小出峻(ThreeBond Racing) 2026スーパーフォーミュラ第3戦オートポリス チームを移籍し挑んだ開幕ラウンド・もてぎでは2戦連続でポイントを獲得し、いい形で全日本スーパーフォーミュラ選手権の2026シーズンをスタートさせていた小出峻(ThreeBond Racing)。ベテラン・大駅俊臣エンジニアとのコンビネーションもシーズン当初からうまくいっているようで、「準備の段階から、『これなら結構いけるんじゃないか』という手応え」を小出自身感じつつ、九州ラウンドに乗り込んできたという。
ところが、予選日となった4月25日は、午前のフリープラクティスから思わぬところでつまづいてしまう。
「走り出しは問題なかったんですよ。ウエットタイヤでアウト/インして確認して、スリックタイヤを付けてコースインしていったら、その次の周あたりで突然エンジンが吹けなくなってしまって。今回の原因はそれではないですが、前回のもてぎであった、水がかぶって失火するような感じに似た症状でした。ゆっくりしか、速度が上がらなかったですね」
ピットで対策を講じてはコースに戻るも、結局この朝のセッション中は根本的な解決には至らず、わずか7周の走行にとどまった。午後の予選に向けては、「結構、ごっそり変えた」こともあって、エンジンが吹けなかった原因については、取材時点では特定できていないという。
かくしてQ1 Bグループのセッションに修復は間に合ったものの、“ぶっつけ本番”で臨むこととなった小出。そして、ここでも試練が訪れた。
「最初、ユーズドタイヤでコースに出て、まずはクルマの感覚、路面の感覚をつかまなくてはいけない状況でした。セッションが始まり、アウトラップを結構プッシュして走り、その次の周もプッシュしながらピットイン(してアタックに向けタイヤ交換)、という予定だったのですが、その周の1コーナー立ち上がりで『これくらいだったら行けるかな』と踏んだところ、急にリヤが出てしまって立て直せなくなり、クラッシュしたという感じです」
アウトラップでは周囲より速いペースで温めたというが、「ちょっと読みが甘かった。行きすぎてしまった」と小出は反省する。
「もてぎ大会と同じか、もしくはそれよりもいい結果を出せるかなという期待があったなかでのこの予選だったので、ちょっと悔しいです」
これで赤旗原因となった小出はノータイム、予選リザルト上では順位認定外となり、決勝レースは最後尾からのスタートが予定されている。
とはいえ、その表情に悲壮感は感じられない。この日は10周も走れなかったことになるが、オフのテストからここまで積み上げてきた仕事には、ある程度自信を深めているからだろう。
「大駅さんは、“アメとムチ”が結構うまいというか、厳しい部分は厳しくも、歩み寄ってくれる部分もあります。『ここはドライバーが頑張るところ』『ここは俺たち(エンジニア)が頑張るところ』という役割分担をすごく明確にしていただけるので、自信を持って大会に臨めていますね」
「明日は(天候という面で)イレギュラーなレースになると思いますし、そういう意味ではこの順位から大きく飛躍できたらいいなと思っています」
[オートスポーツweb 2026年04月25日]