
ママ同士でつながる機会が多かったり、女性が多い職場に身を置いていたりすると、「みんな人づき合いが上手」に見える瞬間があるのではないでしょうか。輪の中心で笑うママ、誰とでも自然に会話を広げられるママ。そんな姿を見て、「外向的な人のほうが暮らしやすいのだろう」と感じたことがあるママもいるかもしれません。投稿者さんも、そのひとりでした。
『保護者同士で関わる場面や女性が多い職場で思うのだけれど、女性は何だかんだで人づき合いが上手だし好きな人が多いよね。社会と関わらないわけにはいかないし、内向的な人より外向的な人のほうが暮らしやすいのだろうと思う』明るく振る舞えない投稿者さんは、自分がマイナスオーラを放っているのではないかとの不安もにじませます。
コミュ力低い人からみると、外向的な人が羨ましい
投稿者さんは「職場で気さくに感じ良く話せる人のほうが、自分の居場所ができて居心地も良くなるよね」と話します。投稿者さんと同様に、外向的なタイプが羨ましいと考えるママたちもいました。
『コミュ力が高い人が羨ましい。会話を広げられない、相槌もうまくできない。今よりもう少し仲良くなりたいって、本当は思っているのに』
『外向的な人は、自分の言動で相手がどう感じるかを意識する。内向的な人は、自分がどう思われるかに意識が向く。そういう意味では外向的なほうが生きやすい』投稿者さんも「わかる」と共感します。確かに、相手視点で動ける人は印象がいいでしょう。さらに職場や子どもが絡む場面では、感じ良く話せる人のほうが居場所を作りやすいのかもしれません。
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現実は表向きだけかもしれない
しかしコメントで目立ったのは、少し違う現実でした。
『表向きはみんなそれなりに振る舞っているけれど、多かれ少なかれいろいろあるものだよ』
『隣の芝生は青く見える。苦手だからやらない人だってたくさんいる』集団の中では、人づき合いがうまい人が目立つのではないでしょうか。でも実際はにこにこと世間話をしていても、「お天気の話」など当たり障りのない話ばかりで、重要な話はほとんどしていないのかもしれません。そんな“表面上のやり取り”で成り立っている関係も少なくないようです。さらに、静かに距離を保っている人は、視界に入りにくいのではないでしょうか。穏便にすごすために、程よい距離を選んでいる人もいるようです。また、こんな声もありました。
『人づき合いが好きというより、必要だからやっている人が多いイメージ』
『チームで仕事をしていて、必要だからコミュニケーションを取っているだけ』“人づき合いが好き”=みんなと仲良くしたい、とは短絡的なのかもしれません。相手の懐に入るのではなく、うまく人をかわせると暮らしやすいと考えるママもいました。人との関わりが増えれば、トラブルの母数も増えるのではないでしょうか。だからこそ、上手にかわす力が求められるのだという指摘です。
『どこのコミュニティに行っても、女性はまず友だちを作らないと! という必死さを感じる。ひとりになることを恐れて、ムリしている人のほうが多そう』
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『挨拶はしているのに、自分から積極的に話さないだけで変わり者扱いする風潮がよくない。みんなそう思われたくないから、「話す人はいますよ」アピールするために相手を探しているだけのように見える』女性の集団では、外向的であることが“正解”という空気を感じる場合があるかもしれません。それ自体に息苦しさを感じているママもいました。
内向的でしんどいときは
「内向的な自分はツライ」と綴る投稿者さんに、こんなコメントも届きました。
『挨拶だけしていれば良い。本当にそう思う。相手に合わせて接すれば十分』
『内向的な人は好んで自身の内面と向き合っている。もう少し外に興味を持ったほうがいいかなと一瞬思ったとしても、「……ま、いっか」で興味がすぐに内を向く。それが内向的な人』ムリに全方位へ広げなくてもいいのかもしれません。必要な場面で、必要な分だけと考えるママもいます。
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年齢とともに変わる景色
さらに、時間がもたらす変化についての声もありました。
『ある程度の年になれば、みんな違ってみんないいになる』
『外交的であらねばと思い込んでいることが一番しんどそう。正直、大人になってまでそんなこと気にしている人は少ないと思う』
『昔はみんなと仲良くしたいと思ったけれど、年々ひとりが楽になった』こちらのママは、旅行や食事もひとりでするようになったそう。人といることに疲れを覚えるようになったといいます。年齢を重ねると、評価よりも快適さを選ぶ人が増えるのかもしれません。
外向的が正解、内向的は不利……そんな単純な図式では語れない現実が、コメントには広がっていました。必要だから話すママ、好きで広げるママ、距離を守るママ、人それぞれで正解があるのでしょう。大切なのは、自分の性質を否定しないことではないでしょうか。外向的に見える誰かも、きっとどこかでムリをしているのかもしれません。ムリのない距離で、必要なぶんだけ関わる。それでも社会は、案外きちんと回っていくのかもしれません。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko

