メディア対応を実施した森保監督[写真]=湊昂大
日本代表を率いる森保一監督は18日、明治安田J1V・ファーレン長崎百年構想リーグ 地域リーグラウンド第11節サンフレッチェ広島対V・ファーレン長崎の一戦を視察。試合後、メディア対応に実施し、16日に逝去された今西和男氏について言及した。
今西氏は、広島の初代総監督を務め、礎を築き上げた人物。1994年にはJリーグ第1ステージの優勝に貢献。育成の重要性を説き、森保監督をはじめ、日本サッカー界を背負って立つ多くの選手や指導者を発掘した。
試合後、森保監督は今西氏の存在について「父のように、そして恩師として温かく厳しく指導され、サッカー選手として、一人の社会人として、半人前の自分を育てていただいた」と深い感謝の言葉を口にした。さらに「これから北中米ワールドカップに挑むので、今西さんから教えてもらったことを監督として生かしながら、世界一に向けて世界に挑む姿勢を喜んでもらいたい」と語り、6月に開幕するFIFAワールドカップ2026での躍進を誓った。
今西イズムを継承する森保監督は「良いサッカー選手の前に良い社会人であれ」という言葉が、胸の中に残っているという。
「サッカー選手である前に良き社会人であれという教えは、今も自分の心の中に刻まれていますし、これからもその思いを持って生活していきたいと思っています」
また、今西氏自身も被爆者であり、平和への強い思いを抱き続けてきた。広島の本拠地『エディオンピースウイング広島』は、その願いを象徴するスタジアムでもある。
「原爆が落とされた時には、ここで多くの方々の命が亡くなり、本当に悲惨な光景がありました。その中で今西さんも被爆されて、悲惨な歴史がある場所が、豊かな人生を感じられる、楽しさを感じられる場所に変わったことは今西さんも本当に喜んでいるかと思っています」
「今西さんは、広島の街の原爆から復興に向けて本当に大変な思いをしながら人生を歩んできました。そういう歴史を知っているので、我々に対しても本当にひたむきに、粘り強く、我慢強く、最後まで戦い抜くことを教えてくれたと思っています。戦争や原爆の歴史から、広島の人であったり、長崎の人でしかわからないようなことを今西さんは我々に植え付けてくれて、人生に生かせるようにしてくださったと思っています」