MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠) 2026スーパーGT第2戦富士 5月3日、静岡県の富士スピードウェイで2026スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の公式予選が行われた。ゴールデンウイーク期間中ということで多くのファンが集まるなか、GT500クラスではニッサン/ニスモのエース車両たる23号車MOTUL Niterra Zが3番手につけた。予選後、ドライバーのふたりが手応えと「スープラの連勝を止めたい」という決勝への抱負を語った。
■高星明誠がQ1で痛感した路面の変化とライバルの壁
予選Q1を担当したのは高星明誠。23号車MOTUL Niterra Zは同日午前の公式練習でも3番手タイムの上位につけており、高星もマシンのフィーリングに好感を感じつつ午後の予選に臨んだ。しかし、路面温度が午前と午後で10度ほど低下したことによるコンディション変化が走りに影響したと振り返る。
「思っていたよりも路面のグリップレベルが上がったので、ドライビングをアジャストしきれなかったことは少しありました。それでも、自分の中では良いアタックをすることができましたね」
予選開始前には風がかなり強くなったものの、そちらは特に影響はなかったとのこと。高星はトップタイムを記録した38号車KeePer CERUMO GR Supraから0.234秒差の1分26秒794を記録して4番手でQ2進出を果たしたものの、好調GRスープラ勢との戦力差が気になる様子。
「とはいえ、僕たちの前には38号車と36号車(au TOM’S GR Supra)という第1戦岡山で表彰台に上がったクルマがいます。そういった意味では、やはりクルマの戦闘力が少し足りないのかなということを感じました」
「早くそのGRスープラ勢に追いつけるようにドライビングはもちろん、クルマの開発やセッティングといった面もブラッシュアップしていきたい」と述べた高星。ロングランペースの改善も必要だと言い、翌日の3時間決勝レース、そしてシーズンを見据えて気を引き締めていた。
■千代勝正が語るQ2の攻防。あと一歩届かなかったフロントロウ
高星からステアリングを引き継いでQ2を走行した千代は、セッション終盤のアタックで1分26秒582を記録。やはり公式練習からのコンディション変化もあり、高星からのフィードバックを踏まえてウォームアップランを1周追加しつつ「ドライビングは結構シビアでしたけど、合わせ込んで乗ることができました」との言葉どおりタイムボードの先頭に立つ。
その直後には14号車ENEOS X PRIME GR Supraがトップタイムを更新してくるが、千代は2周連続アタックを実施。セクター1では全体ベストタイムをマークするも「セクター2のタイムを見たチームから(タイヤが)タレてタイムが上がらないから止めよう」と無線が飛んだこともありアタック途中でペースダウン、3番手で予選を終えた。
「アタック1周目にもう少し1コーナーをうまく回れていれば、もしかしたらコンマ1〜2秒速くなっていたかもしれないので、2番手の可能性は見えていたかな。僕自身もタイヤがタレることは予想していたのですが、2周目のほうが1コーナーをうまくクリアできていました。そこは予選一発で合わせ込めなかったところです」
翌日の決勝レースに向けては、3時間ということで「長いレースなのでいろいろな部分でチャンスはあると思います。予選は予選として、決勝は逆襲をかけられるようにチーム一丸でレースを戦いたいですね」と前を向く。
「この第2戦富士はニッサンファンの方も多く来場されるので、ニスモチームとしても気合が入る一戦です。少しずつライバルの背中も見えてきていると思うので、僕たちとしてもGRスープラの快進撃は止めたいです」
「もちろん彼らは高いパフォーマンスのマシンを持っていますし、ドライバーも良い仕事をしているので、チームとドライバーを含めて総力戦で立ち向かわないといけない。今回はその背中が近づいたと思っているので、僕たちができることを最大限にやって勝負を挑みます」
3番手という絶好の位置からスタートするMOTUL Niterra Z。2024年第2戦ではワン・ツーフィニッシュを飾ったゲンの良いゴールデンウイークの富士スピードウェイでニッサン/ニスモが勝利を上げるのか。注目の決勝は5月4日の14時にスタートが切られる。
[オートスポーツweb 2026年05月03日]