
【動画】「異人坂クリニック」CM映像2種「院長編」「患者編」
本作は、外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊による同名の小説デビュー作を実写化。監督と脚本を務めるのは吉田光希。吉田が学生時代に原作と出合って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた企画の映画化となる。
主演の染谷将太は、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危ういはざまへと踏み込んでいく主人公の医師・漆原糾を演じる。
「異人坂クリニック」コンセプトビジュアルでは、白衣をまとった漆原院長(染谷)が両手に流木を抱え、その様が「廃用身」として切断された手足を想起させる。右側に配されたコピー「身体の一部を、まるで“廃棄物”のように――」と相まって、無機質で乾いた質感が、かつて人の身体の一部であったはずの存在を“モノ”として扱う異様さを際立たせている。
さらに、漆原院長の顔の左半分に生じたブレが、彼の人物像に内在する“信念/狂気”、「Aケア」という療法に潜む“福音/残酷”、そして観る者の受け止め方に生まれる“賛/否”という、多層的な二面性を象徴的に表現。「どうか 残酷だとか思わないでください」という、漆原から世間へ向けられた一言が添えられることで、観る者は倫理と合理の狭間へと引き込まれていく。
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現実と地続きである本作の没入型の仕掛けとして、このたび、劇中のデイケア施設「異人坂クリニック」の特設ページが公開された。
『廃用身』公式サイトを開くと、羽ばたく蝶に誘われて、右下に設置された「異人坂クリニックはこちら」のバナーをクリックすると、漆原院長(染谷将太)のビジュアルとともに、「異人坂クリニックのサイトにお越しですか?」「はい/いいえ」というコマンドが表示され、「はい」を選択することで物語が動き出す。
続いて現れるのは、「当院は『Aケア』を推奨しています。院長・漆原による『Aケア』の考えを知りたいですか?」という問いかけ。さらに「はい」を選ぶと、漆原院長のモノローグが歪んだフォントとともに浮かび上がり、異様な空気が一気に立ち上がる。さらに質問への回答を続けていくと特設サイトにアクセスできる仕掛けとなっている。
サイトへアクセスすると、その先に広がるのは、まるで実在する医療機関のように精巧に作り込まれた特設ページ。クリニック紹介や院長あいさつ、スタッフ紹介に加え、「Aケア」の詳細、患者の声、診察時間、さらにはAケア同意書・手術説明書に至るまで、細部にわたり徹底的に構築されている。閲覧を進めるうちに、異人坂クリニックが推奨する「Aケア」の全容への理解が深まり、自らが実際に「Aケア」を受けようとしているかのような錯覚すら覚えるほどだ。
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併せて、「異人坂クリニック」のコンセプトCM2種も解禁。
「院長編」は、染谷将太演じる漆原院長の問診シーンから幕を開ける。明るい女性ナレーション「異人坂クリニックは、新しい医療サービス『Aケア』で、お年寄りの満足をご提供します」に乗せて、“Aケア”を丁寧に説明する院長の姿が映し出される。
やがて、患者たちが笑顔で風船遊びに興じる軽やかな光景へと切り替わり、ラストは漆原院長がまっすぐな眼差しで「お年寄りの満足は、まだまだ提供できる」と穏やかに語りかける。最後に「コスパの良い介護ケアなら、異人坂クリニック」というコピーとともに、クリニックのロゴと検索窓が浮かび上がる。
一方の「患者編」では、廃用身を切断した患者たちが活発に日常を送る様子が描かれる。左手と両足の切断を受けた岩上という患者が登場し、「残った右腕を使って、まだまだ人生を楽しもうと思っています」と語る姿を、周囲の拍手が包み込む。その光景は一見前向きでありながら、どこか異様な空気を帯びているのが印象的だ。
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映画『廃用身』は、5月15日より全国公開。
