画像はイメージです(以下同)これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
今回は、SNSで話題になった「得意料理は何?」という質問についてです。
◆ただの雑談かもしれないけれど
ある男性はマッチングアプリで会った女性から「どこの大学?」と聞かれたそう。学歴で品定めされている気がして、相手女性のことを断りました。「どこ」というのは場所のことかもしれないし、実際はどんなつもりで尋ねたのかは分からないのですが、婚活サービスで会った相手だと、品定めされたように受け取られやすいです。
10日ほど前に、婚活男性のSNSで「得意料理を聞かれたぐらいでイラつく女性は他にどんだけ地雷が埋まっているか分からない」という投稿が話題になりました。
たしかに、得意料理を尋ねた男性は雑談のつもりで聞いただけかもしれません(この男性は料理好きのようです)。
◆「家事を丸投げしそうな男性」をかぎわける女性たち
一方で、「得意料理を聞く男性のほうが地雷だ」という反論も寄せられていました。
最近の傾向として、結婚後に家事育児を丸投げしそうな男性を避ける女性は増えています。共働きがスタンダードな時代において、仕事もしているのに家事負担が増える男性との生活は嫌でしょう。
とはいえ、女性たちが面と向かって男性に「結婚したら家事や育児はやりますか?」と質問することは珍しいでしょう。だから言動の中から、「家事は女性の役割、と思っていそうかどうか」を感じ取るのです。男性から得意料理を尋ねられたら、家事力を審査されているように感じて不機嫌になる女性もいるでしょう。
不機嫌にならない女性もたくさんいるとは思うのですが、今の時代だとちょっと配慮が足りない質問かもしれません。
◆食べ物の話はいいけど、料理の話は盛り上がらない
以前、私のところに相談にみえた美香さん(仮名・32歳/管理栄養士)は医療機関で働いています。昔から食べることが好きで資格を取得しました。プロフィールに「料理好き」とも書いているため、婚活で会った男性から鉄板で「得意料理は何ですか?」と質問されるのだそう。
「この質問ってなんて答えたらいいか分からないです。別に残っているもので適当に作るから、料理名もないんですよね。前に『旬のものを使って作ることが多い』と言ったら、相手は『へ〜』って薄い反応でした。
私は『野菜炒め』と答えてますけど、そこから会話が広がらないんです。私も相手に『料理しますか?』って質問したら、『あんまりしない』って返されて終わることも多いし……何のための質問なんでしょうか」
美香さんが何のため? と思うのも、もっともです。その男性は多分、いま何が旬なのかも分からず、「へ〜」で終わったのでしょう。料理の知見がないのならば、触れなければよいのに。
男性側の心理は、以下のようなものだと予想します。
「事前にプロフィールを読んで、何か質問して間をもたせなきゃ。食べる事が好きで管理栄養士になったんだ。料理が趣味なんだ。じゃあ、得意料理を聞いてみようかな」
おそらくこの程度ではないでしょうか。
◆話題に困るプロフィールにも問題が……
美香さんの場合、プロフィールを大幅に修正しました。
もとの自己紹介文は「趣味はカフェ巡りと料理、学生時代は吹奏楽部」といったことが書いてありました。カフェ巡りは女性に多い趣味で、吹奏楽部も一般的には女子が多いので、このままだと男性はどんな会話をしたらいいか迷うのです。
そこで美香さんは、学生時代はカラオケにハマっていたエピソードを盛り込み、趣味は「マンガと神社仏閣巡り」(これも本当)にして、「好きな食べ物とデートで行ってみたい場所」を追加しました。
プロフィールに、異性が見た場合に興味を持ちやすく、会話のきっかけになりやすい情報を盛り込んでおいたのです。
好きな食べ物も、「卵焼き」などではなく「イタリアン、回転寿司、コメダ珈琲、焼肉」などデートで行ってもよいと思っているカテゴリーを盛り込んでおきました。会った男性からは「どの神社行ったの?」「どこの回転寿司屋が好き?」といった質問が増え、初デートで回答に困る質問をされることが減ったそうです。
「得意料理はなに?」という質問も配慮に欠けているかもしれませんが、同時に、何の話題で話せばいいか迷う「興味を持ちにくいプロフィール」もやや配慮に欠けているのです。
◆女性の「料理好きアピール」は減っている
現在、共働きで結婚後も働き続ける前提の女性が多く、男性も専業主婦希望の女性を避けるようになりました。結婚相手の女性に「希望するライフコース」で、「専業主婦」と答えた独身男性はたった6.8%と、激減しています(2021年出生動向調査、国立社会保障人口問題研究所)。この調査の頃よりも、物価上昇などでますます先が見えなくなっています。
女性がリスクとして避ける男性は、結婚後にワンオペ育児になりそうな家事力が乏しい男性や、多忙すぎる男性です。
コロナ前だと「お弁当を作って会社に持っていってます」と家庭的な面をアピールしている女性も散見されたのですが、こうした女性は減ってきています。逆に、結婚後も仕事を続ける意思を書いている女性はぐっと増えました。
また、「料理が趣味」と書く男性や、「育休取得している同僚が多いといった会社の福利厚生面をアピールする男性が増えています。長い時間をかけて徐々に変化したというより、2020年以降の急激な変化なのです。
婚活するのであれば、結婚観の変化は意識しておいた方がよいでしょう。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt