フェラーリは「後悔すべきではない」とピエール・グイディ。51号車の戦略ミスを否定

0

2026年04月20日 12:30  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2位で地元戦を終えた51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ) 2026年WEC開幕戦イモラ
 アレッサンドロ・ピエール・グイディは、フェラーリはWEC世界耐久選手権第1戦『イモラ6時間レース』でのトヨタに対する僅差の敗北を「後悔すべきではない」と考えている。なぜなら、それは自分たちのコントロールの及ばない理由で負けたからだと信じているためだ。

 このイタリア人ドライバーは、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィとシェアする51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)をドライブし、優勝した優勝したブレンドン・ハートレー、平川亮、セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTR010ハイブリッド(トヨタ・レーシング)に次ぐ2位で地元でのレースを終えた後に上記の発言をした。

 ピエール・グイディは、レース中の2度目のバーチャル・セーフティカー(VSC)期間について言及していた。これによりタイヤを3スティント連続で使用したことで順位を上げていた8号車トヨタが、低コストで4本すべてのタイヤを交換する機会を得たということだ。

 これとは対照的に序盤に首位を走っていた51号車フェラーリは、ピエール・グイディがカラドから引き継いだ際にグリーンフラッグ下で2本のタイヤを交換し、その後のコーション下で残りの2本を交換したため、これ以降ふたたび優位に立つことはできなかった。

「彼らは(タイヤの)トリプル・スティント使用を選択し、次のスティントでパフォーマンスの面で代償を払ったかもしれないが、その直後にバーチャル・セーフティカーが入ったことで、我々のアドバンテージは消えてしまった」とピエール・グイディは記者団に語った。

「その後はオーバーテイクは不可能だった。僕はトヨタの後ろで2スティントを過ごし、ジョビ(ジョビナッツィの愛称)ももう1スティントを過ごしたが、この種のトラックでの我々の加速力では、追い越すことは不可能だった」

「このようなレースでは、パフォーマンスが非常に拮抗している場合、わずかな運が大きな変化をもたらす。たとえ我々の方がペースが速かったとしても、コースレイアウトのせいで追い越しは不可能だった」

「加速力の面でつねに充分ではなかったためだ。ブレーキングゾーンまでに数メートル離されてしまい、追い越すことはほぼ不可能だった」

 Sportscar365から地元での敗北は痛手かと問われたピエール・グイディは、「それでも2位だ。それほど悪くはない」と答えた。

「もちろん地元のファンの前で勝ちたい気持ちはあるが、これがレースというものだ。このチャンピオンシップのレベルは非常に高く、勝つこともあれば負けることもあるのは当然のことだ」

「彼らの方にいくらかの幸運があった。しかし、それは自分たちではどうすることもできないし、後悔すべきことでもない。我々のミスではなかったんだ」

「(占いに使う)水晶玉があれば完璧な戦略を立てるのは簡単だ。しかし、我々にはそれがない。VSCがなければどうなっていたかは分からないが、もしかすると彼らは前に留まることはできなかったかもしれない。それは決して分からないことだ」


■最悪のタイミング。ペースがあるのに抜けない苛立ち

 アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン組の50号車フェラーリ499Pは、3番手からスタートし序盤は51号車に次ぐ2番手を走行していたにもかかわらず、最終的に6位に終わった。

 それは、イエローフラッグ違反によるドライブスルーペナルティを受けた後のことで、セーフティカーによって集団が密集した直後だったため、ニールセンは大きく順位を落とすこととなった。

 6位でポイントを確保したことには満足しつつも、レース終盤に50号車フェラーリをドライブしたフォコは、シャルル・ミレッシ駆る35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)や、レネ・ラストの20号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)の後ろで立ち往生し、それ以上順位を上げられなかったことに苛立ちを感じていたと認めた。

「最終的には、ペナルティを受けながらもベストを尽くしたと思う」とフォコ。「ペナルティはレースの最悪のタイミングで科せられた。セーフティカーが外れたあと、僕たちは最後尾からのスタートになった」

「スタートから1時間半後の最悪な状況とポジションを考えれば、最終的には入賞圏内まで戻りポイントを獲得できたことはポジティブなことだ」

「一方で、今日のレースを振り返ると少しイライラする」

 フォコはピエール・グイディの意見に同調し、加速の面でのディスアドバンテージがあったことを示唆した。

「良いマシン、良いバランスのクルマを持っていても、コーナーの立ち上がりで引き離されてしまえば、どうすることもできない。ドライバーとして気分の良いものではない」

「ターン19(リバッツァ2)を出たときに彼らに20メートルも引き離されると、スリップストリームを使ってもオーバーテイクは不可能だ」

「本当にフラストレーションが溜まった。クルマの調子は良かったし、(あと2台抜いて)4位でフィニッシュできると思っていたのに、そうはならなかった」

[オートスポーツweb 2026年04月20日]

    ニュース設定