした。

▼午前8時ごろ 安達容疑者が小学校の近くまで結希さんを車で送り届けたとされる(目撃情報なし、防犯カメラに姿なし)
▼午前8時半ごろ 教室に結希さんの姿なし
▼午前11時45分ごろ 担任が母親に連絡→行方不明が判明
▼正午ごろ 父親が110番通報

結希さんの23日朝までの生存を確認していたこと、安達容疑者は学校付近まで自分の車を運転していたことが16日に新たに警察から発表されました。

元神奈川県警の鳴海氏によると「目撃情報もなく『結希さんを送り届けた』という証言は不自然。学校に行くまでの間に殺害したという可能性も視野に捜査を進めていたのではないか」ということです。

ここで気になるのは、警察が結希さんの23日朝までの生存を確認していることです。断言していることから、証言だけではなく客観的な証拠があるということが考えられます。

一般論では、警察はどのように捜査を進めていくのでしょうか。

TBS報道局 社会部 秋本壯樹 記者:
最終接触者ということで、防犯カメラの映像や聞き取りなどで把握していくと思います。行方不明者の足取りを最後に知っている人の話はすごく重要になってくるので、重要視したのではないかなと思います。

出水麻衣キャスター:
3月26日時点で警察は容疑者の車を捜索しています。そのときは何か遺留物のようなものがないかどうかという捜査だったと一般的には考えられますか?

TBS報道局 社会部 秋本 記者:
そこで何が出たかは把握できていませんが、そういう部分はしっかり見ていると思います。

井上キャスター:
防犯カメラなどで行動を把握していたのではないかということですが、具体的にどういうことなのでしょうか?

捜査関係者「手詰まりだ」 その発言の意図とは?

以下はこれまでの経緯です。

▼3月23日 結希さん(11)行方不明に
▼3月29日 通学用かばんが見つかる
▼4月12日 履いていたとみられる靴が見つかる
▼4月13日 子どもとみられる遺体発見
▼4月14日 結希さんの遺体と判明
▼4月15日 養父を任意同行、自宅を家宅捜索
▼4月16日 死体遺棄の疑いで安達優季容疑者(37)を逮捕

通学用かばんが見つかったとき、捜査関係者は「捜査が進まず、手詰まりだ」と話していました。また、子どもとみられる遺体が見つかったときは捜査関係者は「やみくもに探していたわけではない」と話しています。

つまり、何かしらの情報があったことが考えられます。このあたりは一般論でどのようなことが考えられますか?

TBS報道局 社会部 秋本 記者:
防犯カメラの映像や、携帯電話のGPSなどを手がかりにした可能性はあると思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
通学用かばんが出てきたときから不自然な動きが出たので、これに対してその捜査関係者が「手詰まりだ」と言っていたのがどういうことなのか気になります。

攪乱されて手詰まりだと思っていたのか、それとも見立てが狂ってきたのかが一つの鍵かなと思っていたんですが…

井上キャスター:
憶測を呼ばないために京都府警は情報出しを慎重に進めていました。これに対しても様々な考えがあったのではないかといわれている部分です。

元神奈川県警の鳴海氏は「防犯カメラなどから分かった安達容疑者の行動の中で、生活圏から外れた“おかしな場所”を探したのではないか」と話しています。

防犯カメラやGPSなどで行動範囲がわかるので、そこから外れたところを一つ一つ潰していったのではないかということです。

容疑者は結希さんの遺体を市内・山林など複数の場所に隠して遺棄したと16日に警察は発表しました。それに対し、鳴海氏によると「犯行に計画性を感じない。発覚を恐れて証拠品を置き、遺体を移動させたのではないか」ということです。

計画性の有無は? 分かれる専門家の見解

井上キャスター:
3月29日に見つかった通学用かばんについて、元神奈川県警の鳴海氏は「結希さんが自らかばんを移動したと偽装したかったのではないか。しかし逆に疑念を深めたのではないか」と話しています。

この場所にかばんを置くことで、結希さんが迷い込んでここに来たと攪乱させようとした可能性があります。

しかし、警察の目から見ると、「こんなところに子どもが1人で行くなんておかしいのではないか」とむしろ疑念を深めたということです。

そしてそれを裏付けるのが、3月24日〜25日、3月28日にかけて少なくとも3〜4日発見場所を捜索しているんです。ですがそこで見つからなかったものが29日に発見されました。

4月12日に見つかった履いていたとみられる靴については、鳴海氏は「奥まった場所に隠したかった。推測だが当初は靴だけでなく遺体が遺棄されていた可能性もあるのではないか」と話しています。

4月13日に見つかった遺体については、鳴海氏によると「発見を恐れ移動させた可能性。捜査が本格化する前かなり早い段階での実行か」ということです。

捜査が本格化していくと行動確認などもされているでしょうし、テレビカメラを含めて人の目がある中で、遺体を移動するというのはなかなか考えにくいですが…

TBS報道局 社会部 秋本 記者:
容疑者も捜索に参加していたということで、捜査が本格化する際には警察がある程度動向を把握していたと思います。

出水麻衣キャスター:
不自然なことがある人に対しては、捜索が打ち切られたと報じた後でも、誰かが行動把握を必ずするものなのでしょうか?

TBS報道局 社会部 秋本 記者:
いつからかはわからないですが、行方不明になってる子どもの親なので、行動は把握はしていたのではないかなと思います。

井上キャスター:
遺体を移動させるということは、そこで見つかるリスクは多分に考えられます。これに対して計画性があったのかどうかについて、専門家の見解も分かれていますが、どのように考えていますか?

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
通学用かばんが出てきた場所と時期がかなり不自然だと思います。そのため捜索が始まっている段階で移動している可能性があるので、それをどういう意図でやっていたかっていうのが今回の事件の大きなポイントになってくると思います。

単に攪乱したかったのか、追い詰められて場所を変えたのかの解明がこれから重要になってくると思います。

井上キャスター:
容疑者の供述と客観的証拠のカメラなどの映像とをどう照らし合わせていくのか。

元神奈川県警の鳴海氏は今度の捜査について、結希さんがなぜ死亡し遺棄されたのかについて、安達容疑者の供述の裏付けとなる証拠探しを進めるということです。

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<プロフィール>
秋本壯樹
TBS報道局社会部 警察庁担当
殺人などの凶悪事件を取材してきた

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年

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