2戦連続ポールポジション獲得が見えたKeePer CERUMO GR Supraの大湯都史樹だったが、トラブルで4番手に スーパーGT第2戦富士、前回の岡山で2位表彰台を飾った38号車KeePer CERUMO GR Supraの小林利徠斗が予選Q1でトップタイムをマーク。2戦連続ポールポジションの期待を残して予選Q2の大湯都史樹がステアリングを引き継いだが、その大湯がまさかの4番手となってしまった。
また、好調のGRスープラ勢の中で午前フリー走行2番手ながらQ1で12番手となってしまった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、苦しいホンダHRCプレリュードGT勢の中で5番手のホンダ勢予選最上位を獲得した64号車Modulo HRC PRELUDE-GTに予選後、話を聞いた。
⚫︎「ぶっちぎりを狙っていた」38号車KeePer大湯都史樹
「悔しいすね。もう大前提として、(小林)利徠斗がQ1トップタイムで帰ってきたので、僕はQ2でトップタイムのその先を狙っていたから」と、予選後に話す大湯。
「その先」とは?
「いわゆる、ぶっちぎりを狙っていた」
「今週、そもそもクルマの調子が良くて、その調子の良さをキープした形で利徠斗に渡せたので良かったんですけど、Q1の後で諸事情により、ちょっとセットアップを変えざる得ない状況になってしまった。そこはそれ以上、話せないですけど、やむを得ず、です」
「僕的には何のミスもなく、むしろしっかり、いつも通り攻めきれたという感覚があるのですけど、やっぱり走っていても急に手応えがなくなっちゃって、調子が悪くなっちゃった感じが出た。だから、利徠斗とはちょっと状況が違うんです。もちろん同じ状態で行きたかったんですけど」と、話したところで、立川祐路監督が大湯にツッコミを入れる。
「(立川祐路)利徠斗に走り方、教えてもらった方がいいね」
「(大湯)教えてもらわなきゃ(笑)。そう、プレッシャーをかけられちゃって、ちょっと緊張しちゃったのかもしれない(笑)」
実際、Q1での小林利徠斗のトップタイムには、大湯自身も驚かされたようだ。
「さすがにね、トップを取ってこれるとは思ってなかったですけど、それぐらいクルマの調子は良かった。しかも、(利徠斗に)いろいろ教えてく中で、彼自身も走り方を修正していった。僕も彼のQ1のオンボード映像を見ましたけど、その時も『すごくいいね』という走りをしていた。利徠斗の持ち味を活かしつつ、なんて言うですかね、彼のコメントからもクルマもストレスフリーで乗れていたなという動きをしていた」
開幕戦では同じGRスープラのau TOM'S GR Supraにトップを奪われて悔しい2位となった小林利徠斗と38号車。同じくその悔しさは大湯も感じており、先輩としてGT500ルーキーの小林に惜しみなく伝えることを話していた。その成果が早速、結果として現れたようだ。
「いや、それでもちょっとQ1トップはできすぎですけどね(笑)。結果だけ見るとちょっとできすぎなんですけど、成長は間違いなくしているなという気はしています」
トラブルの詳細が気になるところだが、明日の決勝に向けてどこまで修復できるものなのか。38号車の決勝は、まずはトラブルとの勝負に勝ってから、となりそうだ。
⚫︎「特にバランスが悪いとかミスしたわけじゃない」39号車DENSO関口雄飛
午前の専有走行で2番手タイムをマークし、予選でも上位グリッドが濃厚に見えた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra。しかし、予選Q1ではまさかの12番手でQ1敗退となってしまった。いったい、何が起きたのか。アタックを担当した関口に聞いた。
「特にバランスが悪いとかミスしたわけじゃなくて、(予選で)専有走行と同じタイヤを使ったんですよ。それで周りがたぶん、違うタイヤに変えたのでしょうね」と、関口。
「自分の比較では、午前からコンマ7秒くらい上がっている。午前の1分28秒0に対して、予選では1分27秒3でコンマ7秒上がっているけど、周りがもっと上がったという、単純にそれだけですね」
今日の予選日は午前と午後で路面コンディションが大きく変わった。予選では路面温度が7度下がって温度レンジが変わったことに加え、路面にタイヤのゴムが乗ってグリップが向上する『トラックレボリューション』の幅が大きかったようで、午前と午後で勢力図が大きく変わってしまったようだ。
「まあ、選んだタイヤで、周りが合っていたということでしょうね。明日、追い上げを頑張りたいと思います」
タイヤが路面コンディションと合った時に速さは、今日の午前で証明済みなだけに、明日の決勝では39号車の後方からの大幅な追い上げが見られるかもしれない。
⚫︎「一発の戦闘力は確認できましたが」64号車Modulo大草りき
39号車とは逆に、午前11番手と低迷気味だった64号車Modulo HRC PRELUDE-GTはホンダ勢最上位となる5番手グリッドを獲得した。その背景には、やはりトラックレボリューションと持ち込みタイヤの関係が合ったという。予選Q2を担当した大草りきが話す。
「午前中は(手応えが)良くなかったですね。持ってきたタイヤ的にちょっと合っていないタイヤで(午前の走行を)行ったんですよ。(別のセットは)もう予選分しかなかったので」
その予選分しかなかったタイヤがうまく路面にマッチして、Q1ではイゴール・オオムラ・フラガが5番手、大草も5番手を獲得するに至った。
「前回、予選ができなかったんで(Q1でフラガが敗退したため)、予選は久しぶりで、しかもニュータイヤのこのぐらいの速いタイムって、僕はテストからもあまり走る機会がなかったので、すごく久しぶりだったんですけど、まあ、 9割は出し切れたかなという感じですね」
「ちょっとタイヤのピークをまとめきれなかったなと。2周アタックあったんですけど、やっぱり合算したらそことがもうちょっとタイム上がっているんで、そこを出し切れなかったのがちょっと残念でしたね。そこはしっかり自分の反省点として持たないといけないところだと思っていますし、逆に伸びがあるっと思って、次回また予戦をする時の課題にしたいなと思います」
プレリュードGT勢で最上位からのスタートとなるが、タイヤは予選でしか使っていないため「一発の戦闘力は確認できましたが、ロングでのパフォーマンスは正直わかりません。天候次第です(笑)」と大草。64号車の決勝は、まさにギャンブル的な要素をはらんでいるようだ。
[オートスポーツweb 2026年05月03日]